「町中華」。言葉の響きを聞くだけで、なんだか嬉しくなってしまう。店に入った瞬間、鼻から入って、脳を通って、耳から抜けていく、油の香り。厨房から聞こえる、ジュワッという最高の効果音。ああ……この気持ちを満たすために、訪れたい厳選店舗をピックアップ。中国料理の世界大会で金メダルを獲得した店主が腕をふるう「蓮月」をご紹介。
平日・少人数でも予約必至! 全6品のコースを堪能したい。
第7回中国料理世界大会、金メダリストの品川さんが店主を務める亜細亜割烹 蓮月。開業から7、8年経った今でも、メディア取材と予約の電話がひっきりなしになるという人気店だ。
蓮月のメニューは、サラダ、焼き餃子、水餃子、マスの炒め物にラム肉の炒めもの、そして冷やしそばの全6種類のみ。実はこれ、順番に食べるとコース料となっている。
まずは『青唐辛子と胡瓜と香菜のサラダ』から注文。1~2人前という大きなサイズで提供されるので、これをつまみながら、餃子を待つ。このあと、隙間なくミッチミチに豚肉が詰まった『特製手作り焼き餃子』を食べ、『羊肉の手作り水餃子』を黒酢をつけて口に放り込む。
間にサラダを食べて焼き餃子の脂を流すのもよし、パクチーと羊肉の鉄板の組み合わせを楽しむもよし。世界チャンプの作る餃子を思う存分堪能してほしい。
お腹に余裕があれば、餃子よりも美味しいというお客もいる『醤爆茄子』をオーダーしたい。クミンがたっぷり効いた『ラム肉の炒めもの』を食し、最後の『たらこと干し貝柱の冷やしそば』でさっぱり締める。蓮月のコースを堪能するには、相当に空腹感が必要そうだ。
ちなみに店主の品川さんは、セカンド読者。取材中、誌面を見ながら、「このジャケット持ってる! これいいよね」と話が弾んだ。餃子をつまみにファッション談義もいいかもしれない。
【DATA】
亜細亜割烹 蓮月
東京都港区南青山1丁目23-7
TEL03-6432-9640
営業/17:00~23:00(L.O.22:30)、 土日祝日17:00~21:00(L.O.20:30)
休み/不定休
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典:「2nd 2022年9月号 vol.186」)
Photo/Shinpei Fukazawa, Katsumi Murata Text/Yasushi Ogura Edit/Hisano Kobayashi
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