筆者は基本、Ankerの1万mAh前後のものと、USB-Cケーブル、Lightningケーブルを持ち歩いている。これだけあれば、iPhone、iPad、Macを含め、だいたいの周辺機器に電力を供給できるからだ。
しかし、近所に出掛けるのに『1万mAhの重いバッテリーと、ケーブル』というのも、ちょっと煩わしいこともある。『大袈裟なバッテリーは持ち歩きたくないけど、iPhoneの電源が心もとない』そんな時にピッタリなのが、今回(2023年8月15日)発売されたAnkerの『Anker Nano Power Bank(12W, Built-In Lightning Connector)』だ。
Anker Nano Power Bank(12W, Built-In Lightning Connector)
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ケーブルを持たなくていいのが便利
Ankerが近年導入した3ケタのコード表記によると、621。6はシリーズ名、2はポート数、1は容量や充電回数を表しているらしいけれど……イマイチ分かりにくいからなのか、パッケージには書いてあるが、ウェブサイトには早くも表記されなくなっている気がする。
ともあれ、その3ケタコードの表すところによると、『ユニークな商品で、2ポート、でもそれほど尖った商品ではない』ということらしい。なるほど、単体でiPhoneを充電できる商品だけど、マニア向けというよりは一般の方に使って欲しい商品と思っていい。
ちなみにに容量は5000mAh、重さは約99g。価格は3990円。
側面に設けられているUSB-Cポートから充電するが、このポートから給電することはできない。アウトプットはLightningコネクターのみだ。
Lightningコネクターは折畳み可能。『カチリ』と固定されて、作りの良さを感じる。
99gと軽いし、その割に5000mAhと大容量なので、iPhoneの予備バッテリーとして持ち歩くなら最適な製品のひとつといっていいだろう。充電しながらiPhoneを操作することもできる。
コネクター部分は少し出っ張っているので、ポート部分を少し広めにとってある一般的なiPhoneケースなら、装着したまま給電することができる。荷物を減らしたいなら良いチョイスだ。
コンパクトなので、AirPodsや、マウスなどの小さなLightning給電デバイスを充電するのに使うのも便利だ。
お勧めできる便利アイテムだが、気になる点がふたつ
コンパクトさは非常に便利。少しでも荷物を増やしたくない時、たとえば、ちょっとカフェに出掛ける時、呑みに出掛ける時などに、『念のため』持って行くには最適なバッテリーだといえるだろう。5000mAhなので、空になったiPhoneを約1回フル充電することができる。
ボディカラーは現在ブラック、ホワイト、ブルー、ピンク、パープルの5色。秋にグリーンが追加されて6色になる予定。
ちょっと気になる点が2点。
一点は、出力が12Wなので、1万mAhのバッテリー(30W)などよりiPhoneの充電に時間がかかること。バッテリーの出力は、全体の容量と関係があるので、容量が小さくなったら、出力も小さくなるのは当然なのだが、せっかちな人は「あれ? 意外と時間がかかるな?」と思うかもしれない。
もう一点は、(ウワサに過ぎないが)秋に発表される次期iPhoneが、USB-Cコネクター採用になると言われている点。AppleがLightningからUSB-Cに移行していくなら、このLightningコネクター付きのバッテリーの活躍の場は減っていくことだろう。とはいえ、今お使いのiPhoneを当面使うつもりなのであれば、何の問題もないのだが。
(村上タクタ)
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