「サマートラッド巧者」の一軍カバンとその中身|フリーランスセールス/PR・柳雅幸さん

2nd誌お馴染みのトラッド巧者たちがリアルに愛用する、サマートラッドなカバンを拝見。人気セレクトショップのプレスを経てフリーランスセールス/PRとして活躍する柳雅幸さんの愛用バッグは通称ビーントート。カバンついでにその中身まで見せてもらったら、見ているこちらまで物欲が湧いてきた。

肩肘張らないシンプルコーデでヌケ感を演出

フリーランスセールス/PR・柳雅幸さん|人気セレクトショップのプレスとして従事後、独立。洋服に対する深い見識を活かしてPRだけでなくセールスやブランドディレクターなどとして活躍する

柳さんは、今年、誕生から80周年という歴史あるボート・アンド・トート(通称ビーントート)を愛用。王道を行く超スタンダードアイテムを、シンプルに合わせるのがいまの気分だという。

「もともと荷物は少なめだったのですが、2年前のフリーになるタイミングで荷物が増えることを見越して購入しました。何気に初めてのラージサイズだったのですが、自転車のラックにも収まりが良く、重宝しています。完成されたモノなのでどんな格好にも合いますが、シンプルにシャツとデニムに合わせて、ヌケ感を出すくらいがちょうどいいですね」

80年代製 ボート・アンド・トートL(エル・エル・ビーン)

本人私物

柳さんのカバンの中の愛用品

1.朝井リョウの『正欲』

機内で映画を観て、原作が気になり購入したという本。「本は何かしら持ち歩いています。一度Kindleにしたのですが、しっくりこなくて結局紙に戻りました」

2.アトモスフィアのポーチ

知る人ぞ知る米国のガレージブランドのポーチ。「文具、名刺、充電機など仕事道具を詰め込んでいます。アウトドア仕様なので耐久性があっていいですね」

3.モンベルのナイロンジャケット

自転車に乗る時の防風対策として常にバッグに入れているジャケット。「なんだかんだ朝晩冷えることもあって携帯しています。完全に実用重視のアイテムです」

4.エル・エル・ビーンの80年代製ボート・アンド・トートXS

バッグインバッグもビーントートというマトリョーシカ方式。「OLのランチスタイルみたくパッと持って出掛けられ便利です。でも飲みに出る時はキケンですね」

5.アマゾンベーシックのPCケース

仕事道具MacBookの携帯スタイル。「シンプルなPCケースを探していた時に見つけて買ってみました。可もなく不可もなくまさに求めていた通りです(笑)」

6.小銭入れ&鍵

カバンの中にポンと投げ入れられている鍵とコインケース。「週3くらいの頻度で銭湯に行くのですが、小銭と自転車の鍵がセットになっていると便利なんです」

7.ジュライナインのバッグ

荷物が増えた時のために持ち歩いているパッカブルバッグ。「商談や打ち合わせサンプルを持ち運ぶ時に使います。サブバッグとして非常に使いやすいです」

(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...