2ページ目 - 日本屈指のウェルドレッサーに学ぶ、一歩先を行くフォーマルスタイル

秋冬は重厚感のあるウールモヘアを使用した、ややドレッシーなダブルブレストのスーツを

シューズ14万3000円/エンツォ ボナフェ × ビームスF(ビームスF TEL03-3470-3946)、スーツ/アルフォンソ シリカ、シャツ/ラボラトリオ ナポレターノ、タイ/ホリデーアンドブラウン、チーフ/エルメス、時計/カルティエ

「重厚感のあるウールモヘアを使用した、ややドレッシーなダブルブレストのスーツを選びました。Vゾーンがシングルに比べて小さくなるのでシャツとタイで遊び心を加え、足元も攻めたブローグシューズを選択。フォーマルな場では、自身の立場によっても装いが変わりますし、源流を辿れば厳格なルールは存在しますが、それを理解した中で“自分らしさ”を出すことが大切だと思います」

【ベーシックポイント③】シングルブレストよりもダブルブレストの方がドレッシー

日本のビジネスシーンではシングルブレストが一般的な印象だが、実はダブルブレストの方がドレッシー。また、ボタンの数も4つより6つの方がドレッシー。

【アレンジポイント④】1枚革のブローグシューズでフォーマルのギリギリを攻める

フォーマルシーンには装飾の少ない靴が適しており、基本的にはNGとされるウイングチップだが、1枚革かつ穴飾りの小さいものを選ぶことで個性を表現。

【アレンジポイント③】ラウンドタイプのタブカラーにドットタイで遊び心を

ラウンドカラーは本来、フォーマルな場には適さないが、襟裏にタブがつくことでギリギリのラインを攻めた。ドットタイを合わせて遊び心のあるVゾーンに。

【ベーシックポイント④】時計はクラシックな2針のものを

格式の高いフォーマルの場では腕時計は外すのがベターだが、友人の結婚式であれば問題はない。その場合、クラシックな2針時計で小振りなものを選びたい。

装いよりもまず大切な、フォーマルシーンにおける心意気

「フォーマルシーンにまず大切なのは、その場における自身の立場を理解することです。これはどんなコーディネイトを組むか、ということよりも重要で、例えば結婚式であれば、主役である新郎新婦が先輩なのか、友人なのか、後輩なのかによっても装いは変化します。

主役を祝う立場として慎ましくあるべきですし、そのうえでパンツのクリースをしっかり入れる、靴を綺麗に磨いておく、髪型を整えるといった大前提としてのマナーを意識することが大切です。祝う側としての気持ちを装いで表現するという姿勢を持つことが最も大切なのです」

[心がけたいこと]
①その場における自身の立場を理解する
②パンツのクリースをしっかり入れる
③靴を綺麗に手入れしておく
④ジャストサイズの服を着用する
⑤ヘアスタイルにも気を配る

もっと知りたいフォーマルスタイルのいろは

屋内ではフラップを内側にしまうべき

ジャケットのウエストポケットのフラップはポケットの中に雨やホコリが入るのを防ぐためのディテール。したがって、屋内では内側にしまっておくのがマナー。屋外では出してもOK。

持っておくべきはキャップトゥとシングルモンク

今日的なスーツスタイルよりも格式の高いタキシードスタイルにも合わせられるのがキャップトゥ(内羽根)とシングルモンク。ブラックの上記2型を持っておけば困ることはないだろう。

ソックスのカラーはスーツの色に合わせる

着席時などにチラッと見えるソックスにも気を遣う必要がある。基本的にはスーツと同色のものを選ぶのがベター。もっと言えばホーズと呼ばれる膝下丈のロングソックスを選びたい。

アクセサリー選びの基本はあくまでも“さりげなく”

フォーマルシーンの中でも結婚式のようなややカジュアルな場であれば、アクセサリーを身につけても問題はなし。ただ、デザイン性の高いものやボリュームあるものをつけるのはNG。

チーフの基本は白のリネンorコットン

昼夜問わずに使用することができるのが、白のリネンorコットンのチーフ。生地にドレープと光沢が出るシルクは夕方以降の披露宴や二次会などには適しているが、汎用性はやや劣る。

袖ボタンの数は4つが最もドレッシー

ジャケットの袖ボタンは数が多い方がよりドレッシーだが、5つ以上はモードのようなテイストになり適さない。ボタン同士が重なる「重ね付け」より並びボタンの方がよりドレッシー。

(出典/「2nd 2024年5月号 Vol.204」)

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