120年以上変わらない、ブランドの哲学を最も体現した場所。いざ、フィルソン フラッグシップストアへ

  • 2024.02.07

1897年にシアトルで創業し、「どうせ持つなら最上のものを」という創業者の言葉の通り常に最上のプロダクツを生み出し続けてきた「フィルソン」。その理由を見つけるべく、この世で一番、ブランドを現す場所、6000平方メートルという広大なスペースで展開するシアトルの旗艦店へ向かった。

広大な敷地すべてがフィルソンそのもの

1897年にゴールドラッシュへ向かう者たちへの衣類を専門とし、シアトルにて創業した「フィルソン」。125年が経った今も、創業の地にて旗艦店を構えている。ひと際目を引くショップ中央に組まれた梁は、同じシアトルで創業した航空メーカー「ボーイング社」にて使用されていた梁を譲り受けたものだ。

他にも店内の什器はすべてシアトルを含む米北西部で見つかったヴィンテージなのだという。6000平方メートルという広大な店舗には現地でしか手に入らないものも含め、多くのアイテムが並べられ、細部までこだわり抜かれた店内は「フィルソン」というブランドの世界観をまさに体現した場所だと言える。

FRDって知ってる?

FRD とは「FILSON RESTORATION DEPARTMENT」の略で、お客様が愛着を持って使用したアイテムから、修理やパーツ交換で外した部品を使用し新たなものに生まれ変わらせる、リメイクを行う工房だ。FRDのアイテムはひとつひとつ手作業で丁寧に生み出されている。

FRDは左/ウィルさんと右/ジョンさんのふたりのみ。店の奥に作業場があるのだが、普段見えないところまで「フィルソン」らしさが溢れていた
ミシンはJUKI→SUKI

シアトルで見つけた、最高にラギッドなプロダクツ

フォレストリー クロス クルーザージャケット&パンツ

耐久性と防風性に優れた目の細かいウール生地を使用。上下セットアップで組み合わせたスタイルを、当時の人は「アラスカタキシード」と呼んだという。ジャケット7万9200円、パンツ4万4000円

ラギッド ツイル クルーザージャケット

展開されている[クルーザージャケット]の中でもっともタフなツイル生地が使用されたジャケット。ワックスコーティングされた生地は着用するたび体に馴染み、あなただけの形に。8万8000円

鹿や熊など「フィルソン」らしいイラストがはいるトランプ。3520円

肌に直接触れるため、触り心地の良い超微細なメリノウールを使用。吸湿発散性に優れ長時間の着用も快適。2万9700円

ムースのグラフィックが施された、セラミック製の水筒はオレゴン州のポートランドにてハンドメイドで作られている。3万5200円

【DATA】
1741 1st Ave S.Seattle,WA 98134
TEL+1-206-622-3147
10:00〜18:00(日曜:11:00〜17:00)

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 2024年2月・3月合併号 Vol.202」)

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