文具女子急増中! 最近話題の「文具の沼」に足を踏み入れてみた。

ここ数年、「ガラスペン」やら「インク沼」、「筆欲」など文房具にまつわる言葉をよく目にする。かねてより万年筆やレザーの手帳といった高級文具は、趣味やステータスのひとつとして認識していたものの、近年は「手書きを楽しむ」ことが趣味のジャンルとして確立されているようで、あまねく広がるデジタル中心の世相と趣の異にする嗜好の「文具女子」が急増しているようだ。

なぜ人は文房具に熱狂するのだろうか? 「書活 丸の内」を訪れてみた。

Lightningや2nd、CLUTCH magazineなどファッションカルチャー誌を発行している弊社では「趣味の文具箱」という雑誌を発行しており、前述の傾向は耳にはしていたものの、深くは知らず。現在、丸善丸の内本店 4階文具フロアで行われている「書活 丸の内」に趣き、その様子を確認しに行ってみた(2022年5月31日(火)まで開催中)。

平日の朝イチから「すずめや」さんのお手製ノートには文具女子が群がり、複数買いも多数! 金曜の夜には大方の在庫がなくなってしまい、製作者の村松さんも驚きの表情。文具女子の凄さを目の当たりにした。

マーブルコードバンのM5って何?

また、趣味の文具箱でもブースを構え、清水編集長が金土日と来店し接客。最近流行りのM5(エムゴやミニゴ、マイクロファイブなどとも呼ばれているそうだ)という極小システム手帳の新作の前では、文具女子が腕を抱えながら購入を検討している姿が散見された。

趣味の文具箱とASHFORDのコラボアイテムである新色マーブルコードバンのM5手帳は、ふたつと同じものがなく、ここでしか実際のアイテムを見比べることができないため、数時間悩んでから購入するケースも多く、清水編集長も熱心にその魅力を語りつつ、自分もどれを購入しようか悩んでいる様子だった。

ASHFORDの「システム手帳クリニック」も同時開催されており、文具業界では知らぬ人のいない人気者、向井さんも登場。手帳への名入れサービスやシステム手帳の魅力を語らせたら、右に出る人はいない存在だ

かくいう私はというと、万年筆は数本。SAILOR(セーラー)やPILOT(パイロット)の万年筆から、LAMY(ラミー)のようなライトな万年筆まで、いくつかを所有。普段一番使うのは、モンブランのローラーボール、メモ書きはヤードオレッドのペンシルと、美味しいところどりのラインナップ。文具沼の入り口には立っているかもしれない。

昨年行われたインターナショナルペンショーでついに購入した川西硝子さんのガラスペン。長文を書くことは少ないだろうという判断のもと、短いタイプを選んだ。年末年始の挨拶や一筆箋などでのお礼を書く際に使っている。インクはTAG STATIONARYのものをチョイス

ただし、まだ足を踏み入れていないのが、システム手帳だ。これまでにも何度も手帳にはトライした。しかし、長続きしない。まさに三日坊主。手帳もサイズや書き込み部分などには各社の工夫が凝らされていて、悩みどころは多く、選ぶのも楽しいものだ。ただし、システム手帳という選択肢はこれまで考えたことがなかった。

今や70を過ぎた父が分厚いシステム手帳を小脇に挟んで出勤していたのを思い出す。思いつくブランドといえば、ファイロファックス。実は戦地に赴くオフィサーが情報整理の必要に駆られて生み出したミリタリー由来の超実用アイテムだったということは意外と知られていない。

そして今ではM6やM5といった小サイズのシステム手帳が人気を博している。スケジュールを書き込むには小さいが、メモ書きやいつも持ち歩きたい情報のみを厳選して携行するためのアイテムとして、バイブルサイズのシステム手帳と併用するのがオススメだという。また、交通系のICカードなどを挟んでおいて、乗車時には携帯電話ではなくM5でピッと改札を抜ける、コンビニで買い物をするなどが有用だそうだ。

先述の趣味の文具箱のブースの前で悩んでいた文具女子たちに聞いてみると、M5はすでに複数持っている人や、これから始めたいと思っている人などさまざまではあったが、それらの文具女子のほとんどが万年筆は数十本持っていたり、インクもさまざま持っていたり、と沼にどっぷり浸かっている人がほとんど!

ぜひ文房具店に足を運んで、「文具沼」の入り口にあなたも立ってみてはいかがだろうか?

【問い合わせ】
書活 丸の内

この記事を書いた人
おすぎ村
この記事を書いた人

おすぎ村

ブランドディレクター

『2nd』のECサイト「CLUB-2nd」にて商品企画・開発を担当。貴重なヴィンテージをサンプリングした人気ブランドへの別注などを世に送り出している。2nd、Lightningの元編集長にして現在は2ndのブランドディレクター
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...