「エンジニアド ガーメンツ」のセットアップ
自分にとって“服を買う時の基準”っていったい何なのだろうか。最近はそんなことばかり考えています。
アメトラを標榜する雑誌の編集部員として、ブレザーやボタンダウンシャツ、ローファーはやはり好物であり、セレクトショップや古着店に足を運んでも、そのようなアイテムに自然と手が伸びます。もちろんこれらの普遍性や汎用性は言うまでもなく、持っておいて損はないのですが、最近は新たな刺激といいますか、少し違った景色も見てみたいと思うように。
そんな僕の“服レーダー”が激しく反応したのがこの「エンジニアド ガーメンツ」のセットアップ。
段返り3つボタン、3パッチポケットというアメリカの伝統的なスポーツジャケットの意匠を踏襲しつつ、ややゆったりとしたフィッティングがどこか現代的。ヘリンボーン×ストライプの生地の表情も絶妙だし、パンツはタック入りで裾幅もやや広め。僕の“好き”がとにかく詰まっているんです。言うなれば2000年代前半のレアル・マドリード。ジダン、ロナウド、ベッカムが一緒にチームにいる、みたいな(笑)。
こうやって服をみて感覚的にいいなと思えて、そのうえで好きなポイントを言語化できる。これこそが僕が服を買う時の基準なのだと、このセットアップは気づかせてくれました。
ジャケット5万8300円、パンツ4万2900円(エンジニアド ガーメンツTEL03-6419-1798)
(出典/2nd 2025年11月号 Vol.214」)
Photo/Norihito Suzuki
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