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年商350億円! 10周年を迎えるモバイルバッテリーメーカーAnkerの新製品を一挙紹介!

『モバイルバッテリーといえば、Anker』という状態になって数年が経つ。

iPhoneが日本で発売されたのが2008年。当時我々はエネループをケースに入れたのをバッテリーとして使っていたりした。当時はリチウム系のバッテリーというのは高価なものだった。そのうちに群雄割拠の時代となり、実にいろんなバッテリーメーカーが現われた。

Ankerが中国で設立されたのが2011年。日本法人設立は2013年。そこから、わずか5年で年商100億円を超え、10年経った今、日本での総売り上げは350億円になっているという。

Ankerの人気の秘密は、第1に信頼感だろう。モバイルバッテリーは事故が起ると非常に困る商品。バッテリーセルのクオリティや安全回路の出来は、燃えないことはもちろん、バッテリーの持ちや、耐久性などとしてユーザーに分かるものだ。

次に価格。デジタルガジェットにとって、バッテリーは米のようなもの。米の価格は生活に大きく影響する。信頼感があって、十分にリーズナブルなAnkerの製品は売れるべくして売れているのだ。

洗練されたデザインや、製品バリエーション、使い勝手などもあるが、やはりすべては『信頼感と価格』に収斂すると思う。

その後、モバイルバッテリーや、充電器以外のカテゴリーにも製品ラインナップを広げていくが、『信頼感と価格』はすべての製品において貫かれている。

いずれの製品も、製品が発売された時には他社製品の方が優れているように見えることも多いが、『信頼感と価格』は最初からAnkerのアドバンテージだし、何年か経つと製品も十分に向上して、結果、性能も互角で『信頼感と価格』でAnkerを選ぶということになる。これは下のどのカテゴリーにおいてもそうだと思う。

1万mAhと5000mAhの新型、そしてワイヤレスマイク

四半期ごとに開催される新製品発表会『Anker Power Conference』では毎回数多くの新製品が発表される。今回発表された新製品の中から、ThunderVoltが特に注目している製品をご紹介しよう。

1万mAhのモバイルバッテリー、Anker 533 Power Bank

まず、ThunderVoltが一番注目するのはこれ。1万mAhのモバイルバッテリー、Anker 533 Power Bank(5990円・6月下旬発売予定)だ。おそらく、読者の方でもこれが必要な方が一番多いのではないだろうか?

Ankerによると、従来一番売れるバッテリーは5,000mAhクラスだったのだそうだ。しかし、スマホが電力を必要とするようになったのと、バッテリーがコンパクトになったので、最近は1万mAhクラスのバッテリーを購入する人が増えているのだとか。

Anker 533 Power Bankは、USB-Cを2ポート、USB-Aを1ポート搭載しており、最大30W出力が可能。MacBook Airにも充電できるパワーを誇る。カラーバリエーションは5色。小型ディスプレイを搭載しており、現在の残量や、その時点での流量で、あと何時間使えるかが表示される。

新世代のスタンダードバッテリーとして認識しておくべきバッテリーだ。

iPhoneと持ち歩く、コンパクトな Anker 621 Power Bank

では 5,000mAhのバッテリーはどうなるかというと、『iPhoneの予備バッテリー』として進化した。Anker 621 Power Bank(3990円・6月上旬発売)は、Lightningコネクターを内蔵し、ケーブルなしでiPhoneを充電することができる。サイドのUSB-Cポートは充電専用で、USB-Cの供給はできないが、iPhone専用としたところに割り切りを感じる。

たしかに、iPhoneさえ充電できればOKという人は多いはずだ。

こちらは6色のカラーバリエーションが用意される。

取材陣注目のワイヤレスマイク Anker M650 Wireless Microphone

集まったメディアがダントツで一番注目したのが、ワイヤレスマイク Anker M650 Wireless Microphone (3万4990円・本日4月19日発売)。2個のマイク・トランスミッターと、iPhoneやスマホに接続することで使えるレシーバーによって構成され、手軽に対談・インタビューなどの収録が可能になるマイクだ。

YouTube、Podcast他、スマホでの音声収録に非常に便利そうだ。

マイク・トランスミッター側は、クリップかマグネットで服に取り付けることができ、目立ち過ぎないように3色のカバーが付属し、付け替え可能。

3段階に調整可能なノイズリダクションを内蔵しており、2.4GHz接続とLC3plusコーデックに対応した独自技術の『TrueLink』により、高い接続安定性と低遅延を実現するという。

単体で最大6時間、ケースを使って充電することで15時間の使用が可能だという。YouTube、TikTok、Instagramなどの動画撮影に必需品になりそうだ。

その他にも、便利そうなアイテムがいっぱい

いにしえのポータブルラジカセのようなサイズ感と使い勝手を実現しそうなのがSoundcore Motion X600(1万9990円・スペースグレー5月下旬発売、他色は夏ごろ)。

音質は、賑やかな会場ではどのぐらいなのか確認はできなかったが、イヤフォンで個人個人が音楽を聞くことに慣れた世代が、音楽の共有に使い始めると面白そうだ。

独自の空間オーディオアルゴリズムと5つのドライバーにより立体音響を実現しているとのことだが、これはApple Musicなどが用意しているものと違い、空間オーディオ対応でない曲を流しても独自アルゴリズムで分離して、空間オーディオとして提供するとのこと。現場でも確かに立体的には聞こえていた。

従来『Portable Power Station』と呼ばれていた大型のバッテリーのシリーズは、今後『Anker SOLIX』という太陽光充電もイメージさせる名称に変更されることになった。そして、大型バッテリー、太陽電池に加えて、バッテリー内蔵ポータブル冷蔵庫もラインナップする。

ポータブル冷蔵庫の名称はAnker EverFrost。

Anker EverFrost Powered Cooler 30(9万9990円・4月19日発売開始)、Powered Cooler 40(10万9990円・4月19日予約販売開始、一般販売は5月16日)、2室に分かれたPowered Cooler 50(11万9990円・4月19日予約販売開始、一般販売は6月中旬)の3種類のサイズが用意される。

グリップ部分がテーブルになったり、バッテリー部分が取り外せて大型のモバイルバッテリーとして使えたり、大径の車輪により運搬が用意であったりと、さまざまな工夫を施された力作。

キャンプに行って、これほどの大容量の冷蔵庫を使えるなら、肉や野菜の傷みを心配する必要がなくなるし、冷えたビールも長時間楽しめそうだ。

その他にも、さまざまな新製品が用意されている。ご興味がある方は、Ankerのサイトから、気になる製品の詳細をご覧いただきたい。

Anker Power Conference 2023 Spring
https://www.ankerjapan.com/pages/anker-power-conference-23-spring

まだまだ、新しい製品が用意されいてる。

たとえば、このAnker 647 Charging Stationは6つのAC差し込み口と、USB-Cポート、USB-Aポート、巻き取り式の1mのケーブルを内蔵しており、会議室テーブルの中央にあったら、非常に重宝しそうなアイテム。

ぜひ、いろいろ探してみていただきたい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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