コンセプトは“甲冑”。ソフテイルフレームをアレンジして作り上げた芸術的なカスタムハーレー

ハンドメイドのメタルの質感が浮き上がるワンピースボディで武装されたツインカムソフテイル。“甲冑”をコンセプトに掲げ、滋賀県の「カスタムワークスゾン」が作り上げた一台だ。

ソフテイルフレームとアルミの鎧が生み出す個性

シングルクレードルのソフテイルフレームに搭載する、彫金があしらわれたアルミボディと24金リーフのインナータンクが重なり、和洋折衷を演出。ソフテイルをベースにしたのは、オーナーはこの車両が初ハーレーだったために、インジェクションモデルの安心感とカスタムの自由度の高さが決め手となった。ソフテイルとはいっても、ほぼ一から作ったカスタムメイドだが、純正フレームをシングルクレードルにモディファイしたかのような細部のデザインが見所となる。

「ナローなカスタムフレームですが、純正の雰囲気とソフテイルの機能は残したかったので純正風のデザインを各部に採り入れています。その上にアルミの鎧を被せて個性を生み出すイメージです」

ソフテイルフレームのカスタムの懐の深さに着目し、ワンピースボディを製作してハンドメイドのメタルワークの色気を打ち出した“HURACAN”。ソフテイルの可能性を引き出し、唯一無二のオリジナリティを宿す一台だ。

HURACAN

シングルダウンチューブのソフテイルフレームは、純正に比べパイプ1/2本分ナローなシルエットのカスタムフレーム。スイングアームの形状やピボット位置のプレートなど、あえて純正モディファイかと思わせるようなさりげないデザインを落とし込んたところにZONのセンスが表れている。

3㎜厚のシートメタルをベースとして使用し、曲線や段が入り混じる立体的なハンドメイドによるカバー。リーフをイメージしたエングレイビングはシルバースミスフィンの仕事。24金リーフのインナータンクとの重なりを計算した和洋折衷のデザインが無二の存在感を演出。

最大のアイデンティティである外装は、タンクカバーからシートカウルまでをワンピースで製作したアルミボディと24金リーフをまとったインナータンクの2層構造。アルミボディを甲冑に見立て、コンセプトを具現化した。

パンスタイルのロッカーカバーを装備するエンジンは2017年ソフテイルのバランサー付きツインカムにストリート用のハイカムをインストール。ブラスのヴェロシティスタックスはZONのオリジナル。

ブラックアウトされたショートエキゾーストもZONのワンメイド。ターンアウトしたエンドキャップがアクセント。シンプルなパーツにも隙なくハンドメイドのデザインが与えられている。

フロント21、リア23インチのホイールはスポーツカーをイメージしたツーピース風のデザインを採用したワンメイド。リア23インチはZONにとっても初の試みであり、個性的なシルエットの起点となったディテールなのだとか。

ジョッキースタイルのシフトノブはバー部分に交互に逆回転するツイストを加えたワンメイド。アルミカバーサイドのスクープなど、細部のデザインまで計算された緻密なカスタムメイドだ。

ビレットのガーターフォークはワンメイド。平面を用いた直線的なラインによって削り出しの質感が強調される。ディスクブレーキのキャリパーは前後カスタムテックを採用。

ワンピースボディのフェンダー部分の裏にオイルタンクを装備。シート下には電装ボックスが隠されている。

(出典/「CLUB HARLEY 2024年10月号」)

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