セットアップをサラッと着られるそういう男に私はなりたい

2nd編集部が気になるアイテムを紹介する連載企画。今回は「第2特集の映画企画で、西口さんに名優の装いについてインタビューしました。今回紹介した7作の中での個人的オススメは『クレイマー・クレイマー』。涙なしでは観られません!」と語るみなみ188がお届け。

「エンジニアド ガーメンツ」のセットアップ

自分にとって“服を買う時の基準”っていったい何なのだろうか。最近はそんなことばかり考えています。

アメトラを標榜する雑誌の編集部員として、ブレザーやボタンダウンシャツ、ローファーはやはり好物であり、セレクトショップや古着店に足を運んでも、そのようなアイテムに自然と手が伸びます。もちろんこれらの普遍性や汎用性は言うまでもなく、持っておいて損はないのですが、最近は新たな刺激といいますか、少し違った景色も見てみたいと思うように。

そんな僕の“服レーダー”が激しく反応したのがこの「エンジニアド ガーメンツ」のセットアップ。

段返り3つボタン、3パッチポケットというアメリカの伝統的なスポーツジャケットの意匠を踏襲しつつ、ややゆったりとしたフィッティングがどこか現代的。ヘリンボーン×ストライプの生地の表情も絶妙だし、パンツはタック入りで裾幅もやや広め。僕の“好き”がとにかく詰まっているんです。言うなれば2000年代前半のレアル・マドリード。ジダン、ロナウド、ベッカムが一緒にチームにいる、みたいな(笑)。

こうやって服をみて感覚的にいいなと思えて、そのうえで好きなポイントを言語化できる。これこそが僕が服を買う時の基準なのだと、このセットアップは気づかせてくれました。

ジャケット5万8300円、パンツ4万2900円(エンジニアド ガーメンツTEL03-6419-1798)

(出典/2nd 2025年11月号 Vol.214」)

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みなみ188
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みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
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