2nd最新号発売中。そのなかから編集部が選ぶ「トラッドなセレクトショップ」3選を紹介

  • 2024.05.22

2007年に創刊して以来、アメリカントラッドの魅力を謳い続けてきた雑誌『2nd』の編集部が、実際に自分の足で見つけた「トラッドショップ」のなかからごく一部をご紹介。ネットでの手軽な買い物もいいけれど、わざわざ実店舗へ足を運んで、アイテムを吟味する楽しさを久しぶりに味わってみてはいかがでしょうか。

 

これぞトラッド! なアイテムを提案し続けて35年。福岡・久留米「FACE(フェイス)」

まず一店舗目は福岡・久留米にある「FACE(フェイス)」。オープンしてから35年、変わらずこの地でトラッドスタイルを提案し続ける、まさに「町のセレクトショップ」。アメリカントラッドスタイルの足元に欠かせない〈オールデン〉から、ヨーロッパ好きからの絶大な支持を得るドイツブランド〈フランクリーダー〉、さらに〈ボンクラ〉、〈アーミーツイル〉、〈フィルメランジェ〉などの国内ブランドまで幅広くラインナップされています。

それらに共通しているのは、いずれも「質実剛健なものづくり」が特徴のブランドである、ということ。「お店全体のコンセプトとしては、ヨーロッパのフィルターを通した上品なアメトラスタイルをイメージしている」と語るオーナーの山手さん。その言葉通り、単なるアメリカントラッド一辺倒ではない、幅広いアイテムセレクトも同店の魅力です。

また、オープンした35年ほど前から取り扱っているブランドは変わっていないとのこと。どれだけトレンドが移り変わっても、その姿形を変えることのない「旧きよき町のセレクトショップ」は、一度は行ってみる価値のある稀有なショップです。

ここでしか手に入らないアイテム

インディビジュアライズドシャツ×フェイスのバンドカラーシャツ

かれこれ10年ほど別注を続けている〈インディビジュアライズドシャツ〉のバンドカラーシリーズ。今季はトラディショナルなクレリックシャツをベースとして、袖をボディと同色にすることで着やすくした仕様。「FACE」には特別に許されている6つボタンもクラシック好きにはたまらないですよね。3万7000円

〈実際に足を運んだ編集部のコメント〉

パピー高野

福岡でファッションの地と言えば、天神や博多。久留米と聞いても、恥ずかしながらラーメンしか連想できなかった僕ですが、そんな久留米で35年も営業し続けている、こんなにもトラッドなお店があるということに、イチ個人としても、編集者としても大興奮でした。

ブランドセレクトが堅実なのに絶妙で、〈フランクリーダー〉と〈インディビジュアライズドシャツ〉が並んでいるお店なんて、東京でさえなかなか見つけられません。ここでしか買えないインディビの別注も、6つボタンで超お洒落。久留米というロケーションも相まって、まるで「トラッドの秘境」とでも言いたくなるお店です。

〈取り扱いブランド〉

ボンクラ/オールデン/インディビジュアライズドシャツ/アーミーツイル/フィルメランジェ/フランクリーダー/ハバーサック/マスターアンドコー/ベオーマレザーカンパニー…etc

ベーシック好きなオーナーのセンスが光る、福井・福井市中央「SE7EN(セブン)」

2店舗目、グンと北上して福井県・福井市にある「SE7EN(セブン)」も、一店舗目の「FACE(フェイス)」同様、ベーシックかつ幅広いセレクトが特徴。インポートブランドは、〈オールデン〉、〈ジーエイチバス〉、〈ジョンスメドレー〉など。

〈ウティ〉、〈オーベルジュ〉、〈サウンドマン〉などのジャパンブランドは、どれもミリタリーやワークを得意とするブランドを多く扱っています。インポートも含めて取り扱いブランドすべてに共通しているのは、先に述べたとおり、「飽きのこないベーシックなものづくりをしている」ということ。

すべてはオーナーである角木さんの審美眼の賜物。27歳のとき、地元である福井にてオープンしたという同店には、角木さんの好きな映画『勝手にしやがれ』のポスターなども飾られており、ファッションだけではない趣味全開の店内で、会話しながらゆったりと買い物が楽しめます。「オーナーの好みが詰まった趣味部屋」とも言える優良店です。

ここでしか手に入らないアイテム

オーベルジュ×セブンのデニムキャップ

オープン当初から付き合いのあるという〈オーベルジュ〉に別注したデニムキャップは、『セカンド』6月号のデニム特集でも紹介している希少なカリビアンシーアイランドコットンを使用しています。日本全国で「セブン」でしか買えない、特別な別注アイテムです。3万5200円

〈実際に足を運んだ編集部のコメント〉

ナマタメ

〈オーベルジュ〉の小林さんに教えてもらったセレクトショップ、福井の「セブン」。取材には開通したばかりの北陸新幹線で向かいました。店内に入ると、こだわりの什器や小物がたくさん飾られており、その中には店を訪れるお客さんたちにもらったものも多いのだそう。

オーナーである小林さんの人柄や、〈オールデン〉をはじめとするトラッドな品揃えなど東京から遠いですが、行く価値アリないいお店です!

〈取り扱いブランド〉

オールデン/オーベルジュ/コンバース/ジーエイチバス/アイランドスリッパ/ジョン スメドレー/メイプル/エムアイエス/ウティ/リゾルト/サウンドマン/サージュデクレ…etc

新進気鋭のモダンなトラッドショップ、大阪・靭公園「MusterWerk(ムスターヴェルク)」

最後は大阪・西区の靱公園近くにて2020年にオープンしたばかりの「MusterWerk(ムスターヴェルク)」。年間で約4桁万円の服を購入するというオーナーの新宅さんがオープンした同店には、ドイツ語で「名作」や「傑作」を意味する店名のとおり、国内外からセレクトされた一級品が揃っています。

〈カルーゾ〉や〈マーティアンドサンズ〉のウエア、〈フラテッリジャコメッティ〉の革靴や〈ルノア〉のアイウエアなど、トラディショナルをベースに、いまっぽさも感じさせるブランドセレクトが特徴。また、店内に並ぶアイテムの4~5割ほどが別注アイテムであるという点も大きな魅力です。

豊富な知識を持つ洋服狂の新宅さんに色々なことを教えてもらいながら、ここでしか手に入らないアイテムを吟味する。ネットでの買い物が主流になった今だからこそ「わざわざ行く意味のある」町の優良店と言えるでしょう。

ここでしか手に入らないアイテム

アンダーソンズ×ムスターヴェルクのメッシュベルト

「カジュアルにつけられる上品なベルト」をテーマにイタリアの名門ファクトリーブランドのメッシュベルトの長さを調節。通常より長い125cmに設定し、ウエストから垂らすことのできる仕様にすることでコーディネイトのアクセントとして使用することが可能となっています。各2万7500円

〈実際に足を運んだ編集部のコメント〉

ミナミ

2020年にオープンしたムスターヴェルクはクリーンなアイテムが揃った今っぽいお店でした。その中にも〈フラテッリ ジャコメッティ〉の革靴や〈フォーティーセブン〉のBBキャップなどトラッドなアイテムがあって、特に若い洋服好きには堪らないセレクトが印象的。年間で4桁万円に迫るほどの洋服を購入するというオーナーの新宅さんの知識や洋服に対する情熱に触れられるのも同店の魅力だと思います。

〈取り扱いブランド〉

アンダーソンズ/フラテッリジャコメッティ/フォーティセブン/カルーゾ/ルノア/マーティーアンドサンズ/ナイスネス/オールドホームステッダー/オールドエイチアンドドーター…etc

いかがでしたでしょうか。どれも編集部が自分の足で見つけた素敵なトラッドショップばかりです。趣味にあふれた空間に身を任せる心地よさ、服好きのオーナーさんとの会話……。ネットでの買い物が主流となった今だからこそ、ゆったりとした時間を五感で楽しんでほしいと思います。

ちなみに、ここで紹介している3店舗は、編集部が見つけてきたうちのほんの一部。もっといろんなお店を見てみたい方は『セカンド 7月号』をご一読ください。厳選された全国12件のトラッドショップを紹介しています。

購入はこちらから。

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

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ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

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昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

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趣味の文具箱

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清水茂樹

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中川原 勝也

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スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

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英国在住ファッション特派員

岡部隆志

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2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

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2nd(セカンド)

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CLUTCH Magazine

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趣味の文具箱

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趣味の文具箱 編集部

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初心者にも優しいバイクの指南書

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ハーレー好きのためのマガジン

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昭和40年男 編集部

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