2nd編集部が厳選した、冬に取り入れたい新作4選

毎月数多のブランド、ショップを訪問、取材している2nd編集部。膨大なアイテムに出会い、その中から特にこの冬に押さえておきたい新作を4品セレクト。ウインターシーズンに活躍しそうなダウンジャケット、財布、ボンディングデニム、フェルトハットをお見逃しなく。

1.「マナスタッシュ」の4wayダウンジャケット|4つの顔を持つ、環境にも人にも優しいダウン

1993年にアメリカ・ワシントン州シアトルにて創業した「マナスタッシュ」。環境を考慮し、ヘンプやリサイクルフリースを使用しながら、旧きよきアメリカのプロダクトをデザインベースにアイテムを生み出し続けている。そんな同ブランドからファッションとカルチャーをクロスオーバーさせた新たなスタイルの提案が届いた。

ボリューミーなルックスと、イエローカラーが目を引くこちらのダウンジャケット。表地にはリサイクルポリエステル、中綿にはリサイクルダウンを採用するなど同ブランドらしい素材選びも特徴だ。また、フードと袖が着脱できる4way仕様となっているため、より幅広い期間の着用はもちろん、1着で様々なスタイルを楽しむことができる。

裏地には肌触りの良い、柔らかな素材が採用されているため、環境だけではなく、人にも優しいジャケットに仕上がっている。 5万2800円(マナスタッシュ 原宿TEL03-6447-0819)

2.「グリーンレーベル リラクシング × ラルコバレーノ」のスマートカードウォレット|キーワードは「育てられるラルコバレーノ」

ミラノ在住の日本人デザイナーによって誕生したレザーブランド「ラルコバレーノ」。創業以来、ヨーロッパ原産の上質な革をセレクトし、イタリア国内の熟練した革職人による高度な技術で丁寧につくりあげられてきた。

こちらの財布は「育てられるラルコバレーノ」をつくりたいという「グリーンレーベルリラクシング」のリクエストを受け、イタリアの老舗タンナーと協業し、一からつくりあげたアイテム。これまで使用していたゴートレザーは表面に樹脂コーティングを施すことで、いい意味でエイジングせず、買った時そのままの状態を維持するものであったが、今回はフルベジタブルタンニング、アニリンフィニッシュ。エイジングに必要不可欠な手法にてゴートレザーを仕上げることで、新たなゴートレザーを開発。

今までにない、新しい「ラルコバレーノ」が完成した。 3万3000円(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店TEL03-5731-8531)

3.「ジムマスター」のボンディングデニムパンツ|肌寒い冬にこそ穿きたい “暖パン”仕様のデニムパンツ

冬の肌寒い時期になると、どうしても生地の薄いデニムパンツは着用機会が少なくなり、クローゼットの奥へと追いやられてしまうもの。しかし、「ジムマスター」のこの一本はそんな時にこそ穿くべきだ。

ルックスはベルト付きの一般的な濃紺インディゴデニム。しかし、裏地は柔らかいフリース素材のボンディング仕様となっている。寒さの厳しいカナダで誕生し、スウェットアイテムを軸とする同ブランドらしいこの意匠は、この冬の僕たちの心強い味方となってくれること間違いなし。脚を通せばすぐにわかるその温もりに加え、着脱しやすいイージー仕様のウエストやストレッチによる快適な履き心地など、機能性は抜群。

さらに使い勝手の良いストレートシルエットやさりげなく配されたブランドロゴなど、デザインもシンプルで無駄がない。リーズナブルな価格も嬉しいポイントだ。 9790円(グランド・ワンTEL03-3358-1652)

4.「ボルサリーノ」のスーパーライトフェルトハット|ボルサリーノだからこそ実現できたエレガンスと軽さの両立

1857年、イタリアはアレッサンドリアで生まれた「ボルサリーノ」から超軽量の中折れハットが登場。その重さはなんとわずか50グラム! この数値は上質なフェルト素材を研磨し、輝くような光沢感と上品な毛並みを作り出した同ブランドの「QUALITA SUPERIORE(クオリタスペリオーレ)」、略してQSシリーズの中でも最軽量。

上質な兎毛の中からより細く軽いものを厳選し、さらに繊維に圧力をかけてフェルト状に加工する縮絨や、染色に至るまでの工程をすべて自社工場で行うからこそ実現できる軽量感は、着用していることすら忘れてしまうほど。無駄のないシンプルなデザインは合わせるコーディネイトを選ばず、ドレススタイルとも好相性。

その佇まいからは、1857年の創業時から変わらない製法で作り続けられてきた、色褪せることのないエレガンスが感じられる。 6万9300円(中央帽子株式会社TEL03-5839-2098)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年1月号 Vol.201」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...