Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 35W, Built-In Dual USB-C ケーブル)
https://www.ankerjapan.com/products/a1680n12?variant=44926886740129
2ポート分のケーブルと、最大35Wの出力が特徴
毎度お伝えしているが、モバイルバッテリーは信頼性が大事。同じ1万mAhというスペックでも、その性能を完全に発揮できるか? 長時間維持できるか? また、どれだけの電力量を一気に出力できるか? などの具体的な性能には大きな差がある。
「ではどれを買えばいいのか?」ということになれば、信頼できるメーカーのものということになる。現時点で、Ankerは間違いなくその「信頼出来るメーカー」の最右翼だといえるだろう。
この製品の一番のポイントは、2本のUSB-Cケーブルが組み込まれており、合計4ポートからの出力が可能だということだ。これにより、外出先でケーブルを忘れる心配がなくなり、必要なときにサッと取り出して使える。最初にケーブル一体型が登場した時には「こんなの、すぐに断線するのでは?」と思ったが、従来の製品の耐久性は強く、筆者も1年以上使っている製品があるが断線していない。ちなみにこの一体型ケーブルは、10,000回以上の折り曲げに耐える高耐久設計となっているという。
ケーブルは、収納口に差し込んでおける。
一応、ストラップのようにぶら下げることもできなくはないが、基本的には抜ける構造なので、このままカバンに付けるような使い方は避けた方が良さそう。
充電性能も申し分ない。単ポートで最大35Wの出力が可能なため、iPhoneやiPadはもちろん、MacBook Airなどにも充電が可能だ。10000mAhなので、容量的にはiPhone 16を約2回充電できる。
また、4台同時充電が可能というのも見逃せないポイントだ。本体の2本のUSB-Cケーブルに加えて、USB-CポートとUSB-Aポートを使えば、複数のデバイスを一度に充電できる。たとえば、スマホ、イヤホン、タブレット、モバイルルーターといった複数ガジェットを持ち歩くユーザーにとって、この使い勝手の良さはかなり魅力的だ。
ただし、ちょっと気をつけておきたいのが、複数デバイスを充電する際には最大供給量は15Wに低下するということだ。
だから、MacBook AirやiPadなどを充電する時には、他のデバイスを外して1つのデバイスにフォーカスした方がいい。またiPhoneでも、充電し始めは大電流が流れるので、充電デバイスを1つに絞った方が速く充電できる。iPhoneの場合、途中からは電圧・電流量が下がっていくので、他のデバイスと同時に充電しても速度は変わらないだろう。
ここまでの性能を求めないなら、旧製品の方がリーズナブル
以前に発売された、Nano Power Bank (30W, Built-In USB-Cケーブル)(左)、Power Bank(10000mAh, 22.5W)(中央)と並べてみた。Nano Power Bank (30W, Built-In USB-Cケーブル)より幅があるし、Power Bank(10000mAh, 22.5W)より厚さがあり、ちょっと大きく感じるのが残念なポイントだ。
ちなみに、重さは左から約215g、約200g、約217gと、わずかだが一番重い。
しかし、35Wの大出力と、4ポート対応可能なのはメリット。この点が必要なら、本製品を選ぶべきだろう。そうでなければ、左の2製品の方がリーズナブルではある。多彩なAnker製品の中では、出力とポート数というスペックを求める人向きの製品だ。
なお、Lightningケーブルを持つ『Zolo Power Bank(10000mAh, 30W, Built-In USB-C / ライトニングケーブル)』という製品も同価格で発売されている。まだLightningコネクターを持つ製品を常用している人なら、こちらもお勧めだ。
(村上タクタ)
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