クラシックな高級革靴ブランドの代表格「チャーチ」と「ジョンロブ」がラバーソールに衣替え。

革靴のソールは大まかにレザーソールとラバーソールの2種類に分けられる。本来レザーソールのほうがクラシックではあるものの、近年ドレスシーンのカジュアル化によって、ラバーソールを搭載した革靴が怒涛の勢いで増加している。

クラシックな高級革靴ブランドであるチャーチとジョンロブを見てみても、ラバーソールのコレクションを展開しているではないか。つまり、もうとっくにラバーソールは市民権を獲得しているのである。諸兄がもし断然クラシック主義だったとしても、そろそろラバーソールデビューしてみるタイミングかもしれない。

CHURCH(チャーチ)

フラッグシップモデル[シャノン]に、オリジナルの「Church & Coソール」を搭載した[シャノンCH]。最高品質のポリッシュドレザーが魅せるエレガントさはそのままに、高い実用性も獲得している。165000(予価)(チャーチ クライアントサービス TEL0120-80-1873)

JOHN LOBB(ジョンロブ)

本年2月の「ジョンロブ福岡岩田屋店」リニューアルオープンを記念した限定モデル第二弾。[シティ]に「ライトウェイ トウォーキングソール」を採用。EVA 素材で超軽量なためスニーカーのような履き心地をジョンロブの靴で味わえる。 206800(ジョン ロブ ジャパン TEL03-6267-6010)

ジョンロブのノルウェイジャン製法コレクション。

ラバーソールに次いで、ジョンロブはノルウェイジャン製法を採用したコレクションも昨年より展開。本来、登山靴や軍用靴に採用されていた実用的な靴製法であり、ドレスシューズのブランドが取り入れるのはなかなか珍しいことであるが、以前のコレクションが人気を博し、昨年自社でノルウェイジャンのマシンを導入するにまで至ったのだとか。本年は新作4型を追加した計6型で展開する。

ARRON

今季新たに追加された5アイレットのダービーシューズ。ハンドソーン仕上げのエプロンと、ノルウェイジャン製法を強調するホワイトステッチが特徴で、水に強い新素材、オックスグレインカーフを採用している。187000(ジョン ロブ ジャパン TEL03-6267-6010)

KILMORY

昨年のノルウェイジャンコレクションから展開している外羽根のストレートチップ[キルモリー]。レザーソールの上にラバーグリップが付くという珍しい仕様のハイランドソールは、ジョンロブがオリジナルで開発したもの。184800(ジョン ロブ ジャパン)

SKYE

アウトドアのエッセンスを感じさせる[スカイ]は、昨年からの継続モデル。ラップラウンドにすることも可能なタフ&ラギッドなレースアップブーツで、ハイラインドソールを採用。ネイビーのラバーグリップがアクセント。207900(ジョン ロブ ジャパン)

PERTH

ノルウェイジャン製法とも相性のいいラギッドなミリタリースタイルの新作レースアップブーツ。オックスグレインカーフとワックススウェードのコンビで防水性を高めつつ、内側に着脱用のジップを取り付けた実用性にも優れた一足。203500(ジョン ロブ ジャパン)

WICK

こちらの新型ブーツは、ジョンロブのビスポークアーカイブからインスパイア。アンスラサイトカラーのダブルバックルが象徴的な[ウィック]。ほかの新型と同様、ライトウェイトラスプソールを採用し、軽量かつ防水性にも優れる。231000(ジョン ロブ ジャパン)

ELLON

こちらも[ウィック]と同じく、ビスポークアーカイブに着想を得たクラシックなプルオンタイプのブーツ[エロン]。防水性の高いオックスグレインカーフを贅沢に使用した新作だ。シンプルなデザインにホワイトステッチが際立つ。22万円(ジョン ロブ ジャパン)

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 202211月号 Vol.188」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...