日本を代表するタンナーと「THE FLAT HEAD」が共同開発。最高品質の馬と鹿を堪能すべし!

兵庫県・姫路にてコードバンをはじめとする馬革専門タンナーとして、世界にその名を轟かす「新喜皮革」。また奈良県・宇陀にて1857年に創業した鹿革専門タンナー「藤岡勇吉本店」。どちらも日本が誇る皮革工場であり、品質の高さは世界トップクラス。そんなビッグタンナーとタッグを組んで「フラットヘッド」が理想とする革を作り上げたのは、創業して間もないころのこと。以来、タンナーとの信頼関係と、革への理解を年々深めてきた。来年で創業30年を迎えるいま、日々コツコツと鍛錬してきた馬革と鹿革の最新モデルこそ、究極の完成度を誇る一着といえるだろう。

【馬】FN-LJ-HS005 SINGLE RIDERS JACKET

世界でも数少ない馬革専門タンナーである「新喜皮革」。世界の高級革を陰で支える日本の職人集団ともいわれる彼らに、フラットヘッドが求めた“50年代の馬革”を再現してもらうべく特注したのが20数年前。それが現在も続くベジタブルタンニンなめし、セミアニリン仕上げ、茶芯仕様の馬革だ。

バイク用を想定したライダースがもつ本格的なディテールを踏襲しながらも、タイト&ショートのフラットヘッドらしいシルエットに仕上げることで、タウンユースにも対応できるよう設計。ツーリング時の快適さと、街用の着こなしにもなじむファッション性を兼ね備えた、ハイブリッドなシングルライダースだ。28万6000円〜

【鹿】FN-LJ-DS005 SUNSET TRAIL LEATHER JACKET

1857年に創業し、現在も伝統製法を守り続ける鹿革専門タンナー「藤岡勇吉本店」。そんな名門とフラットヘッドが手を組んだのは、まだブランドデビュー間もないころ。長年共に鹿革を開発し、ようやく辿り着いた答えは渋なめしの素仕上げ。ベストをはじめ数々の名作を生み出した傑作レザーだ。

この秋、フラットヘッドの鹿革ラインに30年代のスポーツジャケットをモチーフにした新作が登場する。柔らかく伸縮性の高いディアスキンだからこそ作れる絶妙なフィッティングで、デザイン性と着心地を両立させた秀逸なシルエット。紫の裏地もヴィンテージにならった仕様で、細部まで時代感を再現した一着だ。
31万9000円〜

胸ポケットはやや角度のついた配置に。チェーンジップもヴィンテージの時代感に合わせたデザインを採用。カフスには水牛の角を削り出して作ったボタンが縫い付けられる。旧き良き時代を感じさせるディテールだ。

【鹿】FN-LV-DV001 DEER SKIN VEST

いまやレザーベストの定番として、革好きから絶大な支持を得ているフラットヘッドのディアスキンベスト。程よい深さのVゾーンや、軽く絞られたウエストといった秀逸なデザインが人気の秘密。通気性&吸湿性が高いディアスキンの特性も相まって、春夏だけでなく、冬のインナー使いとしも重宝するレザーラバーの必需アイテムだ。18万7000円〜

ボタンはグローブをしたままでも留めやすいスナップ仕様。バイク乗りのために向けた細かな心遣いがうれしい。

ウエストにはアジャスター用のローラーバックルが備わる。鉄製に真ちゅうメッキを施したオリジナルパーツだ。

【鹿】FN-LJ-DW001 DOUBLE RIDERS JACKET

革の中でも吸湿性や保温性など優れた性質をもつ鹿革で、クラシカルなDポケライダースを仕立てた実験的な一着。重厚な革が使われることが多い時代のヴィンテージをサンプリングしているが、鹿革に置き換えることで軽快な着心地へとアップデート。ツヤ消しの表情も相まってモダンな印象も醸し出している。2着目のライダースを探している人こそオススメしたい玄人向けモデルだ。

フラットヘッドの革ジャンはレーヨンカルゼと呼ばれる滑りのよい生地を使用している。カラーリングは鮮やかなレッドが標準色だ。

旧き良き革ジャンの証しのDポケット。ディテールのルーツは飛行服で、ヴィンテージ好きなら一着は持っておきたい秀逸デザイン。

【馬】FN-LJ-HS004QUILTING SINGLE RIDERS JACKET

冒頭で紹介している馬革のシングルライダースをベースとし、ワキ腹部分にキルティングステッチを施したカスタム仕様。転倒時などの衝撃吸収はもちろん、デザイン面でも個性を強めたフラッグシップモデルだ。縫製はフラットヘッドの自社工房「ストックバーグ」の職人たちの手仕事によるもので、プレミアム感も堪能できる。30万8000円〜

膨らませ過ぎず、薄すぎず、という絶妙な塩梅のレザーキルティング。職人の熟練した技術が光るディテールだ。

フラットヘッドの革ジャンのステッチは、太い茶色の糸で縫製される。茶芯とも相まって味わい深く変化する。

【問い合わせ】
フラットヘッドネクスト 
TEL026-275-6666
https://www.flat-head.com/

(出典/「CLUB HARLEY 2025年12月号」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...