4ページ目 - デニムを永く穿き続けるための、リペア・リサイズ・メインテナンス

あなたのデニムライフをもっと豊かにするリサイズという選択肢

デニムは洗濯してから持ってくること!

「UNION PASTIME」代表・松村嘉久さん|古着バイヤーの経験を持ち、デニムへの造詣も深い知識人

裾上げに限らずリペア全般に言えることだが、デニムを持ってくる時は必ず事前に洗濯をすること。古着などの中古品は衛生的な観点に加えて生地の伸びや撚れを戻すためである。また、新品のデニムであっても洗濯をする必要があることは変わらない。汚れがないため意外かもしれないが、洗濯をすることで先に生地を縮めておかないと、裾上げ後に予定寸法より短くなってしまうためだ。

レングス

オリジナルレングスでデニムを穿くに越したことはないがせっかく気に入ったものをレングスだけで諦めるのは……。そんな時は信頼できるショップに相談してみよう!

BEFORE
AFTER

ウエストはピッタリだが、裾がかなり溜まってしまっていたデニムをオリジナルに合わせたチェーンステッチで裾上げ(1700円~)。理想のレングスを手に入れられるだけでなく、穿き込むことで裾の周りにできるアタリも楽しめる。

理想のレングスを相談しながら決める。ロールアップするか、ウエストの位置などに注意。

着用時のイメージを元にカットする幅を採寸する。

カット位置を決める。この時に裾とステッチとの幅も決めておく。

余分な生地をカット。

ステッチに使用する糸を決める。オリジナルと近いものを選ぶか、異なる色を選ぶのか応相談。

ミシンで縫い上げて完成。

【コラム①】奥が深いミシンの世界

写真のミシンは1950年代にアメリカの「リーバイス」の工場で使用されていた「ユニオンスペシャル」の通称“ダルマ”。当時のミシンは生地に対して垂直ではなく斜めから針が入っていたため、生地が斜めに引っ張られながら縫製されることで独特のアタリが生まれることで知られる。使用するミシンについて知ることも裾上げにおける醍醐味なのだ。

【DATA】
UNION PASTIME
「リーバイス」のアメリカ工場で使用されていた「ユニオンスペシャル」や約1000色のミシン糸を揃えた裾上げ専門の優良店。
東京都目黒区中目黒1-3-5 目黒プリンスコーポ206
営業/12:00~18:00
休み/日曜祝

シルエット

体型や気分が変わってデニムを穿かなくなってしまったということは、服好きなら1度は経験したことがあるはず。そんな時に自分好みに調整できたら最高じゃない?

[シルエット調整]

BEFORE:フレア
AFTER:スリムストレート

邪道なイメージもあるかもしれないが、実はシルエットの調整が可能な場合もある。色落ちは気に入っているけどシルエットや裾幅をもう少し細くしたい時などはリペアショップに相談してみるのも手だ。6600円〜

両脇を解き、変更後のシルエットに応じてワタリと裾の幅を決めて線を引く。

線に沿って1度仮縫いし、修正後のシルエットをイメージ。

左右の余分な生地をカット。

再び脇を縫って仕上げ。

[ウエスト詰め]

BEFORE
AFTER

詰められる幅にも限界はあるが、ウエストを調整できたら着用できるパンツの幅はかなり広がる。上の写真は約6cmを詰めたもの。6600円〜

まずは両脇のステッチを解く。

左右ともにどのくらい生地を詰められるか確認し、線でしるしをつける。

線に沿って生地を丁寧にカット。

左右の脇を縫って仕上げる。

【DATA】
ジーンズカスタム&リペア WABI
磯部夫妻が営むシルエット調整を得意とするリペアショップ。太郎さんは老舗ジーンズブランドでパタンナーを務めた経験を持つ。来訪時は完全予約制
東京都世田谷区三宿2-28-19
営業/9:00~17:30
休み/水曜祝

この記事を書いた人
2nd 編集部
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