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「ショセ」とは?
「父親の作業場で幼い頃に眼にした靴は、大量生産されている靴とは違い、暖かみが感じられる靴が多かった気がする。修理のために戻ってきた靴もくたびれてはいるが、何か愛嬌を感じた。そんな昔の記憶を拾いながら、履く人がいつまでも愛着が持てる靴を作りたい」
ショセのデザイナーでありオーナーの前田洋一氏は靴作りの原点を書き記す。彼の父はオーダーで靴を作る職人だった。靴の販売からスタートし、バイヤーなどを経験した後、企画に携わり靴作りのすべてを学び、2000年にショセを立ち上げる。ショセとはフランス語で「履く」という意味だ。
さらに「上質な素材や木型の良さだけでは履き心地に限界がある」と語る。だからショセは履き心地の良さを追求し、グッドイヤーウェルテッドやマッケイ、プラットなど、様々な製法を使い分け、熟練した職人の技術によってオーダーの靴のように、履きやすい靴を製作する。
伝統的なデザインをベースにしながらも、革の表情やフォルムにもどこか温かみが感じられるのが「ショセ」の特徴。1930〜50年代に描かれたアメリカの画家ノーマン・ロックウェルの絵に影響を受けたと前田氏は語る。デザインにアメリカの昔懐かしい匂いが薫るのはそのため。東京・恵比寿に旗艦店を構え、海外でも販売されるほど、多くのファンを持つ靴だ。
【1】C-7930
クラシックラインの1足。ベーシックになり過ぎないように、つま先のシルエットにボリュームを持たせた。アウトソールはレザーだが、通常よりもオイルを染み込ませたフレックスソールは足馴染みが良い。使用している素材は国産のコードバン。
【2】SU-101
高級ラインのサブライム バイ ショセのUチップ。キップでもきめ細かい革を使用、ソールは反り返りが良いフレックスソールを。ラインニングには足あたりが良い革が使われ、馴染みも良い。グッドイヤーウェルテッド製法の本格的な作り。
【3】C-7002
クラシックラインのタッセルスリッポン。丸みを帯び、ラウンドしたつま先がファッショナブルで、仕上げが美しい1足。グッドイヤーウェルテッド製法で作られ、色はブラック以外に、もう1色バーガンディーも用意されている。
【4】C-7003
クラシックラインの代表作であるローファー。クラシックラインの特徴であるトゥ先のシルエットを活かすためにモカのバランスを変えてある。グッドイヤーウェルテッド製法で、ブラック、ブラウン、ナチュラルの3色展開している。
【5】C-7018
ショセのクラシックラインのサイドゴアブーツ。足首周りを細くし、甲を持ち上げているため、つま先のシルエットが生き、シルエットが美麗に見える。ゴアのフェルト調のゴムが裾から覗くとアクセントになる。
【6】SU-100
高級ラインのサブライム バイ ショセのプレーントゥ。アイレットの数が多く、エレガント。屈曲性に優れたフレックスソールが使われ、ヒールの作りに職人的な技が薫る。素材は国産のカーフを使用。
【7】C-795VB
定番モデルだが、ソールをレザーからビブラムソールへと素材替えしたローファー。発泡性のあるビブラムソールなので、見た目以上に軽く、グリップ力があり、クッション性も備わっていて、履きやすい。ブラックもラインナップ。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
【問い合わせ】
ショセ ル コワン
☎03-5734-1633
http://chausser.net/
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