書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

「iPadのない学校には勤められない」「Neoは教員が使うのにはまったく問題ない」、アップル愛溢れる聖徳学園中学・高等学校

生徒と教員にひとり一台のiPad、そしてデータサイエンスコースの生徒には、さらに加えて一人一台のMacBook AirもしくはNeoを使わせているという、聖徳(しょうとく)学園中学・高等学校にうかがった。そこには、アップルデバイスを使って、楽しく、そして自発的な学びを実現する生徒と教師の姿があった。

創立100年を迎えた“先進校”のアップルデバイス導入

聖徳学園中学・高等学校は、東京都武蔵野市にある仏教系の私立中高一貫校。幼稚園、小学校、中学校、高校を持つ学校法人聖徳学園として、今年創立100周年を迎える。『聖徳』の名は『聖徳太子』に由来し、『和』の教えを建学精神とし、現在は『個性』『国際性』『創造性』を3つの教育方針としている。

生徒数は中学323名、高校677名の合計1000名。教員数は111名。中学と高校は同じ場所にあり、部活なども極端に体格差の生じるものを除いては一貫で行われる。

ICT教育に非常に積極的で、聖徳学園中学・高等学校は2011年に電子黒板を導入、2015年にはiPadとApple Pencilの導入を開始しているので、これは非常に早い方だ。初代iPad発売は2010年。GIGAスクール構想で全小中学生に iPadやChromebook、Windows PCが配布されたのは2020年。早くも小学1年生からICTデバイスを使っている児童が6年生になったというわけだ。

ICTデバイスの導入が上手くいっている学校もあれば、そうでない学校もある。 我々が取材させてもらえる学校は、上手くいっている学校が多いが、 導入に成功していない学校に対して、子どもたちの学びの姿勢、学力には大きな差がついているように思う。

Apple Distinguished Schoolとしての実力と、MacBook Neoの導入

聖徳学園中学・高等学校は、最も上手くいっている学校のひとつと言えるだろう。STEAM教育とグローバル教育を重視しており、Apple Distinguished School(全世界で約1100校)に認定されている。Apple Distinguished Educatorは4名おり、他の先生を指導できるApple Learning Coachが1名、111名の全先生がAppleティーチャーの認定を受けている。

iPadはもちろん、ひとり1台。高校から始まるデータサイエンスコースの生徒には、加えてひとり一台のMacBook AirもしくはNeoが用意されている。昨年までは、MacBook Airだったが、今年からは慎重な検討の結果Neoにすることにしたという。

今のところNeoでも問題がないばかりか、昨年までのAirはストレージが256GBだったのが、今年のNeoは512GB(つまりTouch ID付き)を選択したため豊富なストレージを喜ぶ生徒もいたという。ちなみに、色は希望することができたそうだが、「目立ち過ぎるのは……」「飽きると困るから」と、インディゴとシルバーばかりが選ばれたという。

また、データサイエンスコース以外の生徒のために、貸し出し用のMacBook Proも30台用意されている。

まずは、iPadやMacが、授業でどのように使われているか、授業の様子を拝見させていただいた。

iPadとMetaMoJi ClassRoomが「当たり前にある」授業風景

iPadの使い方を拝見したのは、高校1年4組の田辺由美子先生による化学基礎の原子の構造の授業と、同じく高校1年7組の藤田麻葉先生による現代国語の『古典の文法』の授業。

いずれも、iPad、Apple Pencilで、MetaMoJi ClassRoomを使ってノートテイキングが行われていた。

もはや、何年もiPadを使っている生徒ばかりで、使用に戸惑いは全くなさそうだった。 MetaMoJi ClassRoomで配布された授業資料にApple Pencilで書き込んだり、同じくMetaMoJi ClassRoomにメモを取ったりという使い方が中心だった。

また、iPad利用が強制されているわけではなく、紙に書いた方が整理しやすい、覚えられるという生徒は紙に書くのも自由だという。 ICTデバイス導入の議論で、しばしば「紙に書いた方が覚えられる」と抵抗する人がいるが、紙の方が良ければ使えばいいのだ。検索性の良さ、拡大縮小が自由であること、多量のノート、資料をiPad 1台で持てること、PDFに書き込めることなど、iPadの方が便利な点についてはiPadを使えばいい。自由に選択することができるのだ。

MetaMoJi ClassRoomで特徴的なのは、やはりその驚くほど俊敏な動作だろう。MetaMoJi ClassRoomは、ビットマップではなく、(illustratorデータのような)ベクターで描画されているのが特徴。さらに、アップルから提供される一般的なAPIではなく、初期のiPadでも俊敏に動くような独自描画エンジンをOSやハードウェアに近い層で開発している。だから、拡大縮小、描画などが非常にすばやく行なえる。

場合によってはApple Pencilを使わずに、手で書くことができるのは、MetaMoJi ClassRoomがApple Pencilがなかった時代に太いスタイライスでも使えるように開発されたからだ。

それゆえ、大きく拡大して、大きな字でのびのびと書いている生徒が多いのが興味深かった。これほど大きく拡大して書いても、瞬時にピンチインで縮小できるから、拡大縮小を繰り返しながら書き込むことができるのだ。

また、配布された資料、つまりビットマップデータの上にでも、ご覧のように上手くベクタデータを重ねて描画できる。 これらがMetaMoJi ClassRoomの扱いやすさを実現しているのだ。

さらに興味深かったのが、ノートを取るのが間に合わなかった時には、ホワイトボードを写真に撮り、Split Viewで横に並べて、その写真を見ながらノートを取り続けるという工夫をしている生徒も何人かいたことだ。使い慣れているがゆえの工夫だといえるだろう。

動画編集もあたり前にこなすデータサイエンスコース

高校1年5組、2年4組合同のデータサイエンスコースのグローバル探求の授業では、Macを使っている様子を取材できた。 ちなみに、2年生が使っているのがMacBook Airで、1年生が使っているのがMacBook Neo。

授業では、来たる聖徳学園100周年を告知する15秒のムービーを作るというもの。 コンセプトを練り、撮影し、編集、そしてプレゼンテーションを行うという授業だった。 どの生徒も非常に活発に議論、作業に参加し、対話を重ね、立派なビデオを編集していた。

特に印象的だったのが、議論を重ねる中で「何が本質だろう?」「15秒なんだから本当に大事なテーマだけにフォーカスしないと」という会話が自然と行われていたこと。受け身の授業とは違い、文字通り自ら学び取る姿勢が感じられた。

課外活動でも発揮される、デジタルネイティブ世代の創造力

その後、何人かの生徒と先生方に話を聞く機会があった。

生徒たちは勉強のみならず課外活動、プライベートでもMac、iPad、iPhoneなどのデジタルデバイスを活用している。音楽制作、イラスト作成、アニメーション制作や、非常に活発な課外活動である動画研究部での映像コンテンツ作成が行われているとのことだった。

どの制作物も非常にレベルが高く、子どもの頃からデジタルデバイスが身近にあり、公私共に自由に活用できた環境ならではの課外活動だと感じられた。

「iPadのない学校には戻れない」という教師たち

先生方が公務に使うパソコンは、MacかWindowsかを選択できるとのこと。中には利用しなければならないアプリの都合上Windowsを選択する先生もいたが、多くの先生がiPadやMacを活用しており、最近MacBook Neoを買ったという先生も複数いた。

MacBook Neoを買った品田健先生は、先生は「MacBook Neoの性能は教師が使うには十分で、よくメディアで見るベテランITライターが『こういう作業に使えない』というのは余計なお世話だ」とおっしゃっていた。

体育の宮地里佳先生も生徒のフォームをiPadで撮影し、本人に見てもらい客観視するなどに非常に有効だとのこと。

手元のiPhoneや授業で使ったiPad、校務に使うMacBookをのデータを、iCloudやMetaMoJi ClassRoom、AirDropなどを経由して連携できるのは非常に便利・快適で、広報と英語を担当する倉田豊子先生は「iPadのない学校にはもう勤められない」と言う。

もちろん他のデジタルデバイスを使って成果を挙げられる学校もあるだろうが、聖徳学園中学・高等学校の例を見ていると、iPad、MacBook、iPhoneなど、アップルデバイスの連携は、教育に非常に効果的だと感じられた。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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