“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に支えるアーバンラインである。「インターチェンジシステム」や、独自開発の機能素材など、「コロンビア」は常に進化を続けてきた。ギアとしてだけでなく、服としての完成度も高く、多くの名作を生み出してきた。まずはそんなアーカイブをベースにアップデートされた2つの注目アイテムを紹介する。

CONTENTS

機能は雪山級。顔は都会派。「Cove To Dome Jacket」

5万5550円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821)、右はArchive 90s Powder Keg Jacket

【Directors Comment】スキーウエアがビジネスウエアにも似合うダウンへ

「今期の目玉となるアイテムのひとつは、90年代のスキージャケット[パウダーケグ]をベースにしたダウンジャケットです。[パウダーケグ]は、もともとスノーアウトドアで使用されていたということもあり、多様な防寒機能を兼ね備えていますが、現代のビジネススタイルでも着用できるデザインに落とし込みました。例えば裾のリブをなくしてアウトドア感を和らげたり、カジュアルなジッパーをブラックの止水のものにして、よりスマートな印象にしたり。防水素材の採用はもちろんのこと、首元に収納式のフードを備え、突然の雨にも対応できるようにと、足し引きでバランスをとっています。

常にお客さまの声を参考にして、アップデートも行なっており、今回はダウンのボリューム感を抑えてややミニマルなシルエットに変更。ただし、最新のオムニヒートインフィニティ(独自開発の熱反射保温テクノロジー)によって、さらに柔らかな着心地と、軽さと暖かさを兼ね備えたジャケットになりました。」

【With My Wardrobe】名村恒毅さんのONとOFF

セレクトショップでの販売やプレス業務を経て、現在はPR会社の代表を務める名村氏。ブラックレーベルのダウンを数着所有し、日常的に愛用しているそうだ。ビジネスでは精力的に活動しながら、休日はサーフィンを楽しむ彼。一体どんな着こなしをしているのか、そしてそのお気に入りポイントとは? お話を聞いてきました!

【ON】モノトーンで合わせて商談などビジネスシーンも

ジャケット5万5550円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821)、カットソー/バージスブルック、パンツ/Nハリウッド、シューズ/パラブーツ、メガネ/フィル ザ ビル、バッグ/シータ パランティカ

「ビジネスシーンでも活躍するこのジャケットは、どんなスタイルにも合わせやすいのが魅力。腕まわりにゆとりがありながらも着膨れしにくく、すっきりとした印象をキープできます。スマートさが求められる場面でも頼れる1着です。丈の長さも絶妙で、スーツにもニットにもバランスよく馴染みます」

【OFF】冬のサーフィンには必ずこれを持っていきます

ジャケット5万5550円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821)、スウェット、パンツ/ともにフィル ザ ビル、シューズ/ソレル、ハット/コロンビア、メガネ/アイヴォル

「サーフィンが大好きで、季節を問わず冬でも海へ行きます。移動はほとんど車なので厚着はしませんが、ちょっと車を降りるときにはこのジャケットが手放せません。フード付きスウェットの上にもすっきり重ねられる立体的な襟まわりで、動きやすく快適。オムニヒートのおかげで、薄着でもしっかり暖かいんです」

フィッシングの知恵を都会で発揮する「Logriver BLK Vest」

2万6400円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821)、右はArchive 90s Logriver Jacket

【Directors Comment】ルーツを受け継ぎ、都会的にアップデート

「コロンビアは1938年創業で、最初のオリジナルアイテムは、創業者の娘が釣りが趣味の旦那のために手縫いで作ったフィッシングベストでした。それがブランドのルーツであり、ブラックレーベルでもその伝統を継承・アップデートする形でベストを出しています。アーカイブでは、袖が着脱可能なコンバーチブル仕様になっていますが、都会での着用を想定し、ジャケットとベストの2型に分けてデザイン。本来のフィッシングベストは水に入る前提で着丈が短いですが、丈を長く設定することでコーディネイトの幅を広げています。

特徴的な前身頃のポケットはマチをなくしてスッキリとした印象に。素材はナイロンのみだとシャリシャリしすぎたり、接触冷感性が出すぎたりしまうので、ポリエステルを混ぜて独特の光沢感と色合いを出し、オールシーズン使えるようになっています。レーベル内でも、アイテムやトレンドによって人気の色は異なりますが、コーディネイトしやすいブラックカラーは外せません。」

「コロンビア ブラックレーベル」企画・池大輔さん

【With My Wardrobe】安武俊宏さんのONとOFF

今年からフリーランスとして活躍する安武さん。ドレススタイルに定評のある彼に、フィッシングジャケットをルーツに持つ[ログリバーベスト]を着てもらった。アウトドアライクなディテールを満載したベストも、安武さんの手にかかればすっきりと都会的に。ジャケットに重ねても自然に馴染み、その巧みなバランス感覚にはさすがのひと言

【ON】シルエットを崩さない軽やかな都会派ベスト

ベスト2万6400円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、ジャケット/エムピー ディ マッシモ ピオンボ、パンツ/ベルナール ザンス、シューズ/ジェイエムウエストン、ニット帽/キジマタカユキ、タイ/アスコット

「こういったフィッシングベストをオンのスタイルに合わせるのは難しいですね」と語りながらも、その着こなしは実に洒脱だ。「荷物を持ちたくないけれど、きちんと見せたいときに便利なんです。ボタンを留めればフォーマルに、外せば軽快に。しかも薄手素材なのでシルエットを崩さず着られるところが魅力です」

【OFF】休日はバッグ代わりにさらっと羽織る

ベスト2万6400円(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、シャツ/ダイワピア、パンツ/リーバイス、シューズ/ビルケンシュトック、ハット/ザ ハーミット クラブ

普段の休日に着るならと、化繊のシャツにパンツ、足元はサンダルというラフなスタイルにベストを合わせた。「つい最近、子どもと一緒に自宅近くの釣り堀へ出かけました。そんな休日の延長線上で着るイメージで合わせています。収納力抜群のベストなのでバッグいらずで、もっと気軽に出かけられそうですね」

都市の寒暖差はレイヤリングで凌ぐ! 「コロンビア ブラックレーベル」が提案する都市生活特化レイヤードスタイル

都会の移動は、電車にバス、タクシーに徒歩と目まぐるしい。寒暖差や急な天候変化は、むしろ自然よりシビアかもしれない。だからこそ都市生活者にこそ求められるのが、都市生活特化のレイヤリングだ。

環境からシーンまでレイヤードで自由自在

ダウンベスト4万6200円、ジャケット2万9700円、シャツ1万7600円、パンツ2万3100円、シューズ1万8700円、バックパック2万9700円/すべてコロンビア ブラックレーベル(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821

東京の冬、屋内外の気温差は20度を超えることもある。これは富士山のふもとと山頂の差に匹敵するほどで、都市は意外にも過酷な環境なのだ。そんな日常を快適に過ごす鍵はレイヤリングにある。シャツにノーカラーのジャケット、さらにダウンベストを重ねれば、温度調整も見た目の印象も自在。ラペルのないジャケットは外から目立ちにくく、フォーマルさを程よく抑え、ベストを脱げば一転して会議に臨めるほどきちんとした表情に早変わり。シーンに合わせて温度管理と印象を同時にコントロールする。

【おすすめアウター①】ブラックバーンパスコート

防水透湿機能「オムニテック」を搭載した2.5レイヤー構造により、水の侵入を防ぎつつムレを逃がす。オンオフ問わず着用可。4万4000円

【おすすめアウター②】シアトルレンジベスト(Styling Item)

ストレッチの効くトリコット素材、裏地には熱反射機能「オムニヒートインフィニティ」を備え、より軽く、暖かく仕上がった。4万6200円

【おすすめアウター③】トラッパーヘイツジャケット

ストレッチ素材、センターベントにより動きやすく、コロンビア独自の撥水機能「オムニシールド」を備えた高機能ジャケット。3万3000円

【おすすめアウター④】グレイブラッシュジャケット

高級感のあるポリエステル混のウール生地を採用したボマージャケット。保温性と軽量性を併せ持つため着心地は軽やか。3万1900円

【おすすめインナー①】サンティアムレンジカーディガン

セーターライクなポリエステルニットのカーディガン。軽やかな素材は長時間の着用も無問題。上品なリブ編みはビジネスにも◎。2万900円

【おすすめインナー②】ゲータウェイポートジャケット(Styling Item)

吸湿速乾機能「オムニウィック」搭載のノーカラージャケット。ラペルがないため、インナーとして合わせやすいのがポイント。2万9700円

【おすすめインナー③】キャニーベンドベスト

高機能な中綿を採用ししているため少ない量でもダウンに匹敵する暖かさ。なにより洗濯できる点が嬉しい。日々の使用に最適だ。2万4200円

【おすすめパンツ①】ゲータウェイポートパンツ

通気性、伸縮性に優れ、独自の吸湿速乾機能は、汗ムレ知らず。ウエストはドローコードとベルトループの2ウェイ仕様でシーンに合わせ選べる。2万900円

【おすすめパンツ②】トラッパーヘイツパンツ

しなやかな4ウェイストレッチ素材により快適な履き心地を実現しながら、ビジネスシーンに合わせたセンタープリーツ仕様で上品な1本。2万3100円

【おすすめパンツ③】トラッパーヘイツワンタックパンツ(Styling Item)

今季から、[トラッパーヘイツパンツ]にワンタック仕様が登場。ゆとりあるシルエットに加え4ウェイストレッチ素材は快適な履き心地を実現。2万3100円

アクティブに生きる日常を快適に。都市生活とアクティビティをつなぐ「Active Line」にも注目!

トラックジャケット2万3100円、トラックパンツ1万8700円、スウェットフーディ1万8700円/すべてコロンビア ブラックレーベル、スニーカー2万2000円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-821)、その他スタイリスト私物

自転車に乗らない日はほとんどないという田中さん。移動手段として乗り始めたのがきっかけだったが、いまでは趣味としても欠かせない存在となった。そんな彼に、「コロンビア ブラックレーベル」の「アクティブライン」を着用してもらった。

「着た瞬間に、運動のしやすさを実感しました。生地が突っ張らないので腕や肩が自然に動かせて、自転車に乗る時でもストレスがありません。シェルはとても薄くて軽いので、バッグに入れて持ち運んでも邪魔にならないのがいいですね。さっき、朝露で濡れた植物に腕が触れたのですが、しっかりと水を弾いてくれて、改めて撥水の安心感を感じました。これからの季節の変わり目、天候が安定しない時期にはまさに重宝する一着だと思います」。撮影現場には愛車で颯爽と登場し、撮影を終えるとそのまま舞台の稽古へ直行。自転車を自在に乗りこなしながら、忙しい日々を軽やかに駆け抜けている姿が印象的だった。

俳優/田中陸さん|1995年生まれ。愛知県出身。2019年から活動を開始。半径20km程度であれば自転車での活動範囲なため、日々の移動は9割が自転車である

アクティブラインのおすすめアイテムを紹介!

細すぎず太すぎないシルエットはジムなどのアーバンアクティビティに最適。軽く、ノンストレスな穿き心地。普段使いにも薦めたい。1万6500円

ライトウエイトフリースパイル素材を採用し、ヴィンテージのような風合いとコットンライクな質感のパーカ。右のパンツとは共地でセットアップ可能。1万8700円

肉厚で軽量性を兼ね備えたハリのあるポリエステルスウェット。脱ぎ着しやすくアクティビティにオススメなフルジップ仕様。パンツと共地でセットアップ可。1万8700円

ヴィンテージな風合いとハリとコシのある立体的なシルエット。裾のドローコードでシルエットを調整できるのも魅力。パンツと共地でセットアップ可。1万7600円

【問い合わせ】
コロンビアスポーツウェアジャパン
TEL0120-193-821

(出典/「2nd 2025年12月号 Vol.215」)

この記事を書いた人
なまため
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なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
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