70年代のクレイジーな時代への憧れを形に

コンセプトはズバリ「70s チョッパー」。写真のパンヘッドは最近作り上げたばかりの代表高橋さんの愛車であり、ハンドルやアクセサリーにオリジナルパーツを散りばめた、いわばデモ車両といったところ。
「アメリカンバイクの頂点は70年代のチョッパーだと思っています。当時のバイク乗りたちが目の色を変えて夢中になったデザインはいまも色褪せないどころか、70s特有のクレイジーなセンスは後にも先にもないでしょう」
いまとなっては入手困難な希少なチョッパーパーツを収集し、3Dスキャンなど、現代の技術と生産背景を駆使して忠実に復刻。70sのアイコニックなデザインが新品で手に入るというわけだ。愛車にTT&CO.のカスタムパーツ採り入れて、クレイジーな70sスタイルに挑戦してみては?

ヘルメットメーカーTT&CO.の代表であり、エイジングを得意とするペインター。さまざまなハーレを乗り継いだが、近年はクレイジーな70sスタイルに心酔中。
1953 FL

アメリカから仕入れた53年の「FL」ボバーをベースにオールドパーツと、オリジナルで製作したカスタムパーツを使用して作り上げた70sスタイル。エクステンドしたフロントエンドやプルバックバーなど、B級だが、当時の王道といえるクレイジーなセンスが再現されている。



70sの希少なウォーバードテールライトのオリジナル。プルバックバーは当時の形状をイメージして理想のアールを具現化し、前代未聞のサビ仕上げの新品。サビが進行しない加工済みなので安心して使えるのも◎(価格未定)。リブ付きのビッグマスタングタンクは70sのオールドペイントが肝。

当時のチョッパーパーツでたびたび見られた肉厚なアイアンクロスモチーフのミラー。ポリッシュで仕上げ、TT&CO.の刻印が刻まれる。価格未定。

ライザーは70sのロン・フィンチがイメージソース。オリジナルを3Dスキャンして忠実に復刻。仕上げは2種類展開。価格未定。


高橋さんの70sブームが現れた現在進行中のプロジェクト。上はオールドペイントが特徴的なサバイバー。下はAmen Mfg.のプランジャーサス式フレームを軸に作り上げる予定。
問い合わせ/TT&CO. TEL03-6638-8805 https://www.ttandco.com
(出典/「CLUB HARLEY 2025年10月号」)
text&photo /Y.Kinpara 金原悠太
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