特殊古着ブログ~第1回「ジャーマントレーナー(アウトドア用)」

編集部・不気味くんです。突然ではありますが、ワタクシ古着が好きで、よく古着屋へ足を運びます。ワードローブの9割が古着なのですが、最近、人に言われて気づいたこと。ボクが好きなのは、“特殊古着”ってこと。

自分でも薄々、感じてはいましたが、確かに、ヴィンテージ的観点でいう「えもいえぬインディゴカラー」や「鬼ヒゲ」とかに惹かれた経験が、正直ない……。逆に、店前でセール品になっているような、謎デザイン、謎仕様、謎サイジング、などなど。見たことない!とか、こんなのあったんだ!みたいな、珍デザインに惹かれるワケです。

というわけで、勝手に“特殊古着ブロガー”として、(コレ自体、ブログではないですが……)いままで、見向きもされなかったユーズドクロージングの“ANOTHER SIDE”に今後、迫ってみたいと思ってます。

さて第1回目のお題は・・・

前置きが長くなりましたが、第1回目は「ジャーマントレーナー」でどうでしょう。いきなり超が付くほどの有名アイテムですが、今回、紹介するのはコッチなんです。

IMG_9674

1970~1980年代頃に製造された、西ドイツ軍のトレーニングシューズ。当時は、プ〇マやアディ〇スが生産を担っていたことでも有名で、随所にそれらのスニーカーと酷似する点も。2000年代には、某有名コレクションブランドがデザインソースとして引用したことで急激に認知度も上がったそうです。

一般的にホワイトレザーのアッパーに、ガムソールのものが有名ですが、あれがインドア用。対して、こっちは「アウトドア用」。というスミワケみたいです。人気・知名度ともに圧倒的に前者へ軍配が上がりますが、ボクは断然コッチ派。

IMG_9671

ソールがごつごつしてます。ミッドソールが青い、横っ面もイカしてます。

IMG_9673

より、ギュッと縛れるように? D管シューレースも好物です。

結構、ボク的にパーフェクトなスニーカーで、気づけば週3,4くらいで履いてしまうのですが、ただ1つ、難点がありまして。これ、いつか必ず、加水分解するんです。どうしようもない、ヴィンテージスニーカーの宿命ですが、業界関係者から多数証言アリなので、間違いないかと。

某古着店さんでも、ある買い付けで100足以上まとまって出てきたらしいのですが、曲げたり伸ばしたり、入念なソールチェックの結果、お店に出せたのは、僅か2足だったという話……。

最近のミリタリースニーカー熱で完成度の高いリプロダクションも目にしますが、やっぱりこのモデルの復刻はなくって、現状ユーズドで探すほかありません。

IMG_9669

最近手に入れた2足目も、定期的に履いて延命処置を続けるばかりです。

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...