VANを抜きにして日本の“アメトラ”は語れない。
1950年代当時、アメリカの学生たちのスタイルをファッションへと落とし込み紹介したのはデザイナーにして服飾評論家の故石津謙介氏。そして、浸透させる一翼を担ったのは彼が展開していたブランド、ヴァンであることはよく知られるところ。同店はそのフラッグシップストアだ。
日比谷の高架下に漂うノスタルジックな雰囲気は歴史あるブランドの雰囲気とマッチ。象徴的なアイテムの“紺ブレ”をはじめ、チルデンベストやレジメンタルタイといった“アメトラ”の王道がひしめき合い、ここでしか手に入らないアイテムも充実。また、シャツのカスタムオーダーも受け付けている。訪れた際にはぜひお試しを。
VANが提案するトラッドスタイル。
ヴァンのフランネルジャケット
尾州産の良質なフランネル地を使用し、腰ポケにメタルボタンを採用した新型ブレザー。生地表面をかすかに毛羽立たせるミルド仕上げと柔軟加工を加え膨 らみと柔らかさを出している。4万6200円
ヴァンのチルデンセーター
ブランドを語るうえで欠かせないアイテムのひとつ。抜群の柔らかさから素材の上質さが存分に伝わり、左胸にあしらった手振り風ワッペンとシックな配色 が落ち着きをもたらす。1万6500円
ヴァンのシャンブレーシャツ
ムラ糸を使用したヴィンテージ風の生地や、フラップ付きの胸ポケットによりかしこまった印象を回避。異なる2色の糸と工夫した織りで、デニムのように見えながらも色落ちは控えめ。1万2100円
ヴァンのタイ
シルクの生産から縫製まで日本製にこだわった一本は、Vゾーンが映えるようエンブレム位置を調整するなど一切の妥協なし。ブランドの頭文字を意識し剣裏に施したVカンヌキも小粋。1万1000円
ヴァンのボトムス
アイビースタイルの幅を広げる一本。ポリエステルとレーヨンの混紡糸を駆使したことで、ソフトなタッチと上質感を表現。履いた時のシルエットが美しく見える。1万9800円
【DATA】
東京都千代田区内幸町1-7-1 日比谷OKUROJI H04
TEL03-6550-8440
営業/11:00~20:00、土日祝11:00~19:00
休み/第4火曜
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Katsunori Suzuki, Shunichiro Kai, Satoshi Ohmura, Yoshika Amino Text/Ryo Kikuchi, Tamaki Itakura, Shuhei Takano
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