旅の相棒としてのチョッパーは最高なんだ!! 「19マイル」の阿部さんがチョッパーを愛するワケ。

チョッパーとは、ルールに縛られない究極の自己表現であり、乗る者にとってはサイコーの自己満足を味わえる相棒だ。スタイルの数だけ個性があり、愛し方も楽しみ方も千差万別。今回は、そんなチョッパーを心から愛する「19マイル」の阿部さんにチョッパーの魅力を伺った。

まだ見ぬ絶景道を夢見てチョッパーと旅に出る

「19mile」阿部大輔|ヒッピーカルチャーとバイク旅をこよなく愛するチョッパー乗りであり、シフトノブブランド19MILEの主宰。尊敬する「CHI-CHI’S」坂本さんの影響をもろに受けたパンヘッドチョッパーで、全国の旅に出る。(※CHI-CHI’Sは東京・代々木上原のグレートフルデッドをはじめとしたヒッピーカルチャーを背景にもつ老舗アパレルショップ)

クリアレジンのスカルに薔薇を埋め込んだシフトノブを展開する「19マイル」の阿部さんは、パンヘッドのチョッパーで全国の道を走り回る生粋のロングランナー。チョッパーの楽しみ方は千差万別だが、阿部さんはかなり長距離を走るタイプのチョッパー乗り、もはや旅人といっても過言ではないだろう。

北は北海道から南は九州(熊本&大分)まで、まだ走ったことがない都道府県は残り10を切る。日帰りできない場所のツーリングはキャンプ泊が多いが、目的は走ることでキャンプはあくまでも手段であるため、シッシーバーに括り付ける荷物は最低限で宿泊地も行き当たりばったり。気の向くままに走るのが阿部さんの旅の信条だ。そんな阿部さんがチョッパーで旅する理由とは。

「好きなバイクで走りたいだけですが、チョッパーは軽くて曲がれるし荷物も詰めるから結果的にこのスタイルが自分の走り方に合っているんです。旅の楽しみは、気持ちがイイ道を走ることですが、その中でも北海道の長旅は別格。大自然の中を好きなバイクで仲間と一日中走って、目的地に着いたら食べて飲む、そして朝を迎えたらまた走る。ほかでは味わえない非日常がずっと続く感覚なんです」

海でも山でも、時間が許す限り路上の絶景に包まれる“気持ちがイイ”瞬間を求めてひたすら走り続ける。全国のまだ見ぬ道を目指して、チョッパーと走り続ける阿部さんの旅に終わりはない。

1960 FL|非日常を求めて旅するチョッパー。

フリスコをベースに、ロングライドを想定してビルドされた旅するパンヘッド・チョッパー。 真っ赤なフレイムスとタンクに描かれたスカル&ローゼズがトレードマーク。6インチオーバーの41フォークやハイペグは、見た目だけでなくワインディングのバンク角を意識した機能的なディテールであることもポイント。

気持ちが良い道を求めて全国を走りまわる阿部さんと愛機。写真は今年7月に敢行した北海道ツーリング中の一枚。昨年初めての北海道を経験し、定例になりつつあるイベントで、今年も計9台オールチョッパーの仲間たちと無事完走。

デニムのカットオフとベルボトムが阿部さんの正装。ベルボトムはリーバイス646で、履き込んで破れた部分をパッチでカスタムして補修。インナーのTシャツは19MILEのオリジナルで、CHI-CHI’S坂本さんの描き下ろしのグラフィックがプリントされる。

フレイムスのパターンはCHI-CHI’Sのチョッパーがモチーフで、ヘルメットとセットでセルフペイント。エンジンは耐久性を考慮したストックスペック。シフトノブは19MILEのオリジナル。クリアレジンのスカルの中でバラが褪色した雰囲気が◎。フリンジ付きのシートはアトリエティーによるワンメイド。

(出典/「CLUB HARLEY 2025年10月号」)

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