13.SHM HAND STITCH®(エスエイチエム ハンド ステッチ)|レザートリムの匠が仕上げるハンドステッチ
2006年にジェットヘルメット専門店としてスタートした「ディンマーケット」。ハイクオリティで個性的なヘルメットを扱い、瞬く間に人気店へと成長した。その過程で多くのコラボモデルを展開していたが、11年より待望のオリジナルヘルメットやグローブをリリースしていく。今回ピックアップしたのは、18年よりスタートさせた「SHM」だ。
このブランド名を聞いてピンときた人は、おそらくバイク歴の長いヘルメット通だろう。このSHMは日本を代表するヘルメットメーカーであり、惜しくも17年にその幕を閉じてしまった「立花」を象徴するブランドだった。ディンマーケットは、この名門を受け継ぐために工場を新設し、アイコンであったハンドステッチのジェットヘルメットをSHMハンドステッチとブランド名を冠して復活させた。
当時の意匠を見事に再現しながらも、現代の安全基準をクリアし、その名にふさわしいクオリティに。またデザイン性や作りのよさにもこだわり、茶芯のホースハイドやベロアなどさまざまな仕様も展開。見た目だけでなく、立花のクラフトマンシップも受け継いだ銘品なのである。
立花から続いているハンドステッチを施したレザートリムは、職人の手作業にて1点ずつ生産されている。ミシンにはないハンドステッチならではの味を大切にしているのがよくわかる。帽体に穴を開けて、時間をかけ丁寧に縫製していくのだ。
【代表プロダクト】SHM HAND STITCH®Lot.110
3万5200円
問い合わせ/ディンマーケット TEL048-954-8518 http://dinmarket.jp/
14.TRIJYA(トライジャ)|自社で開発から製作まで一貫で行う日本製パーツ
大阪の「トライジャ」と聞いて、最初に思い浮かべるのは、どんなイメージだろう? ここ最近は「Dr.ジキル&Mr.ハイド」のマフラーの輸入販売を行っている会社とイメージする人も多いかもしれない。ところが一部の輸入パーツの販売を除き、同社がリリースしている多くのカスタムパーツは開発はもちろん、生産までを自社で行っていることをご存じだろうか?
トライジャの敷地内では、金属加工の工作機械が並ぶメタルワークを専門に行うチームと、ユーザーのオーダーに応えて製作していくカスタムシートや純正シートの加工を行うチームが日々作業しているのだ。
自社での製造は、若い世代への技術継承という側面もあるそうだが、製造を自社で行うことで、徹底したクオリティ管理やコスト削減や納期までの時間短縮などのメリットがあるという。
メタルワークチームは、入社14年のベテラン吉田さんを中心に3名が担当。取材時にはワイドフェンダーの成形作業や同社で人気の般若バーのカスタマイズ作業などを行っていた。
【代表プロダクト】般若バー クローム(1-1/4″ライザー用)16インチワイド
人気の般若バーはライザー部分が1-1/4″サイズの車両に使用可能。16インチワイドタイプは、その名の通り高さ400㎜(16インチ)でライザー部分の幅が195㎜となる。9万9000円
問い合わせ/トライジャ TEL072-970-3110 https://trijya.com/
15.KEN’S FACTORY(ケンズファクトリー)|ほかにないデザインと美しい仕上がりに世界
2024年に刷新されたツアラーに対応するパーツ開発にいち早く着手した「ケンズファクトリー」。エアクリーナーやフロアボードなどのビレットパーツを続々とリリースしている。「パフォーマンスバガー」の本場アメリカでの人気は特に高く、一般ユーザーだけでなくカスタムショップからのオーダーも多いという。特に「NXTシリーズ」のエアクリーナーキットは人気で、アメリカのメーカーの追随も許さないほど。ノーマルと比べて吸入効率の高いNXTシリーズだが、さらに吸入面積を1.5倍の幅3インチに広げたNXT-HIB、HIMハイフローアップグレードキットを発売。単体でも性能アップするが、排気量アップなどでパワーを上げたエンジンには必需品だ。ほかにもパフォーマンスバガーにピッタリなパーツをラインアップ。24年以降のモデルに対応するグリップなど、今後も続々発売予定。今年もケンズから目が離せない。
ケンズのビレットパーツは、代表の永井さんによる繊細なデザインと、自社で製作することで他メーカーとは一線を画すクオリティを保てることが特徴。そのため「アレンネス」や「ローランドサンズ」などライバルメーカーの多いアメリカでも人気が高い。
問い合わせ/ケンズファクトリー TEL052-354-6122 https://kens-factory.com
16.Belle’s Performance Exhaust(ベルズパフォーマンスエキゾースト)|日本の交通事情にマッチした合法カスタムマフラー
マフラーはカスタムパーツの花形的存在であると同時に、環境破壊や騒音の問題に関わるセンシティブなパーツでもある。そうしたマフラーの開発に果敢に挑戦し、現在はハーレーのほとんどのモデルに対応するマフラーをラインアップしているのが「シャフト」のオリジナルブランド「ベルズパフォーマンスエキゾースト」だ。EFIチューニングを得意とするシャフトが蓄積してきた知識と技術をもとに、高い技術をもった日本国内の工場で製作。交換することで出力アップが期待できるうえ、車検に通る合法マフラーである証明も付くので、公道で問題なく使用できる。まさに日本を走るハーレーにベストマッチするマフラーなのだ。
シャシーダイナモでデータを取りながらモデルごとに対応マフラーの開発を行う。構成パーツの製造は国内。最終的な組み立てをシャフトで行っている。
【代表プロダクト】M8ソフテイル用スリップオンマフラー
ベルズパフォーマンスエキゾーストはインジェクションチューニングで蓄積してきた膨大なデータをもとに、ハーレー本来のパワーを引き出すことはもちろん、ほどよい音量で良質なサウンド、そして精悍な見た目にこだわって開発されたシャフトのオリジナルマフラーだ。25万5200円
問い合わせ/シャフトチューニングラボラトリー TEL048-501-7893 https://shaft-labo.jp/
(出典/「CLUB HARLEY 2025年4月・5月合併号」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 S.Sato 佐藤周平 D.Katsumura 勝村大輔 T.Numao 沼尾哲平 T.Masui 増井貴光 Photo/S.Sawada 澤田聖司 K.Okamoto 岡本浩太郎 Y.Higuchi 樋口勇一郎 D.Katsumura 勝村大輔 T.Masui 増井貴光
関連する記事
-
- 2025.08.02
タイ縦断の旅のゴールはバンコクで開催のバイクの祭典
-
- 2025.07.31
実際に所有したいと思える、熱くなるハーレーたち
-
- 2025.07.30
ハーレーダビッドソン2025年モデルの大本命! 人気の2機種が発売開始!!