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『アップルの初売り』で、実際にMacを買ってみた

  • 2025.01.08  2025.01.07

アップル製品は基本的に値引きを行わない。そんなアップル製品を年に一度、Gift Card提供というカタチの実質値引きで買えるのが『アップルの初売り』。例年はセール告知の記事を書くだけで、あまり買い物はしないのだが、今年は妻が使うMacBook Air M3を買いに行った。初売り買い物の実際のお話。

アップルが2025年の初売り情報を発表

アップルが2025年の初売り情報を発表

2024年12月27日

価格が変動しないからこそ、いつでも安心して買える

まずは、『なぜ、アップル製品はほとんど値引きを行わないか?』という話。

その昔、スティーブ・ジョブズが帰ってくる前、1990年代後半の頃。当時のアップル製品はとても激しく値引きされていた。

記憶だけで書いているので、正確ではないかもしれないが、当時PowerBook 2400c/180が欲しかったのだが、50万円ぐらいで手が出ず、モデル末期になって25万円ぐらいになってから買った。また、近所の家電量販店で、PowerBook G3が売ってるのをよく見に行っていたのだが、70万円ぐらいの定価から、5%ぐらいずつ値引きの札が数珠繋ぎになって、最後は半額ぐらいになっていた。が、その店の価格は常に市価の安い店より高かったので、その店では売れないだろうなぁ……と思って見ていた。

新品の時には高過ぎるし、モデル末期には「そろそろ新型が出そうだし」という感じで売れない。それがアップル製品の常だった。

その後、ジョブズが戻ってきて、新製品発売時に低価格を打ち出し、頑として値引きしない方針を打ち出した(『再販価格の拘束』は出来ないので、量販店が大量に仕入れても卸値を下げないなどの方針が徹底されているのだと思う)。1998年に登場したiMacは、「いつ買っても、どこで買っても17万8000円」なのだから、余計なことを考えずに『欲しい時が買い時』だと思える。

筆者の場合は、『最新型』として使用出来る時間を最長化するために、必要なアップル製品については、発売されてすぐに購入することにしている。また、なるべく新型を購入した方が、OSの対応なども長期間サポートされるので、結果的に得だと思うのだ。

今回、MacBook Airが必要になった事情

とはいえ、そうじゃないタイミングで買う必要が発生することもある。

今回は、妻の使ってるMacBook Airが娘のお古でCore i5の最後の世代であり、さすがに最新OSを動かすのには厳しいということで更新することにした。見ると、Photoshopで複数の画像を同時に開かないようにしたり、特定の重いアプリを開くときには他のアプリを閉じたりしている。それは面倒だし、作業効率が悪いし、快適でない。

ちなみに、このCore i5のMacBook Airは娘が大学に入る時に、おそらく文系に進学するので、これで十分……と思って買ったのだが、娘は建築学部に進み、ちょうど例のパンデミックの時期だったので、外付けディスプレイでCADを使いながらオンライン授業……というような作業をする必要が発生し、このマシンでは到底無理でM1 MacBook Airを買い直したという苦い経験がある。

妻がMacBook Airを使うのは経理作業や、原稿執筆のサポートのための作業が主なので、それほどのパフォーマンスは必要ない。とはいえ、今さらM2を買うこともない。差額は1万6000円。Mシリーズチップの世代ごとの性能上昇率はおよそ15〜20%なので、この金額差なら新型を買った方がお得。少しでも新型を買っておいた方が長く使えるはずだ。

メモリは16GBで不自由ない。ストレージも現在256GBで100GB以上余っているから問題ない(iCloudは6TBを家族共有しているし、いざとなればそちらに逃がせる)。

経験が浅い人は、実際に商品を見て買うのも大事

オンラインではなく店頭に行ったのは、Apple Storeでの購入体験を楽しんで欲しかったのと、色やサイズは実物を見て選んで欲しかったから。また、一部、店頭スタッフの方の意見を聞きたかったというのもある。

意見を聞きたかったのは、『アップルケアを購入すべきか?』と、『Mac miniという選択肢はどうか?』、『下取りはいくらぐらいになるのか?(これもオンラインで調べられるが)』。

Apple Storeの店頭の方は、こういう相談にこと細かに乗ってくれるからいい。

MacBook Airの15インチは、店頭で見たら魅力的で心動いたようだが、設置スペースも広く必要なのと価格を見て13インチにすることにした。また、ほぼ100%家で使うのだから、Mac miniにすればM4搭載になってCPUとGPUのコア数も増えて、7万円安くなる……という提案をしてみたが、やはり少しは(家の中で)持って歩くということで却下。

それにしてもMac miniの10万円切りは魅力的。

これまで使っていた2018年モデルのMacBook Air Core i5の下取りは1万8000円とのことだった。

これは、他の下取りサービスを使った方が買い取り価格が高くなりそうなので、調べてみた。ソフマップの場合で3万2000円。

今回、購入を決めたMacBook Air M3 13インチ(メモリ16GB、ストレージ256GB)価格は16万4800円で、初売り値引きが2万6000円、下取りで3万2000円(最終的にはまだ分からないが)、都合10万6800円。安い。

アップルケア+も悩んだのだが、そもそも家から持って出ないのに保証をかける必要があるだろうか? 10万6800円で買ったものの保証に2万9800円払うのは何か違う気がする。持ち出して使う筆者のMacBook Proとか、iPhoneとなるとトラブルの危険はあるが、自宅で使うMacBook Airの故障のために2万9800円を払うこともないと考えて、今回は(めずらしく)アップルケア+に入らないことにした。

結局、オンラインで購入

が、しかし、初売りでMacは売れに売れたのか、店頭在庫はなし。ということで、帰宅してからオンラインで購入した。

これで、私がM1 ProのMacBook Proで、妻がM3、息子がM2、娘がM1のMacBook Airと、ようやく家中のMacのApple Silicon移行を完了した。お父さんも大変である(笑)

この、正月の初売りは、何が値引きされるかわからないというところが難しいが、発売されたばかりのモデルは値引きに登場しないことが多いので、今回のようにちょっと古いけど買わなきゃいけない状態の製品を買うのにはちょうど良いと思う。

下取りも合わせると、おおよそ10万6800円でM3搭載マシンが手に入るというのは非常に嬉しい。到着は(よほど初売りで売れたのだろうか?)1月22〜29日とのことだが、ここに表示された日より、早めに届くことが多いので、あまり気にしていない。

次のチャンスは来年になるが、みなさんも来年の『アップルの初売り』を目指してプランを練ってみてはどうだろうか?

(村上タクタ)

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