いま再び紺ブレがアツい!『2nd(セカンド)』12月号は10月15日発売。

1960年代半ば、アパレルブランド「VAN(ヴァン)」が提唱したアイビースタイルの流行によって、紺ブレことネイビーブレザーが「みゆき族」を中心に爆発的なヒットを遂げた。一時は落ち着きを見せたものの、90年代に「渋カジ」ブームが巻き起こったときには、再び渋谷の街が紺ブレを着た若者で再び溢れかえることとなった。そして2022年、いままたクラシックな紺ブレが注目を集めている。

ユナイテッドアローズやシップスなどの主要セレクトショップはこぞってダブルブレストのブレザーをリリース。いままでそのディテールを変えることのなかったVAN(ヴァン)まで、定番ブレザーのディテールをマイナーチェンジするなど、今季確実にブレザーが動きを見せているのだ。「みゆき族」や「渋カジ」ブームに次ぐ、ブレザー時代の再来の予感!

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第一特集 紺ブレ時代、再び。

「定番ブレザー」、「気になる新作ブレザー」、「ちょっぴり変わり種のブレザー」など、ゆうに50着を超える多種多様な紺ブレを集めた本特集。休日の紺ブレスタイルを提案し続けてきた『2nd』だからこそできる内容だ。もちろんアイテム紹介だけではなく、スタイリングの提案も充実。休日に紺ブレをどう着こなせばよいかが分かるハウツー的な内容からお馴染みのスナップ企画、紺ブレと合わせたいパンツ&アイテムのカタログまで。「紺ブレ」というテーマを軸にさまざまな切り口で紹介する。

休日に紺ブレを正しく着る方法。

一口に紺ブレスタイルとは言ってもその合わせ方は様々。『2nd』では休日の紺ブレに合わせるアイテムカテゴリを「ミリタリー」「ワーク」「スポーツ」「アウトドア」の4カテゴリに分類し、モデルカット&業界人スナップで、紺ブレをどう着こなすべきか指南する。デニムやミリタリージャケットなど、すでに持っている定番アイテムで紺ブレのスタイリングを楽しむ術が分かる企画となっている。

また、各カテゴリで新作アイテムを紹介するカタログも掲載。「ミリタリー」であればカモ柄のパンツやトレンチコート、「スポーツ」であればスウェットパンツやクラシックスニーカーなど、「紺ブレに合わせる」という目的で欲しいアイテムを見つけることもできるだろう。

紺ブレサミット2022

202112月号でも行った「紺ブレ座談会」が好評を博したこともあり、本年も「紺ブレサミット」を開催! 「定番」「新作」「変化球」の3カテゴリ分けのもと、約40着の紺ブレが一同に会し、そのすべてを業界人が試着、実際に着てみての感想を伺った。

出演するのは高円寺にて「ボンビュー」という古着店を営む大島拓身(おおしまたくみ)さん、アメリカのカルチャーやプロダクトに精通する小誌でもお馴染みの柳雅幸(やなぎまさゆき)さん、主にイタリアを中心として数多くの海外ブランドを取り扱うドゥエアインクの手塚直樹(てづかなおき)さん。それぞれの目線から各ブレザーの着心地やデザインについて、赤裸々に語っていただいた。

紺ブレが当たり前だった時代の話をしよう。

冒頭でも述べたとおり、1960年代半ばにアイビースタイル、そして紺ブレを流行らせたのは紛れもなく「VAN(ヴァン)」の力によるところが大きい。当時のヴァンに在籍していながら、現在もファッション業界で活躍する方はなかなかいないが、SOUTIENCOL(スティアンコル)の三浦俊彦(みうらとしひこ)さんは数少ないそのうちのひとり。彼から当時「紺ブレが飛ぶように売れていた」とされる黄金期のリアルなお話を伺うため、対談企画を決行。

話すお相手は、ネクタイブランド「Fairfax(フェアファクス)」の元代表であり、現在もSNSでトラッドなスタイルを発信し続ける慶伊道彦(けいいみちひこ)さん。まさに「みゆき族」の時代にファションを嗜んでいた貴重なおふたりのお話はとても興味深いものばかりだった。なんと、三浦さんは当時住んでいた大阪から、3泊4日で「みゆき族」の仲間入りをするためだけに上京したというかなりのツワモノ。あの頃、紺ブレがどう着られていたのか、東京や大阪のアイビーカルチャー、VANの話などなど、アメリカントラッド好きにはたまらない内容となっている。

紺ブレ最強の相棒、チノ&デニム穿き比べ。

紺ブレに合わせるパンツの二大巨塔と言えば、チノパンツとデニムパンツだろう。そうは言ってもそのブランド数、アイテム数は膨大。そこで、我々編集部が名作パンツを厳選したうえで、それぞれを実際に穿き比べてみた。チノパンツだけでも、「Southwick(サウスウィック )」のようなかなりドレッシーでスラックスのディテールを要するものもあれば、「benine 9(ビナイン)」のように太いシルエットで現代的な気分で穿きこなせるものまで様々。このカタログを参考に、紺ブレに合わせたい自分好みのパンツを探していただければ幸いだ。

特別企画「LAULHERE(ロレール)、80年以上の歴史を刻む由緒正しきバスクベレー。」

フランス南西部にある小さな町「オロロン=サント=マリー」一帯で親しまれてきた日差しや風を避けるための被り物は後に「バスクベレー」と呼ばれ、フランスからヨーロッパ、世界各地へと広まっていった。「LAULHERE(ロレール)」は故郷であるこの地で現存する唯一のファクトリーでありベレーブランド。先人たちが遺したレシピを忠実に守り、ほぼハンドメイドで作られている。

今号では、確かなクオリティと深淵なる歴史を誇るこのブランドを、14Pにもわたって深掘り。実際に編集部が現地にまで足を運んで取材したファクトリーの全貌から、定番モデルの紹介、創業から現在にいたるまでのヒストリーを追うページなど、ブランドのファンもそうでない人も思う存分ロレールの魅力に浸ることのできる、インターネット上では決して出会うことのできない雑誌ならではの特集となっている。

新連載「赤峰幸生の世界トラッド漫遊記。」

トラッド好き要注目の短期連載が今号よりスタート! メンズファッション業界の第一線で半世紀以上にわたって活躍するレジェンド、赤峰幸生(あかみねゆきお)さんがついに『2nd』に降臨。1944年東京都目黒区生まれの赤峰さんは、桑沢デザイン研究所を卒業後、数多くのトラッドブランドの企画、デザインを担当。1990年には自身の会社インコントロを設立し、海外ブランドの販売代行やセレクト店のコンサルティング、イタリアンレストランの監修まで幅広い分野で、現在にいたるまで活躍し続けている。

その舞台は日本に留まらない。世界の様々なプロダクトやカルチャーに触れ、考えてきた赤峰さん。この短期連載では、「世界トラッド漫遊記」と題して、「トラッド」というテーマを軸に、各国の魅力や文化、ファッションについての彼独自の考え方をおすそ分けしていただく。記念すべき第一回目のテーマは「日本」。生まれ育ったこの国から得た、自身のスタイルを育むための哲学が満載。「お洒落のヒントは城下町にあり」、「(四季や和菓子など)日本人の暮らしからトラッドを見いだせ」など、今では誰も教えてくれなくなった濃厚なファッション&スタイル哲学がここには詰まっている。

 以上、「アメリカントラッド」を構成する最大の要素、ネイビーブレザー、通称「紺ブレ」を軸に様々な切り口で企画を制作した本特集。特集制作にあたり、現在展開されているあらゆる紺ブレを集めてみるとその種類は実に多岐にわたり、改めて「紺ブレ時代」の再来を実感することができた。手に入れるべき紺ブレはもちろん、紺ブレと合わせたいトラッドなアイテム、さらにはどう着こなすべきか、というところまで「紺ブレ」のアレコレを深掘りした本特集は、アメトラ好きには欠かせない一冊。ぜひこの秋冬は紺ブレが主役の着こなしを楽しんでほしい!

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この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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