英国のエッセンスをたっぷり詰めてこの価格。ブリティッシュグリーンの財布、もはや事件だ!

英国伝統のブライドルレザーを使ったブリティッシュグリーンの革小物。クラシックでありながら現代的スペックを搭載し、なおかつ高コスパな財布は特に注目のアイテムだ!

超老舗J&Eセドウィックのブライドルレザーを使用したコスパ最強財布。

89年以来多くの革小物を世の中に送り出してきた「ジャルックススタイル」。グレンフィールドやフライングホースなど、同社が展開する数々のブランドのなかでも一番の売れ筋ブランドが、今回紹介するブリティッシュグリーンだ。そこまでの人気を獲得した理由として大きく3つの特徴が挙げられる。

ひとつは素材。数あるレザーのなかでも、人気の高いブライドルレザーを使用している。さらに1900年創業の英国老舗タンナー、J&Eセドウィック社のものだからクオリティは間違いない。表面に浮かび上がるブルームが馴染み、アジに変化していくサマは革靴好きにはたまらない。

そしてふたつめに、クラシックなデザインとは裏腹に、現代的な実用性が備わっていること。例えばカードポケットは全部で15枚分搭載しており、通常の生活で困ることはほぼないだろう。コインポケットも収納力と取り出しやすさを考えて作られている。

最後にその価格。前述したとおり、クラシックなデザイン・人気のレザー・実用性をすべて備えていながら税込み約1万円台前半とは恐れ入る。ここまでコスパのいい財布は探してもそうそう見かけない。

札入れ・小銭入れにまで英国らしいチェックが用いられていたりと、出自やクラシックなデザインを重んじていながら、この価格でブライドルレザーが手に入る素晴らしさが分かる方は、ぜひECサイトもしくは直営店で自分のライフスタイルに合うレザープロダクトを探してみてはいかがだろうか。

今更聞けない、ブライドルレザーってナンだ?

そもそもブライドルレザーってなんなの? という人のために説明しよう。ブライドルレザーとは、成牛の肩部分から作られた皮革のことで、もともとは馬具に使用されていたという出自を持つこともあって、非常に耐久性の高いタフさが魅力である。最終工程では、よりよい状態を保つために、蝋引き加工が施される。これにより、ブライドルレザーの表面にはブルームと呼ばれる白い線状の跡がつく。このブルームがまた、ブライドルファンにはたまらない!

【主な特徴】
・成牛の肩部分を使用しており、とにかく丈夫。
・革の密度を上げるため、ロウを染み込ませている。
・高密度に仕上がるので、撥水性、耐久性が増す。
・コードバンに引けを取らないハイグレードな皮革。

これがブルームだ!

これでまさかの税込11,000円! そのこだわりを紹介!!

使いやすい基本の5色

【こだわりポイント①】衝撃の15枚収納。

クラシックなデザインとは裏腹にカード社会の現代に役立つカードポケットがたくさん。計15点も搭載している財布もなかなか珍しい。ひとつのポケットに2枚以上収納すれば、もはや十分すぎる収納力だ。

こんなに入ります!

【こだわりポイント②】取り出しやすいコインポケットもグッド。

コインポケットはマチ付きで、たくさんの小銭が収納できるうえ、簡単に取り出しやすいつくりに。レジ前で所望の小銭が見つからずもたつく、なんてダサい事態も避けることができる!?

裏地は英国チェック柄!

【こだわりポイント③】差し色として大活躍の新色も!

今季、シーズンカラーとして登場したのがこちらのレッドとブルー。どちらも鮮やかな色合いで、後ろポケットに入れていても抜群の存在感を放つ。特に冬は、ぜひ重めのアウターを軽やかにする小技として取り入れてほしい。パンツの色、マフラーの色などとの色合わせまで楽しめれば、もう一人前の洒落者だ。各1万1000円

パンツの後ろポケットに入れれば、ほらこの通り。ブラックウォッチ柄と鮮やかなレッドカラーとの相性は抜群で、これからの季節にもマッチ

【こだわりポイント④】ステッチがカラフルな店舗限定モデルも。

左から、グリーン、レッド、ブルー、オレンジ

基本の5色、シーズンカラーの2色に加えて、より玄人好みの一風変わったモデルも展開。落ち着きのあるブラックのボディはそのままに、レザーを縫い合わせるステッチ部分に鮮やかなカラーリングの糸(全4色)が採用されている。このさりげない洒脱感が実に絶妙で、カラフルなアイテムは苦手だけれど、ちょっと人とは違うアイテムが欲しいという人にもぴったりなシリーズだ。各1万1000円

2nd編集部も使ってみました!

時代に逆らい、普段はがま口のデカい財布を愛用しているパピー高野。実用的かつコンパクトなふたつ折り財布を使ってみたのは数年ぶりのこと。「やっぱりこのサイズで全部まかなえるのは楽ですね。タフなブライドルだからガシガシ使っても気を遣わないし」

編集部の紅一点・玉ちゃん。シンプルなデザインと高い実用性は、女性でも使いやすいよう。「カラフルなモデルも魅力的ですが、あえて私は落ち着いた色味を選びました。ミニ財布を使っているので、15枚もカードが入って嬉しいです。パンパンになって外見が損なわれることもなさそう」

もっと上級な ユーザーの声ブライドルレザーが欲しい?

GLENFIELD

「ブライドルレザーにはうるさい」という人は、多少値段は上がるが高級感のあるグレンフィールドがおすすめ。トーマスウェア&サンズという英国老舗タンナーのブライドルを使用。1万9800円

FLYING HORSE

「レザーと言えばブライドルよりコードバン派」なあなたはフライングホースがぴったり。「宮内産業」で作られた美しいコードバンが、この価格で手に入ることがなにより嬉しい。1万7600円

店舗だけでなくWEBでも買える!

わざわざお店に足を運ばなくても買い物できるのが、現代のいいところ。ブリティッシュグリーンのみならず、グレンフィールドやフライングホースのアイテムも見られる、以下URL にぜひアクセスを。

www.rakuten.ne.jp/gold/glencheck

もちろん実際に目て見て触って購入したい人は店舗へGO! 自由が丘駅から徒歩2分、「グレンフィールド 自由が丘」は、ブリティッシュグリーンを展開するジャルックススタイルの直営店。お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【DATA】
東京都目黒区自由が丘1-8-2
TEL 03-6821-3368
営業/12:00~19:00
休み/不定休
Instagram @britishgreen_official

(出典/「2nd 2022年2月号 Vol.179」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...