デザートトレック50周年。ステッキをコーヒーに持ち替えて、装い新たなトレックマン。

「クラークス オリジナルズ」がデザートブーツ、ワラビーに次ぐ第三のモデルとしてリリース。 暖かみと愛嬌のあるルックスの裏には、50年ものあいだステッキ片手に歩み続けてきた50年の歴史がある。

ツウ好みな「トレック」も歩み続けて半世紀。

マウンテンパーカ 4万1800円、バックパック 1万9800円 /ともにビームス プラス(ビームス プラス 原宿 TEL03-3746-5851)、ニット 1万9800円/ビンガムトン・ニッティング(グーニー PR TEL03-6441-2142)、フランネルシャツ 1万7600円、カーゴパンツ 3万1900円/マスター&コー(ともにマッハ55リミテッド TEL03-5846-9535)、ニットキャップ5280円/ハイランド2000(メイデン・カンパニー TEL03-5410-9777)、ソックス 3960円/パンセレラ(真下商事 TEL03-6412-7081)

1825年に創業した英国ブランド、クラークスは、1950年に製作した[デザートブーツ]、そして1966年には[ワラビー]と、立て続けにブランドのアイコンとなるシューズを製作することに成功した。

「これらに次ぐ第三のモデルを作れないか」と考えていた、創設者の直系子孫であるランス・クラークが出会ったのが、オランダで見つけた「六本指の靴」であり、それをインスピレーション源として1972年、[デザートトレック]を発売。2枚のアッパーをセンターで繋ぎ合わせ、つま先にゆとりを持たせることで、快適性を重視したこの靴は、まさに当初「Six Toe (6本指が入るほどにゆったりした靴)」と呼ばれていた。

当時のクラークス広告担当が考案した、かかと当てに描かれたトレッキングをする男性、通称「トレックマン」もキャッチーで、[デザートトレック]は瞬く間に世界で愛される定番モデルとなったのだ。

一度は廃盤となってしまったものの、クラークスジャパンと日本の某セレクトショップバイヤーによる熱烈なラブコールにより、1994年に復活。デザートトレックのムーブメントは、日本から世界各国を経て故郷・英国へと凱旋するに至ったのである。

誕生から50年、一度もその姿を変えたことのなかったトレックマンは、いまやピンと張った背筋でコーヒー片手に街を闊歩する。彼の歩む道のりは、まだまだ先が長そうだ。

50周年を記念するモデルは、通常の[デザートトレック]とやや履き口の高い[デザートトレック ハイ]の2型。かかと当てのトレックマンは、本モデルに限りコーヒーを手に持つ現代的なシティボーイ風の男性に変更。今秋発売予定。上/ 2万6400円、下/ 2万5300円
50周年モデル限定のディテールとして、インソールはさりげなくも特別な仕様に変更されている
これまでヒールの革パッチに刻まれていた「トレックマン」は、ステッキを片手にトレッキングをする男性が描かれていた

【問い合わせ】
クラークスジャパン
TEL03-5411-3055

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 202211月号 Vol.188」)

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