地味な色ばかりのニット製品に革命を。4種の杢糸で作られた「THIS IS A SWEATER.」の新作。

秋冬の装いに欠かせないニット製品。織物に比べて柔らかで牧歌的な雰囲気を手軽に演出できる点は魅力だが、繊細な柄や配色を表現しづらく、それゆえ落ち着いた色味の製品が多い。そんな常識を覆すのが、山形のニットメーカー「米富繊維」のブランド「THIS IS A SWEATER.」の新作だ。

太さ・色の異なる4種の糸を組み合わせて、奥行きのある色味を表現した唯一無二のセーター。

グレー杢、ブラック杢、イエロー杢、レッド杢、グリーン杢、サックス杢の全6色を展開するクルーネックセーター。内モンゴル産のカシミアを100%使用した日本製。各7万1500円

新作のテーマは、「セーターは色を着る」。グレー杢、ブラック杢、イエロー杢、レッド杢、グリーン杢、サックス杢の6色すべてのモデルにおいて、太さや色の異なる4本のカシミア糸を撚り合わせて作られており、深みのあるニュアンスカラーが表現されている。「セーターなのに色が一番のセールスポイント」という、近年市場に出回っているセーターでは出会ったことのない挑戦的なプロダクツである。

一見するとシンプルな単色に見えるが、近くで見ると多色で撚った杢糸の、絶妙なモザイク感による奥行きの深さが見て取れる。例えば、サックス杢の場合、明度と彩度が異なる2種類のサックス、薄いベージュ、蛍光サックス、これらの4種の糸が使われている。特に同製品ならではの魅力が楽しめるのは、サックス杢を含む、イエロー杢、レッド杢、グリーン杢。挿し色としてのインナー映えも間違いない。

セーターの本場・英国の多くのニットブランドが旧くから採用している「サドルショルダー」仕様。一枚で着ても、クラシカルな雰囲気の良さは十二分に発揮される。衿リブ、袖リブ、裾リブにいたるまで作り込まれており、まるでヴィンテージセーターのような佇まい。

山形県山辺町のニットメーカー「米富繊維」が手がけた同製品。「米富繊維」はオリジナルブランドである「COOHEM」や「THIS IS A SWEATER.」を通して、これまで何度もニットの常識を壊し続けてきた。それでいて、ただ技術が高いだけでなくファッションアイテムとしても優れた製品になっているという点において唯一無二のブランドだ。同社がカラー杢への挑戦を始めたのは、なんと40年以上も前のことだったそう。今回のプロダクツを製作するうえでも、太さと色の異なる4種の糸を組み合わせるのだから、そのパターンは無限大なはず。仕上がりの美しさを考えて何度も試行錯誤を繰り返し、辿り着いた色味であると考えると、「米富繊維」の並々ならぬ努力と熱意が伝わってくる。税込約7万円の金額も妥当。なんなら安いくらいだ。ヨネトミストアにて販売中なので、ぜひチェックしていただきたい。

 今回紹介した新作の詳細に関してはこちら↓
https://www.thisisasweater.jp/a4

【問い合わせ】
ヨネトミストア
TEL023-664-8165
https://www.yonetomistore.jp/

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パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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