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アップル、教育イベントEDIXに体験型ブースを出展

アップルが2026年5月13日〜15日に、東京ビッグサイトで開催される教育DXに関する展示イベント『EDIX(エディックス)』に出展した。ブースは壁面、テーブル、天井なども最新のApple Storeを模したもので(クオリティはさすがに店舗には遠く及ばず仮設感があったが)、大きなアップルマークも掲げられていた。そこで行われるセッションを体験したので、レポートしよう。

EDIX
https://www.edix-expo.jp/tokyo/ja-jp.html

GIGAスクール構想の枠に入るのはiPad(A16)だけだが、MacBook Neoもプッシュされていた

我々は取材でアップルデバイスが非常に教育に向いていることを知っている。

しかし、アップルデバイスから遠い人たちは、それを知らないことだろう。今回こうやって、アップルデバイスを使ったこともない教育関係の人々にアピールできたのは良いことのように思える。

筆者が興味深く思ったのは、MacBook Neoも積極的に展示されていたことだ。 小中学校で展開されたGIGAスクール構想で認証されているのはiPad(A16)だが、セッションによってはMacBook Neoも並べて活用するスタイルになっていた。教師の使うデバイスとしてのアピールも多かった。 今後、高校、大学などでの利用では、MacBook Neoが選択肢に入ってくることは間違いないだろう。

また、我々が学校を取材するときは、生徒の活用方法に目が向きがちだが、今回は教師のデバイス利用についても実演されていたのが興味深いポイントだった。

Classroomで授業を自由に演出できる

筆者が体験した4つのデモンストレーションについて順番に解説していこう。まず最初は『可能性を解き放つ』と題して、『生徒の学習意欲を引き出しながら学習目標に沿って学びを進めるには、どうしたらよいでしょうか?』という疑問に対して、生徒のデバイスを見渡して管理できるClassroomというシステムが紹介された。

このサービスは、あらかじめ登録された、生徒のデバイスの画面を教師側から見られるというもの。

このシステムを利用することで、進捗が違ったとしても、それぞれの生徒に目を配ることができる。実際、筆者の現場取材でも、普段自分からアピールしない目立たない生徒が、自分のデバイスの中では深い理解を示していることに驚いた……というような話も聞いた。

デモンストレーションでは、MacBook NeoとiPad、両方を同時に制御できていたことにも驚いた。

Classroomは、ただ生徒の画面を見られるだけではなく、教師のデバイス側から、全生徒のデバイスで特定のアプリを開いたり、それぞれに課題のファイルを配ったりすることもできる。また、授業の進捗をタイマーで管理することもできる。

また、教師が話そうとしても、課題に没頭し続ける生徒がいる場合もあるが、そのような時には、一旦デバイスをロックして、 教師の話をしっかりと聞くようにすることもできる。

Apple Creator StudioのアセットとApple Intelligenceで、権利問題の心配なく資料作り

次は、大学の教職員として、専攻説明会の資料を作るというセッション。 一般の人でも、プレゼンテーションファイルを作ったり、書類を作ったりするのに使えるテクニックだ。ここでは、Apple Creator Studio版のKeynoteの豊富なアセットと、Apple Intelligenceが活用された。

Apple Creator Studio版のキーノートには、豊富な画像素材が準備されている。 例えば、『人文学』で検索しただけで、これだけのグラフィックが表示される。

さらに、その画像をApple Intelligenceで加工することができる。

例えば、先の『人文学』というワードで引き出した書庫風の画像素材のタイル貼りの画像で『床を木目に変更』と書き込んでみると……。

ご覧のように、ワンストップで床を木目に変更した人文学っぽい画像を手に入れることができる。

もちろん、加工自由な素材集とChatGPTなど汎用AIがあればできることだが、 学校の環境下ですべての教師が権利的にも問題ない素材を安心して使えるメリットは大きい。

次に、iPadのPixelmator Proで、サンプルを使った画像加工でポスターを作るというセッション。 読書クラブというコレクションの中から、読書リストという画像を開いた。

そのメインの人物の画像を、手元にある教職員の写真に差し替える。

ご覧のように、切り抜きや白黒エフェクトなども引き継がれて、一瞬で画像を差し替えることができる。 さらに、iPadからMacBook NeoのプレゼンテーションファイルにAirDropで渡せる。アップル製品ならではの連携の良さだ。

30人分の成績評価資料も、Apple Intelligenceがサポートしてくれる

授業だけではなく、課題制作や評価など、タスクの多さも教師の仕事の大変さの一つだ。

ここでは30人のクラスの生徒を一人ひとりぞれぞれの学習プランに基づいて、 データ分析を行い、評価するというタスクを、Apple Intelligenceを活用して、一括して進める方法が教示された。

AIを使えばいいと思われるかもしれないが、現在の法制度上では、生徒の個人情報を一般的なAIに上げることはできない。 しかし、Apple Intelligenceなら、オンデバイス上で動作するのでこれが可能なのだ。 ドキュメントをアップルのAPIを通じてローカルで処理できる『Craft』というアプリが使われた。

CraftでAIエージェントを開き、そこに生徒の観察記録や学習ログ、日々の評価などのファイルを選択し、落とし込む。そして、『すべての文章を参照してデータを統合し、最新の学習報告書の下書きを作成』というプロンプトを入れる。これだけで、作業は終了。

ご覧のように、見事なレポートが取りまとめられる。もちろん、細部をチェックし、内容を煮詰めるのは教師の仕事だが、データが取りまとめられて構成されるだけでもかなり手間を削減できるはずだ。

アップルのARで、科学的な心を育む

最後は、ARを利用したユニークなアプリの紹介。

Foxar——フォクサー
https://apps.apple.com/us/app/foxar/id1524068804

Foxarは、iPad、iPhone、Apple Vision Proで使える、太陽系、地球と月、人体、物質、音、火山など、私たちの宇宙の仕組みを学べるアプリ。

例えば、なぜ地球から見ると月が満ちたり欠けたりして見えるのか、というようなことを、紙と鉛筆、黒板で学ぶのは難しい。

しかし、AppleのAR表現を使えば、目の前のテーブルの上に太陽と地球、月を浮かび上がらせて、自由な方向から見ることができる。

「なるほど。地球から見て太陽の方向に月があると、光が当たらず新月になるのか」とか、「どの位置にあると三日月に見えるのか」、などを視覚的に理解することができる。

地球のプレートや、各惑星、ISSなどについても見ることができる。無料アプリなので、皆さんもぜひ使ってみてほしい。

日本の教育市場に力を入れていることが感じられた

アップルデバイスがいかに教育に向いているかよく分かった。

また、アップルが日本の教育市場を非常に積極的に捉えているということも感じられる展示だった。 これからの展開も楽しみに思う。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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