富山の魅力提案ショップ「Tsugiki」へ行ってみた。

サミットの影響もあり、伊勢志摩が大変盛り上がっているそう。各国首脳がニコニコしながら、並んで歩いている姿を見ながら、「いいところだな」って。思った人はボクだけではないはず。国内外関わらず三重県の観光客が増えそうですね。

さてあれほどの大々的なアピールではないですが、富山県の魅力をじんわりと、もちろん知りたい人には嫌になるほどしっかりと伝える、セレクトショップ「Tsugiki」にお邪魔してきました。

01

店の軒先で、古めかしいやかんを片手に、アメリカンな鉢植えに植えられた多肉植物に水を上げているのがオーナー・木原彰夫さんです。イベント企画、ブランドディレクション&PR、ライター業務、飲食店のプロデュースまでこなすなんでも屋会社Allfor1の代表です。彼の生涯をかけたライフワークが、愛する故郷、富山の魅力を広く全国へと伝えること。そんな彼のライフワークの集大成がこちらのTsugikiです。

09

暖簾をくぐって店に入ると、どこかなつかしい雰囲気。什器は富山で使われていた古い家具などが使われ、木材も富山のものに厳選。ぶら下がる電灯や什器も、よく見ると値札がさがった商品だったりもして、その様相はまさによろず屋です。もちろん店の主役は富山県のプロダクト。そこに木原さんが見つけてきたファッションアイテムが並び、正直いって個性豊かな面々すぎて、他のセレクトショップとはだいぶ様相が違います。

03

陶芸家である木原さんのお父さんが、手捻りで作り出す器[秀]。控えめな装飾が上品な印象だ。1620円~

05

なんと創業天保7年! 170年を超える歴史をもつ和菓子の大野屋が、昔ながらの木型を使った製法で作ったラムネ。パッケージも可愛いので女子ウケ確定。プレゼントに最適です。各540円

06

モメンタムファクトリーOriiのバケツ。独自の着色技術によって、銅の表面が鮮やかなターコイズブルーに。内側に見えるのが、本来の銅の色。ヴィンテージ調の家具なんかとも相性がよさそう。銅の性質を考えると、キャンプ場で一升瓶を突っ込んで冷やしておいたら素敵かも。8640円

07

秋冬シーズンから全国展開予定。現状はまだここでしか買えないブランドUUU.(ウー)のスモウレスラーTシャツ8424円。このレスラーはプリントではなく刺繍! 刺繍ならではの、ゆるかわテイストながらも破壊力バツグン。ちなみにブランド名はUn-fashion、Unidentified、Undergroundの頭文字より。(Allfor1, Inc.)

04

こちらもUUU.から登場のデニムハンテン。ジャパンテイストのハンテンながらも、ファッションアイテムとしてモダナイズされたカジュアルアイテム。普通のハンテンを普段着として着るのは勇気がいるけれど、デニム素材になるだけで、こんなにカジュアルになるとは驚き! 1万7280円

08

木原さんがディレクションするインディゴブランドのEYEは、藍染やインディゴ染をフューチャーしたライフスタイルブランド。流通をさせずTsugikiのみで展開することで、圧倒的なコストパフォーマンスを実現。5292円

と、日本ならではの素材や技術を活かしたブランドを中心に、オトナのライフスタイルを少し格上げしてくれるようなプロダクトばかり。東京の町にありながらも歴史と情緒溢れる町、千駄木への散歩がてら寄り道してみて欲しい。

あと、あまり大きな声で言えないのですが、ここにおいてある日本のアンティーク食器のプライスが、価格破壊級に安いです。どうぞご賞味あれ。

11
【DATA】
Tsugiki(ツギキ)
東京都文京区千駄木2-7-13
TEL03-5832-9313
営業/11:00~19:00
休み/火曜(年末年始休)
www.instagram.com/tsugiki_tokyo/

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...