2nd編集部が読者におすすめしたい、冬の新作アイテム4選。

毎月数多のブランド、ショップを訪問、取材している2nd編集部。膨大なアイテムに出会い、その中から特にこの冬に推したい新作4品をセレクト。冬に活躍しそうなフライトジャケット、ニット、リバーシブルコート、ブーツをお見逃しなく。

1.「シンヤ ノモト」のヴィンテージカウチンセーター×マウンテンホースハイドジャケット|異なるアイテムを再構築した男心をくすぐる極上の一着

高校卒業後、独学で服作りのノウハウを習得したデザイナーの野本真也氏が1995年に立ち上げたブランド「シンヤ ノモト」。英国のトラディショナルなアイテムに、独自のエッセンスを加えたデザインが特徴的な同ブランドと、世界各国から厳選された良品を揃える「メイデンズショップ」によるインパクト抜群のジャケットがリリースされた。

ボディには世界的に減少傾向にあるヴィンテージカウチンを贅沢に使用し、袖、襟、裾は米国空軍のB-3フライトジャケットと同仕様。2つの異なるアイテムを再構築したそのルックスは、僕たちの男心を刺激する。さらに、裏地には米国から取り寄せたリップストップナイロン、チンストラップには英国製の動物ボタンを使用するなど、細部にまでこだわりが。武骨でありながら上品さも兼ね備えた極上の1着に是非とも袖を通していただきたい。28万6000円(ザストアバイメイデンズTEL03-5410-1777)

2.「ディーシーホワイト」のアイビークルーネックカシミヤセーター|現代のトラッドブランドが作るひと味違うクルーネックセーター

アメリカ東海岸を発祥とするアイビースタイルをモダナイズする現代のトラッドブランド「ディーシーホワイト」のクルーネックセーターは他とはひと味違う。まず目を引くのは襟下のVガゼット。生地の縮み防止や汗止めのために取り付けられた意匠として、ヴィンテージスウェットなどによくみられるディテールだ。

さらに脇下のサイドパネルやラグランスリーブなど、ヴィンテージスウェットの仕様を多数サンプリング。襟型はクルーネックとモックネックの中間のようなコンパクトな仕様で、ルーズに見えないように首にしっかりと沿ったサイジングに。

某アメリカ老舗メゾンのニットなども手掛けていた香港のヤーンメーカー「UPW社」のピュアカシミヤを贅沢に使用しており、保温性と耐久性も申し分ない。ジェンダーレスなデザインで男女問わず着られるのも嬉しいポイントだ。4万2900円(ステイ オア ゴーTEL03-6447-5095)

3.「アーミーツイル」のブロークンツイルリバーシブルコート|50年代のミリタリーを再構築した未来のヴィンテージ

武骨なオリーブカラーながらも柔らかい雰囲気を纏うこのコートは、フリースとブロークンツイルのリバーシブル仕様。ブロークンツイルは通常のツイルの変形組織で、滑らかでかつツイルのデメリットであるよじれが出にくいのが特徴。

アメリカやヨーロッパ諸国の様々なヴィンテージウエアのデザインやディテールをモチーフとし、オリジナルで製作する生地や独自のシルエットで現代的に昇華する「アーミーツイル」らしく、50年代のスウェーデン軍のライナーを彷彿とさせるディテールを現代的に再構築した。

難しく考えずにスウェットシャツやクルーネックセーターの上にガバッと羽織るもよし、ネイビーブレザーにタイドアップしてトラッドスタイルとミックスするのもよし。ヘリテージとモダニティがミックスした未来のヴィンテージとも言えるこのコートは無限の可能性を秘めている。2万900円(マルベリーTEL03-6450-4800)

4.「ピッカークロージング」のボタンブーツ|重くなりがちな冬の足元にブルーのボタンブーツという選択肢

冬は革靴、もっと言えばブーツが履きたくなる……。そんなあなたへの提案だ。いつものブラックやブラウンもいいけれど、鮮やかなブルーが目を惹く「ピッカークロージング」のボタンブーツはいかがだろうか。

アメリカンワークスタイルをコンセプトとするオリジナル商品と、収集してきたアーカイブを販売する東浅草の同店がリリースする新作は、ヴィンテージのボタンブーツをベースとしつつ、日本人の足型にモディファイした木型を使用。ソールには柔軟性と快適性を備えたビブラムウェッジソールを採用し、トゥはややドレッシーなパンチドキャップトゥ。表情豊かなシボ革は柔らかく滑らかで、履いた際のシャフトの締め付けも心配無用だ。

なんと言っても配色が絶妙で、アッパーのブルーに対してボタンは主張しすぎない同系色のネイビー。ソールのアイボリーもベストなバランスだ。6万6000円(ピッカークロージング TEL03-6802-4148)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年2月・3月合併号 Vol.202」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...