変更点はUSB-C化だけだが、それが嬉しい
前モデルもiX100も、わずか400gなのに有線でも無線でも接続できて、片面とはいえスキャンしたデータをフルサイズのScanSnapと同様にScanSnapホームで取り扱える便利なスキャナーだ。しかし、唯一の欠点はコネクターがmicro USBだったこと。11年以上前の発売時にはそれが普通だったが、いまやiX100のためだけにmicro USBケーブルを持っているという人も多いのではないだろうか? とりわけ、2016年からすべてUSB-C化されたMacユーザーにとってはその思いが強かったに違いない。
そのiX100がついにUSB-C化され、iX110となった。

他の部分はまったく変更なし。無線はIEEE802.11b/g/n準拠、有線はUSB2.0/1.1と通信速度も変わらない。紙送りの速度も5.2枚/分と同じ。しかし、本機の性能を考えると、それで十分だともいえる。
今にして思うと、本体はスキャンとワイヤレス転送のみに徹し、画像処理などの機能をすべてパソコン側に任せたScanSnapの設計思想が優れていたともいえる。10年以上経っても、現役のデバイスとして困ることがないから驚きだ。パソコン版、スマホ/タブレット版のScanSnap Homeを利用すれば、これまでどおり問題なく使える。
コラボモデルも登場
なお、発売を記念して、3人のクリエイターのデザインしたユニークなカバーも別売りで用意された。

持ち歩く身近なデバイスだけに、こういう遊びも楽しい。

価格は3300円で、プレゼントキャンペーンも行われるそうなので、ScanSnapのX、Instagramにご注目いただきたい。

筆者も資料をたくさん受け取りそうな見本市などの出張の時には持って行って、現地で資料をスキャンしたりする。スキャンしてしまえば帰りの荷物も減らせるし、iPadで赤字を入れたり、メールで送ったりと活用の幅が広がる。
もし、まだお持ちでない方は、この機会にぜひ。
(村上タクタ)
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