1.Paraboot(パラブーツ)|フランス|1908年創業
「パラブーツ」を運営するリシャール ポンヴェール社は1908年にフランス東部の町イゾーでレミー・リシャール・ポンヴェールが開いた小さな靴工房から始まった。機能性と堅牢性で世界を魅了するフレンチシューズの代表格として知られる。
写真はつまみモカタイプのUチップにボリュームのあるラウンドトゥ「シャンボード」。このモデルの登場以前にも同型のUチップは作られてきたが、ウェルトや素材のマイナーチェンジを経て、1987年に「シャンボード」として世に出た。現在、ブランドを代表するモデルとして君臨。
【問い合わせ】
パラブーツ青山店
☎03-5766-6688
http://boq.jp/paraboot/
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2.J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)|フランス|1891年創業
1891年、革のなめしと加工の歴史が深いフランスのリモージュ地方でエドゥアール・ブランシャールが靴の工場を設立した。以来、フレンチエレガンスを体現する上流階級の顧客たちに愛されてきたのはもちろん、1960年代にはシャンゼリゼ大通りのドラッグストアにたむろする若者たちもこぞってジェイエムウエストンのローファーを履いた。父親の靴を拝借しながらジーンズに合わせて素足で履くスタイルは、彼らの既存の秩序に対する反抗を表現したものだった。
近年のジェイエムウエストンは、ブランドのアイコンモデルに再び注目しながら新商品を続々と発表している。写真は1946年に生まれてから、創業者によるデザインを継承し、1度もフォルムを変えることなく作り続けてきた。まさにブランドのシグニチャー的存在であり、フレンチエレガンスのアイコンとして愛されている「シグネチャーローファー180」。
【問い合わせ】
ジェイエムウエストン 青山店
☎ 03-6805-1691
https://jmweston.jp/
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3.Church’s(チャーチ)|イギリス|1873年創業
1873年、トーマス・チャーチと彼の3人の息子であるアルフレッド、ウィリアム、トーマスジュニアによってノーザンプトンのメープルストリート30番地に小さな工房が開かれた。1921年にロンドンで一号店がオープン。1929年になると海外初のショップがニューヨークに誕生した。エリザベス女王がチャーチの工場を視察した1965年には、その優れた輸出功績に対して英国女王賞が授与されている。
「ディプロマット」、「コンサル」、「チェットウィンド」という3大ドレスシューズで知られる「チャーチ」だが、度々新作を発表するなど、カジュアルに革靴を履きこなしたい人向けのアイテムも登場している。写真はチャーチのなかでも最も人気のモデルであり、ブランドを代表する1足と言っていい「SHANNON(シャノン)」。外羽根のプレーントゥスタイルで、ボリューム感のあるラスト103を使用している。
【問い合わせ】
チャーチ 表参道店
☎03-3486-1801
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4.F.LLI Giacometti(フラテッリジャコメッティ)|イタリア|1890年代創業
イタリア北部にあるベネト地方に残る職人メーカーのファクトリーブランドがフラテッリ ジャコメッティだ。ブランド名は創業者であるジャコメッティ兄弟の名前から取られている。イタリア靴ならではの男の色香を漂わすデザイン性の高さ、妥協のない靴作りにファンも多く、本格志向の玄人たちを唸らせる完成度を誇る。
他ブランドでは見ることのない豊富なバリエーションをもつエキゾチックレザー、同ブランドの名作として知られる「グルカサンダル」など、個性的かつ独創性の高いモデルが多く揃うのも、ファクトリーブランド由来の魅力であろう。写真はグルカサンダルと並び代表する革靴であるモンクストラップシューズ。ほどよいフィット感は病みつきになる。
【問い合わせ】
ウィリー
☎ 03-5458-7200
http://wheelieltd.jp/shoes/#
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