ジャパンメイドに惚れた男の愛用品。「オーベルジュ」デザイナー・小林 学さんの5アイテムを紹介。

別に生産国にこだわっているわけじゃなく、単に「いいモノ」を求めていたら、ワードローブがメイドインジャパンで溢れていた。素材、縫製のすべてを最高水準の日本製にこだわるのがブランドコンセプトの「オーベルジュ」デザイナー・小林 学さんの愛用品5アイテムを拝見。

「オーベルジュ」デザイナー・小林 学さん|90年代後半に“懐かしくて新しい服”をコンセプトとする「スロウガン」を立ち上げ、各所から高い評価を得る。その後、2018年に造詣の深いヴィンテージをテーマにした「オーベルジュ」をスタート

信頼する職人と二人三脚で生み出す。

2018年スタートと、若いブランドでありながら圧倒的な作り込みで服好きを魅了するオーベル ジュが生み出す服の背景には、デザイナー小林学さんのメンズ服飾史への深い造詣が息づいている。そんな世界中のプロダクトに接してきた小林さんから見ても、日本のものづくりは突出していると言う。

「オーベルジュが誕生した2年後、世界はコロナ一色になってしまいましたが、そもそも素材、縫製のすべてを最高水準の日本製にこだわるのがブランドコンセプトでしたので開発、生産における不備は特にありませんでした」

そんな日本製へのこだわりがひょんな副産物を産んだという。それは相互の深いコミュニケーションだ。

「僕のやりたいことをちゃんと理解してくれたうえで、さらにオーダー以上の提案を返してくれるような関係性。ハイクオリティーとされる日本のものづくりの真髄はここにあるのだと思います」

1.オーベルジュのビルピット

オーベルジュの服作りを象徴する一着。19世紀の民族服をモチーフにメティス生地で仕上げられている。「特殊なミシンによって縫われていた首元や袖口のフレンチギャザー。これを現代のミシンで再現できる方が国内に一人だけおり、その方にすべて託しています」

2オーベルジュのアイザック

元々はイギリスの植民地であったカリブ海のジャマイカ島で採れる超長綿「カリビアンシーアイランドコットン」を採用したTシャツ。「コットンの原種であり、長らく門外不出の素材でした。適度な油分を持ち、鈍い光沢とねっとりした肌触りを持ちます」

3オーベルジュのブリーズ

生地メーカー、ダイワインターテック社のシルクとポリエステルの交織素材を採用したショーツ。密度が高く手触りはほぼシルクながらコシのある生地感。「メゾンブランドの無謀とも思える要望にも応えてきた生地屋さんの生地を贅沢に使わせてもらいました」

4オーベルジュのボナパルト

フレンチグルカサンダルをいまのスタイルに落とし込み、まとめ上げた一足。800年前のタンニン鞣しの技法をいまに伝えるトスカーナ地方の老舗タンナー製レザーを使用している。「最高の素材を荒井靴研究所にて一足づつ職人が生産。盤石ですね」

5オーベルジュのサルタン

カシミヤよりも繊維が細い羊毛をドビー織機で織り上げることで薄くなめらかに仕上げられたアフガンストール。「羊毛にはキューティクルがあり熱をかけることで縮絨します。その性質を使うことで縫製せずに繊維同士を結びつけ、より薄く仕上げられました」

(出典/「2nd 20235月号 Vol.194」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

中目黒の名店「PLEST」が仕掛ける、究極のデニムセットアップ受注会が開催中! シルバー925ボタンの圧倒的存在感を見逃すな

  • 2026.03.16

中目黒に拠点を構え、ヴィンテージへの深い造詣と現代的なエッジを融合させるブランド「PLEST(プルスト)」。彼らが放つ新作デニムセットアップの受注会が、3月15日(日)よりスタートしている。 デニムセットアップにシルバー925ボタンという選択肢を。 今回の目玉は、なんと贅を尽くした「シルバー925」...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

Pick Up おすすめ記事

中目黒の名店「PLEST」が仕掛ける、究極のデニムセットアップ受注会が開催中! シルバー925ボタンの圧倒的存在感を見逃すな

  • 2026.03.16

中目黒に拠点を構え、ヴィンテージへの深い造詣と現代的なエッジを融合させるブランド「PLEST(プルスト)」。彼らが放つ新作デニムセットアップの受注会が、3月15日(日)よりスタートしている。 デニムセットアップにシルバー925ボタンという選択肢を。 今回の目玉は、なんと贅を尽くした「シルバー925」...

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

理想を詰め込んだ名門・麻布テーラーの至極のブレザースーツ。まさにこれが長く愛用できる“一張羅”だ 

  • 2026.03.16

チープシックとは、ただお金をかけずにファッションを楽しむことではない。自分にとっての“一張羅”とも呼べる一着を持ち、長く愛用することこそがその真髄である。理想のデザインを具現化し、身体にも馴染む。パーソナルオーダーの名門・麻布テーラーで“とっておき”を仕立てよう。 麻布テーラーのオーダーメイドでチー...