ツイードジャケットを着て、街に出ようよ。|D.C.WHITE

ウィンザー公、ウディ・アレン、寅さん……。ひと癖あるトラッドアイコンは、皆ツイードが似合う男だった。この秋は久しぶりにツイードが気分。テキトーに羽織るくらいがちょうどいい。

乗馬服から着想を得た古着にはない着心地

【左】ツイードジャケット7万4800円、デニムBDシャツ1万7600円、チノパンツ2万2000円、タイ/1万4300円、サスペンダー1万1000円/すべてD.C.ホワイト(ステイ オア ゴーTEL03-6447-5095)、メガネ4万5100円/ジュリアス・タート・オプティカル(G.B.ガファスTEL03-6427-6989) 【中】ツイードジャケット7万4800円、カシミアニット4万2900円、中に着たラグビーシャツ2万2000円、ウールメルトンパンツ2万6400円/すべてD.C.ホワイト(ステイ オア ゴーTEL03-6447-5095)、メガネ3万6300円/オリバー ゴールドスミス(コンティニュエTEL03-3792-8978) 【右】ツイードジャケット7万4800円、BDシャツ1万7600円、ウールメルトンパンツ2万6400円、タイ/1万4300円/すべてD.C.ホワイト(ステイ オア ゴーTEL03-6447-5095)、メガネ2万3100円/エイチフュージョン(G.B.ガファスTEL03-6427-6989)

昨年、再始動を果たした和製アメトラブランドの注目株「D.C.ホワイト」。なかでも、ひと際こだわりをもって作られる「アルティメットコレクション」から、今季はツイードジャケットが登場した。

元々スーツ業界で経験を積んだデザイナー石原協さんが目指したのは“日常服としてのツイードジャケット”。固くて重い由緒正しいイメージをあえて払拭するコンセプトを掲げた。

乗馬用スポーツジャケットの意匠を汲んだテーラリングは肩と肘にダーツを入れることで美しい丸みを帯びたシルエットに。熟練の職人による首周りに吸い付くような反り上がる“のぼり”で着心地は格段に軽やか

その上で参考にしたのが英国上流階級の嗜みである乗馬用のスポーツジャケット。

野外活動でも紳士淑女としての品位を保ちながら、動きやすさも求められたスポーツジャケットは、一見、普通のテーラードだが、手綱を持つため袖が極端に前付けされていたり、可動域を確保するダーツが各所に施されていたりと、非常に手の込んだ仕様が特徴。そのような意匠を踏襲したD・C・ホワイトの一着は身体に沿う丸みを帯びたシルエットで着心地は格段に良い。

クラシックなウインドーペン柄にピンクの差し色を入れるのが、英国の粋。タイドアップにきっちりと分け目のある固いヘアスタイルでも、程よい抜け感が生まれて、休日のトラッドスタイルにも自然と馴染む

確かに、古着ならハリスツイードなどの上等なジャケットも安価で手に入れることができる。しかしながら、構築的な往年のジャケットでは裏地やパッドを抜いても手に入れられない、軽やかさがこの一着にはあるんのだ。

スーチングを熟知したデザイナーによるコンセプトは「日常着としてのツイードジャケット」。まるでカーディガンのように、シワなど気にせずラフに着てもらいたい。タイドアップはもちろんのこと、ラグビーシャツやTシャツなど、トラッドからカジュアルまでコーディネイトの幅は広い

生地は質感と見た目のいい塩梅を

本場・英国で180年の歴史を持つ老舗テキタイルメーカー、ムーン社のツイード生地を採用。カントリー出自の粗野な質感は残しつつ、着心地を考慮して、ゴワつきの少ない程よい厚みを選んだ。色・柄の使い方は英国人ならではの感性が表れる。他にはなかなかないものだ。

【問い合わせ】
ステイ オア ゴー
TEL03-6447-5095
https://stay-or-go-online.com/

(出典/「2nd 2023年11月号 Vol.199」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

Pick Up おすすめ記事

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...