2000〜2010年代をプレイバック! ドラッグレースが激アツだった時代

ハーレーが創業100周年を迎えた2003年、「V-ROD」を発表するとさらにその後オフィシャルドラッグレーサー「デストロイヤー」がデビュー。にわかにドラッグレースが注目されていた時代、ハーレー業界はこのシンプルかつド迫力のレースに夢中だった。

ドラッグレースに熱かったあの時代を再び!

2000年ごろからこの業界にいる人は、当時ドラッグレースが盛り上がっていたのを覚えているのではないだろうか。特に宮城県の仙台ハイランドにあった「ジャパンドラッグレースウェイ」で行われていた「ドラッグゲームズ」は、普段着でも出場できてしまうという気軽さから、ドラッグレースの裾野が広がった。

しかも、ハーレーであれば車種は何でもOK。カリカリのレーサーからロングフォークのチョッパーまでさまざまなバイクが走行し、そのバラエティ豊かさも楽しみのひとつだった。そして何より皆が楽しんでいたのが印象的だった。家族で会場を訪れ、お父さんが走るのを応援したり、仲間とタイムを競ったり。そんな雰囲気も魅力だった。

その後、2013年に発足した「VDA」が日本各地でドラッグレースのシリーズ戦を行うようになった。より本格的なレースで、年間のタイムを集計してチャンピオンを決めるもので、ドラッグ好きのショップやハーレーオーナーが多く参加することとなった。

その後コロナ禍などを経て下火になってきてしまったドラッグレースだが、ここでかつての選手たちの雄姿を見て、またドラッグレースを盛り上げていこう。

Drag Games

2007年に地元仙台をはじめとした東北のカスタムショップが中心となり始まった「ドラッグゲームズ」。公道仕様からチョッパー、ヴィンテージ、本気のレーサーまで、さまざまなハーレーが出走。東日本大震災でコース一部が壊れてしまったが、その後復活するも、2014年のファイナルをもって終了。

仙台ハイランド ジャパンドラッグレースウェイ

日本唯一のドラッグレース専用コース。ドラッグゲームズはすべてこのコースで行われていた。震災の被害にあったものの、修復を経てコースは再開するが、コースが売却されたため、2014年に閉鎖となった。

出走条件が厳しくなかったのがドラッグゲームズの特徴。ジェットヘルメットやコットンのパンツで出走する選手もいた。

V.D.A V-TWIN DRAG ASSOCIATION DRAG RACING SERIES

ドラッグレース好きのカスタムショップのビルダーを中心に2013年に発足されたハーレーによるドラッグレース協会。仙台ハイランドを始め、国内のサーキットや滑走路などでレースを行った。登録制になっており、年間のチャンピオンを決めるというシリーズ戦を実施していた。

セントラルサーキット

笠岡ふれあい空港

富士スピードウェイ

富士スピードウェイのようなメジャーなサーキットや400mに満たないが直線のある滑走路などを使って全国の会場でシリーズ戦を行っていた。

VDAは国際レースが行われるサーキットでも走るため、安全性の高い装備やオイルタンクのワイヤリングの徹底などしっかりしたルールのもとでレースが行われていた。

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

進化したSchottの定番、冬のレザースタイルはこれで決まり!

  • 2025.10.30

アメリカンライダースの象徴であるSchottが、原点回帰とも言える姿勢で“本気”を見せた。伝統のディテールに、現代的な技術と素材を融合。武骨でありながらも軽快、クラシカルでありながらも新しい。進化したSchottの定番が、冬のレザースタイルを再定義する。 668US SPECIAL HORSEHID...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

Pick Up おすすめ記事

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...