iPhone×一眼カメラの夢ふたたび
まず、マニアの間で大きな話題となっていたのが、Camera Intelligence社が開発した、マイクロフォーサーズセンサー内蔵のiPhone用カメラ型アタッチメント『Caira(カイラ)』である。これはMagSafeでiPhoneの背面に接続できるレンズ交換式カメラ。マイクロフォーサーズ対応のなので、パナソニックやオリンパスの豊富なレンズ資産を活用できるのが素晴らしい。

CEOのVishal Kumarさんはインド出身で、現在ロンドン在住。

スペック面も充実しており、LUMIX GH5Sと同じ1171万画素のセンサーと専用の画像処理チップを内蔵している。本体には64GBのストレージを備え、撮影した画像はWi-Fi接続でiPhoneに共有。iPhone側のアプリではAIを用いてスタイル変更などの画像処理を行うことが可能だ。
海外のKickstarterでは既に販売されているが、日本国内でも5月からクラウドファンディングが開始される予定だという。価格はドルベースで850ドル。日本円で考えると13〜14万円前後と少々お高い。
見ていると魅力的に思えるが、冷静に考えると、ソニーのQX1やオリンパスのAIR A01と同じような気もする。それらの製品が短命に終わったことを考えると、可能性は限られているのかもしれない。
しかし、以前より接続は簡単、高速になっているだろうし、AIによる画像処理も便利だと思う。実際に使ってみると、あの頃の製品とは違うのかもしれない。今こそ真価を発揮する面白いカメラに仕上がっているといいのだが。
夢広がるシグマのRF対応レンズ
キヤノンユーザーとして気になったのがシグマの新製品。SIGMA 15mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、R10などのAPS-C機で使える単焦点レンズ。35mm判換算で22.5mm相当となる明るい広角単焦点。

キヤノンのAPS-C機は良質な単焦点レンズの選択肢が少ないところが弱点であったが、このレンズはその問題を解決してくれるだろう。コンパクトなサイズ感は、旅行や料理の撮影にも最適である。

シグマのブースには、同社のシャープな描写を楽しむためのアート作品が展示されていた。一見すると繊細なアートだが、よく観察するとレンズの『絞り羽根』を抜き取った後のスチールやステンレスの薄板を再利用したものであることが分かる。フォーカスを合わせる楽しさを体験できるだけでなく、廃品利用でありながらアートとして成立しており、カメラ好きにとっては部品の廃材に対する愛も感じる展示だ。

HOVERAirの水上ドローンと、Peak Designの復帰
HoverAirからは『AQUA』というモデルに注目した。重量が100gを超えるため日本での普及にはハードルもあるだろうが、水上から離着陸できるという特性は非常に興味深い。日本でドローンを飛ばせる場所は水辺が多いことを考えると、楽しめる製品なのかもしれない。

Peak Designの展示が復活していたのはファンとしては嬉しかった。昨年は出展がなく動向が気になっていたが、新作のストラップやウォレットに加え、iPhoneなどを吊り下げるための新しい小型アンカーも披露されていた。



筆者もiPhoneにアンカーを装着しているが、この小型タイプは非常に魅力的であり、新しいストラップと組み合わせて是非とも活用したいと感じた。


(村上タクタ)
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