新iOS、macOSなどで使える、『写真のキリヌキ』大流行の予感【先行レビュー】

秋に公開される、iPhone、iPad、MacなどのOSで使える、AIによる『写真のキリヌキ』が驚くほど高機能で楽しい。精度が驚くほどすごい。シンプルな機能だが、余計な背景を消してキリヌキすることができるので、とてもいろんな場面で活用されそうだ。

※この記事は、秋公開のiOS 16、iPadOS 16、macOS Venturaのパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、ThunderVoltは取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。

長押しするだけでキリヌキ!

アップルの秋に公開される新OS群に搭載される写真のキリヌキ機能がとても面白い。写真アプリで、グッと指で長押しすると、キラリンとスキャンするようなグラフィックが縁に沿って光って、コピーできる選択可能なアイテムになるのだ。

我々、メディア人の常識でいえば、キリヌキで使う写真を撮る時は影が濃く出ないように、なるべく回り込んだ光を当てて、ピントも深く撮る……というのが常識なのだが、ピントが浅かろうがどうしようが、関係ない。ボケていても、対象物をピタリと捉えて切り抜いてくれる。

写真は切り抜くとなんだかポップで楽しい

そして、これをコピーしたら、メモやメッセージ、Pagesなどのドキュメントにどこでもペタリと貼れる。

最初はiPhone写真の持っている深度情報を使っているのかと思ったのだが、一眼レフで撮った写真でもなんでも切り抜けるから、Neural Engineが頑張っているのだろう。つまり、AIが、『モノ』『人』と認識したものが切り抜けるのだ。ちなみに、風景の山や建物などは切り抜けなかった。

Photoshopでパスをプチプチと切っていたのは今は昔。iPhoneの写真アプリで長押ししただけで、キラリンと光って切り抜くことができる。

人物だって簡単に切り抜ける

人物だって、簡単に切り抜くことができる。これまた、メモやメッセージにペタペタ貼れる。なんというか、スクラップブックのような感じだ。

若い人にも流行しそうな機能

筆者の写真.appに入っていた写真を、切り抜いてペタペタとPagesに貼ってみた。これに、ちょっと落書きしたのが冒頭の写真。

プレゼン資料などで、モノや人の写真を切り抜きたいような時にはもちろん、旅の想い出をスクラップブックにしたり、ちょっとしたメッセージでモノの写真を送る時にも、背景を消せばインパクトのある画像データになる。若者のメッセージ表現などでも多用されそうな気がする。

秋の、新OS群のローンチが楽しみだ。

(村上タクタ)