
デニムの穴補修にトライ!
9月に入り、秋の香りを感じるようになったこの頃。デニムの出番も自然と増えてくる。久しぶりにタンスから引っ張り出して足を通したら、破けてしまった……。そんな経験はないだろうか。小さな綻びも放っておくと広がってしまい、取り返しのつかないことになりかねない。自宅にミシンがあるのなら、今回紹介する補修方法をぜひ試してみてほしい。プロに任せるのもいいが、自分で直せば愛着はさらに深まり、多少の不器用さも味わいに変わる。お直しというデニムの育て方もありだ。
Before


1番に負担がかかりやすいという理由から破けやすいのが膝部分。縦糸が千切れ、横糸が残っているため、それを活かしながらお直し。穴の広がりも抑えられ、気にせずに履ける。
After


穴補修の手順

ただ穴が空いている場所を縫うのではなく、ダメージのある薄くなっている部分まで補修が必要なため、光に当てて弱っている生地を確認する。

光を当てて確認した弱った生地の範囲から少し広めにチャコペンで印をつける。ここで囲った範囲に当て布をするため、とても大切な作業。

今回の穴は、横糸が残っているためその糸を利用して補修をしていく。縫った後の糸の向きを整えるためにクシを使い残った横糸を整える。

印を付けた弱った部分の生地に合わせて接着芯を切り抜いていく。整えた横糸がタタキ縫いの際に動かないためにも重要な工程。

アイロンで接着芯を貼り付ける。平らな場所でゆっくりと、歪みが出ないよう丁寧にかけることが、きれいなお直しへの近道だ。

接着芯を貼り付け、横糸の固定をしたが、表から見た際にも接着芯の範囲が分かるように、接着芯の端をぐるりと1周しつけ縫いをしていく。

今回のデニムは横糸が残り、縦糸がちぎれているため、縦糸を増やすイメージで縫っていく。スピードを抑え、狭い幅でジグザグと往復する。

タタキ縫いが終わったら、接着芯を固定していたしつけ糸をまず外す。最後にアイロンで生地の歪みを整えれば、補修の完成だ。
(出典/2nd 2025年11月号 Vol.214」)
Title Logo/Toru Morooka Text/Yu Namatame
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