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1.この冬、本当に欲しいもの。はじめはやっぱり革靴から。|chausser(ショセ)
断然革靴派を自称する小誌としては、“欲しいもの” のトップバッターにいい革靴を選ばないわけにはいかない。で、迷った末にショセに決めた。
「大量生産の靴とは違う温かみを持ち、履く人がいつまでも愛着を持てるように」というデザイナーの前田洋一氏の願いが色濃く反映された、クラシックラインのレースアップブーツだ。
まるで短靴の上部に別パーツをドッキングさせたようなアイコニックな作りは、ドレスブーツをイメージしたもの。筒の部分にはチャールズ・F・ステッド社のスウェードが使われ、フランス原皮のキップレザーと美しい対比を描く。木型にもこだわりが散見し、ブランドとしては珍しいスクエアラウンドのようなシルエットを採用。ほかにも、ボリューム感のあるトゥ、シューホールとフックの使い分けなど、見どころは尽きない。7万4800円
個性の違うサブレーベルも
ジップブーツ
定番のレースアップブーツが、ファイヤーマンブーツ由来のジップを纏ってモデルチェンジ。イタリアのタンナー、マリアム社のホースレザーが格別の経年変化を呼び込む。7万1500円
レザースニーカー
最高級ラインであるサブライム バイ ショセから新作レザースニーカーがリリース。柔らかさと耐久性を両立するボロネーゼグッドイヤー製法で作られ、ビブラムソールを装備。6万9300円
【問い合わせ】
ショセ ル コワン
TEL03-5734-1633
http://chausser.net/
2.あの愛らしいペンギンがついにモンスター化したというウワサ。|Penguin by Munsingwear(ペンギン バイ マンシングウェア)
そう書くとホラーのように聞こえてしまうが、むしろ喜ばしいハッピーストーリー。リトルピートと呼ばれるペンギンマークでおなじみのマンシングウェア、そのカジュアルラインから、米国特殊部隊にルーツを持つモンスターパーカーがリリースされたのだ。
しかも今作はアウトドアブランドのマーモットとのコラボ。米国ブランド同士のタッグながら、ビッグすぎるシルエットを微調整して日本人の体型に合わせたというからなおさら恐れ入る。もちろん持ち前の防寒性はキープし、750フィルパワーの高品質ダウンを搭載。シンプル&ワイルドな風情を活かすべく、取り外し可能なワッペンにブランドロゴを取り入れた点も、潔くて素敵ではないか。
ペンギンだって寒さを感じるかもしれない冬。頼りがいのあるアウターに身を任せてみたい。モンスターパーカ7万1500円
完成度の高いニットにも注目
レタードカーディガン
‘30~40年代のヴィンテージがデザインソース。当時のディテールを再現しながら、ビッグシルエットに仕立てた。畦編みで嵩高性があるため、優れた保温性を誇る。1万9800円
カウチンセーター
オリジナルのペンギン柄が陽気を伝えるカウチンニット。裏地にはナイロン生地が当てられ、防寒性をさらに高めている。背面に「PENGUIN」の文字が編まれる。4万1800円
【問い合わせ】
マンシングウェアクラブハウスギンザ
TEL03-6228-5963
https://zozo.jp/shop/munsingwear/
3.ピカピカに鏡面磨きをしたような透明感のある光沢。|GREDEER(グレディア)
革を愛でることは人生の愉しみのひとつ。時間が経つにつれて親近感が湧き、風格を増していく。まるで僕たちみたいだ、なんてそこまで年老いてはいないつもりだけど……。この圧倒的なオーラを放つレザーウォレットは、日本の老舗メーカーが手掛けるもの。ひとつと
して同じ表情のない極上の経年変化を謳う。変化の鍵を握るのが、手間を惜しまない「アドバンティック仕上げ」だ。淡色で塗装した上から濃色の塗料を重ねてバフ掛けをし、上部の塗料を部分的に落とすことで美しいムラ感が浮かび上がる。さらに使用するうちに上部の塗装が取れ、得も言われぬ深みを生み出すのだ。もちろん、丁寧なコバ仕上げなどディテールも抜かりなし。思わずほころぶ顔には、この財布に相応しいシワが生まれているはず。カラーはブラウン、ワイン、ブルー、グリーンの4色展開。
【問い合わせ】
バンビ
TEL03-5688-0112
www.bambi.jp/
4.日本の高い技術が光る匠ニットブランドの良作。|LOOP & WEFT(ループアンドウエフト)
いいニットを着ることは、冬ならではの幸せの形だと思う。それも、かなり上位の幸せ。だからこそいいものを選びたいし、失敗したくない。その点、ループ&ウェフトなら安心だ。希少技術を持つ国内生産をもとに、多彩なニットプロダクトを提案してくれる。
例えばフーディは、国内では幻と呼ばれるヴィンテージ丸編み機「トンプキン」を使い、空気を含みながら丁寧に編み込み。特殊なシープ起毛加工を施す裏地のループが、程よい厚みと保温性を担保する。胸と背中の当て布にレトロなミリタリーシャツの面影を残すスラブ杢天竺素材のクルーネックカットソーや、特殊なハニカム組織を持つ和歌山県メイドの素材を使ったサーマルも、使いやすく味わい深い。
さあ、どれにしよう。そんな迷いもまた、幸せなのだ。
【問い合わせ】
ループアンドウェフト
TEL0742-81-9238
https://loopandweft.jp
5.前向きな背中を押してくれる、オロビアンコによる新しい“日常”。|Orobianco(オロビアンコ)
今冬は、記念すべきシーズンになるかもしれない。日常が落ち着きを取り戻しはじめ、久しぶりに気ままな外出が楽しめるのではないか。そんな前向きな僕たちの背中を、オロビアンコのバッグが押す。今年で創設25周年を迎え、記念の年にふさわしい新たな名作候補を発表。それがこの「センプレ」シリーズだ。
テーマはずばり、ジェンダーレス。ワッシャー加工が施された本体生地は、なるほど男女兼用にふさわしいシックな面持ち。ブランドの代名詞であるトリコロールリボンも、ニュートラルカラーに変身した。扱いやすいコンパクトなサイズ感ながら、収納力は万全。前者は15インチのノートPC が、後者はタブレットが収まるクッションポケットを備え、性差同様オン・オフの壁も飛び越える。
ちなみにセンプレとは日本語で“日常” を意味。いざ、新たな日常へ。
11月12日から12月26日10時まで、ブランドサイトにて送料無料キャンペーンを実施。12月1日からはオロビアンコのショップで、ノベルティプレゼントキャンペーンを実施。実施店舗は丸の内店/渋谷スクランブルスクエア店/レイヤードヒサヤオオドオリパーク店/なんばパークス店/天神地下街店。商品ご購入のお客様を対象にオリジナルのシューホーン(数量限定)をプレゼント。
【問い合わせ】
オロビアンコ丸の内
TEL03-6256-0567
https://orobianco-jp.com/top/CSfTop.jsp
6.冬の当たり前を変えるだけでもっと楽しい未来が来る。|Good On(グッドオン)
当たり前だけど、寒い冬には温かいアウターが必要不可欠だ。でも、せっかくなら身体だけじゃなくココロまでほっこりするものを選びたくなる。例えば、ご機嫌なマルチカラーを纏うグッドオンの中綿入りアウターが無性に恋しくなるのも、僕らにとっての当たり前なのだ。表地は丈夫な5.5オンスのジャージー生地を、クラシックアウトドアの趣きある配色に。完全には染まり切らないピグメントダイ故に、独特の経年変化が楽しめるというシロモノだ。多少、色褪せてもそれがアジになる。
一方でインサレーションには、ポリエステル化繊中綿と、人体から出る遠赤外線を保温効果に結びつける「光電子®繊維」をブレンド。つまり外見はナチュラル、中身はハイテク。そんな二面性に憧れを投影するのも、至極当たり前だったりする。中綿入りジャケット4万2900円
モノトーン顔でもほっこり!
機能はそのままに、単色もスタンバイ。上/インディゴ染めとエイジング加工で、デニムのような風合いに。4万2900円 下/ピグメントダイにより、濃淡のあるブラックを表現。3万8500円
【問い合わせ】
グッドオン
TEL03-5725-5727
www.good-on.com/
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Photo/Norihito Suzuki,Yoshika Amino Styling/Yuzo Nakamura Text/Naoki Masuyama Hair& Make/Takeharu Kobayashi Model/Tatsuro Yasui