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秋からのiPhoneはこうなる! 新機能満載のiOS 16パブリックベータを試した!【先行レビュー】

秋に公開されるiOS 16は、ロック画面のカスタマイズなど、誰が使っても便利になる新機能が満載の上に、ワンタップでの写真のキリヌキ、音声入力しながらのキーボードの利用など、AIの優れた機能を使って、日常的な利便性を高めた機能が増えている。誰でも扱えて、使いこなすほど利便性の増す機能が満載だ。おそらくは、秋のiPhone 14シリーズの発表に相前後して発表されると思うが、ひと足先に試してみたので、そのポイントをお伝えしよう。

※この記事は、秋公開のiOS 16のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、ThunderVoltは取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。

ロック画面を有効活用

まず、誰もにとって楽しい機能追加が、ロック画面のカスタマイズ性の向上だ。

ロック画面に使う写真の深度情報を利用できるようになり、時計の文字が一部写真に写っているものに隠れたり……という表現が可能になった。

デフォルトで用意される壁紙もユニークだ。下の一番右は、天気アプリと連動したもの。ホーム画面にも設定できるので、アイコンの背後の画像の雰囲気だけで天気が分かるようになって便利だ。ロック画面も、ホーム画面もグッとバリエーションが増えて楽しい。

また、ウィジェットを表示できるようになったのも新しいポイントだが、表示できるウィジェットは今のところ限られており、何をあえて表示するかというのも悩ましいところ。アクティビティはApple Watchで事足りるし、電池残量や株価もロック画面で見るほどのことはない。せいぜい、便利なのはToDoやカレンダーといったところだろうか? サードパーティから便利なウィジェットが登場することを楽しみに待ちたい。

あのクマノミの壁紙が15年越しで

もう少し、デフォルトの壁紙を深堀りしてみよう。

深度情報を持っている幾何学的なグラフィックも面白いが、動く天気情報や、現在時刻の地球の照らされ方を反映した地球や、月、天体の配置なども面白い。調べてみたら、惑星の位置も常に実際の位置が反映されるようになっている。実に凝っている。何の役に立つのかは分からないが……。

その他にも、絵文字を使ったグラフィックや、グラデーションなどの壁紙をカスタマイズすることができる。

ちなみに、設定アプリに入らなくても、ロック画面を長押しすると設定画面に入ることができる。写真を使ったり、それをボカして壁紙に設定したり、いろいろと個性的な壁紙を作る機能が目白押しだ。

また、とても懐かしい初代iPhone発表時にジョブズが使ったクマノミとサンゴイソギンチャクの壁紙も採用されている。実はあのクマノミの写真は、プレゼンでは使われたが、製品には入っていなかった。それが15年の時を経てようやく採用されるのだから感慨深い。クマノミとサンゴイソギンチャクには深度情報が盛り込まれており、点灯する時に手前側から浮かび上がるのと、時計やウィジット表示の一部が、手前のイソギンチャクの触手に隠れていたりするのが凝っている。古くからのiPhoneファンにはとても嬉しいプレゼントだ。

また、壁紙は集中モード(英語名:Focus)と連動させることができる。集中モードはまだまだ活用している人は少ないが、自分の気分によって通知を制御できるので非常に便利だ。たとえば筆者の場合は、プライベートの時に仕事の通知を受け取らず、仕事中にはプライベートの通知は受け取らない。また、夜寝る時や、集中して原稿を書く時は緊急の通知を除いて一切の通知を切るようにしており、通知に集中を途切らされることが減った。

 

この集中モードと壁紙が連動していれば、仕事中は集中を促するような壁紙にし、プライべートタイムには家族の写真を表示してリラックスを促したりできる。また、ひと目でiPhoneが(そして同時にApple WatchやiPadやMacも)どのモードになってるか判別できるので、通知を切った状態のままずっと過ごしてしまうというようなアクシデントを防げる。

便利なペアレンタルコントロールのサジェスト

同様に筆者が非常にお勧めしたい機能が、家族のファミリーアカウントを使ったペアレンタルコントロールだ。

家族をファミリーアカウントに登録することで、Apple Musicや、アプリ、iCloudのスペース、映画などの購入を共用できるだけでなく、未成年の家族のiPhone、iPadなどの利用時間、利用アプリなどを制御することができる。

筆者も、娘と息子がいるので、この機能を非常に便利に使ってきたが、面倒なのが最初にどの程度に設定するか判断することと、制限を緩める必要がある時に、適切にそれを判断して設定を変更することだ。子供たちは日々成長する。だから、成長に応じて制限を緩めていくべきなのだが、これが実に面倒。そして子供の成長は、こっちが考えるより速いから、たいていの場合間に合わない。

間に合わないとどうなるかというと、子供は「制限の強過ぎるiPadは役に立たない」と判断して、親のデバイスをショルダーハッキングして使うようになってしまう。これではペアレンタルコントロールの意味がない。そうならないためには適切な速度で、制限を弱める必要がある。iOS 16のペアレンタルコントロールは、緩めるべきタイミングを提案してくれるらしい。これは便利。もっとも筆者の子供たちはそろそろ成人なので、この恩恵には預かれないが……。

マップが寄り道好きなあなたに対応!

筆者がとても期待しているのが、マップの経由地の追加だ。

たとえば、東京から仙台に牛タンを食べに行こうとしているとする。iOS 15までだと途中で会津の温泉に立ち寄ろうとしたら、一度仙台の牛タン店への案内をキャンセルして、会津の温泉を入力しなければならない。せっかく最初に入力した目的地は消さざるを得ないのだ。会津の温泉に寄るためなら、それも仕方ないと思えるが、ちょっとコンビニを探したり、ガソリンスタンドを探したりするたびに最初の目的地をキャンセルせざるを得ないのが面倒だった。

iOS 16のマップはいくらでも経由地を追加できるようになった。Google Mapなどでは以前からあった機能ではあるが、やはりiPhone純正のマップに機能追加されるとありがたい。

また、『高速代節約のために、料金が高い首都高区間は一般道を走りたい』というような時も、途中に一般道の経由地を入れると、首都高区間を通らない道案内を作ったりできる。電車の乗り継ぎも同様。途中駅で降りて買い物するようなルートも作れる。

ちょっと融通が効かない側面があったアップルのマップの道案内が、経由地の追加のおかげでとても便利になった。これは乞うご期待な機能だ。

同行者と共有すべき写真をサジェスト

共有ライブラリの提案も気の利いた便利な機能。

共有ライブラリは便利なのだが、いちいち写真を選んで提案するという作業が必要だ。しかし、iOS 16では旅行などで同行している人がいたり、一緒に写ってる人がいたりすると、iOS側から『この人の写真を共有しますか?』と提案してくれる。

当たり前のことだが、自分のiPhoneの写真に自分はあまり写っていない。自分が写っているのは、同行している人のiPhoneだ。それが共有されるのだから、自分の写真がググッと増えることになる。

これは地味に役に立ちそう。一緒に旅行したあとに、お互いの写真を共有するのが当たり前のアクションになるだろう。

切り抜き写真が大流行しそう!

写真のキリヌキの便利さはかなりすごい。

Photoshopを使う人だと「エッジをもうちょっとボカしてくれればいいのに……」と思うかもしれないが、iPhoneにある写真をワンタップでコピー、そのまま書類にペーストで貼り付けられるのだから凄まじい。

切り抜きたい写真をタップすると、りんかく線が輝いたようになる。そこでコピーを押すと、クリップボードに保存される。そして、どこにでもペーストで貼り付けられる。

iCloudでデバイスを連携させている人なら、iPhoneで写真をワンタップしてキリヌキ、Macで開いているPagesにペースト……ということも可能になるのだ。iOS 16ローンチ後、しばらくはキリヌキ写真を使ったコラージュなどが流行りそうだ。

その他にも、iOS 16ならではの新機能がいっぱい!

音声入力しながら、キーボードが使える機能もとても便利。これまでは切り替えなければならなかったのだが、音声入力しながらモードレスに文字入力していけるのがとても便利。これでようやく音声入力を日常的に使う人が増えるのではないだろうか? 句読点や改行、固有名詞などをキーボードで入力しながら音声入力すると、もはやすべてをキーボード入力するより間違い少なく入力できるのではないかと思える。

これも、機能としては目立たないかもしれないが、大きな変化だといえるだろう。

その他にも服薬の記録や、送信したメッセージの取り消し、メールの送信の取り消しや、メールの送信予約、パスキー、共有タブグループ、ビデオでのテキスト認識、コピー、翻訳……などなど数限りない機能が追加されている。

今、こうやって試していても、「これはすごい!」と唸ってしまう機能ばかりだ。

ひとつ残念なのは、iPhone 7やiPhone SE(初代)世代が、対応しないことだろうか。iPhone 8やiPhone Xなど、2017年に発表された世代までしかサポートされない。これは、たとえば去年のiOS 15が、iPhone 6s世代、つまり2015年のモデルまで対応していたことを考えると、2年分が一気に非対応になったことになる。iPhone XやiPhone 8世代から搭載されたA11にはニューラルエンジンが搭載されているから、おそらく機械学習を使う機能が多くなりニューラルエンジン搭載機に限ったのだと思われる。致し方ないこととはいえ、古い機器を使っている人にとっては、少々残念なことだ。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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