そこで、贈り物にも自分用にも外さない、人気万年筆ブランドを厳選して紹介する。その数33ブランド。どれも万年筆好きにはお馴染みのラインナップだ。
おおよその予算感もわかるようにブランドを代表するモデルも紹介する。また、超高級万年筆を除くと一般的に「海外ブランド>日本ブランド」「金ペン先>スチールペン先」のように生産国とペン先の素材で価格が変わるのでこれも参考にするといいだろう。
※アルファベット順
1.アクメ/ACME|アメリカ
1985年、アメリカで創業。当初はブローチなどを手掛けるブランドであったが、1996年に筆記具のデザインを開始。2016年6月から、本格的に万年筆の販売も開始した。建築家や芸術家とのコラボレーションによる個性豊かなデザインが魅力。
【ブランドを代表するシリーズ】スタンダード
世界的に著名な建築家や芸術家とのコラボレーションで生まれる定番シリーズ。
【問い合わせ】
インターアクト
http://shop.acme-jp.com
2.アウロラ/AURORA|イタリア
イタリアで初めて万年筆を一貫生産したメーカー。創業は1919年。クオリティーとデザインの両方で評価が高い。胴軸のレジン素材は、自社で配合・成形する「アウロロイド樹脂」を採用。「オプティマ」「88」などの人気シリーズは、美しい限定モデルも製作している。
【ブランドを代表するシリーズ】オプティマ
色鮮やかなアウロラ特製の樹脂、アウロロイドを用いた軸が美しい代表的シリーズ。
【問い合わせ】
町山
www.aurorapen.jp
3.カランダッシュ/Caran d’Ache|スイス
1915年に鉛筆工場として創業した、スイスを代表する筆記具ブランド。万年筆では、希少な素材を採用した六角形軸の「バリアス」、艶やかな「レマン」、幾何学模様を彫刻した「エクリドール」などが代表的。
【ブランドを代表するシリーズ】バリアスコレクション
六角軸に希少な天然素材やハイテク素材を使用。有名デザイナーとのコラボ製品もある。
【問い合わせ】
カランダッシュ ジャパン
https://www.carandache.co.jp
4.クリオ スクリベント/CLEO SKRIBENT|ドイツ
1945年にドイツのバート・ヴィルスナックで設立された筆記具ブランド。終戦直後にその地域が東独となったため、国営ペン工場として旧東欧諸国で広く販売を重ねた。東西ドイツ統一後、多くの熟練工をそのまま継承し民営化。万年筆や筆記具パーツのOEM生産も多数手掛ける。
【ブランドを代表するモデル】ナチュラ
大理石のような美しい模様が特徴。
【問い合わせ】
北晋商事
http://www.praebitor.com
5.コンクリン/Conklin|アメリカ
1898年、アメリカのオハイオ州トレドにロイ・コンクリンが創業。世界で初めて画期的なインク自動吸入方式「クレセントフィラー」の万年筆を発明し、アメリカ筆記具史の黄金時代を築き上げたブランドの一つ。1955年に一度終わりを告げるが2000年に復活した。
【ブランドを代表するモデル】オールアメリカン
ユニークな柄が目を引くオールアメリカンはカラーバリエーションも豊富で個性的。
【問い合わせ】
ダイヤモンド
www.diamond.gr.jp
6.クロス/CROSS|アメリカ
1846年、イギリス生まれのアロンゾ・タウンゼント・クロスが、渡米してニューイングランドで創業した歴史あるペンブランド。高級モデルから入手しやすい価格帯まで揃い、幅広い層に愛されている。
【ブランドを代表するモデル】ピアレス
1万円台から購入できるクロスのなかで最も高級で威風堂々とした佇まいのピアレス。
【問い合わせ】
クロス・オブ・ジャパン
www.cross-japan.com
7.ダビドフ/DAVIDOFF|スイス
1911年にスイスで創業。シガーの最高級ブランドで、時計や革製品なども販売している。1991年から筆記具をスタート。万年筆は「ヴェリー ジーノ レジン」があり、ミニサイズのモデルも揃えている。2018年にセーラー万年筆が国内正規代理店となった。
【ブランドを代表するモデル】ヴェリー ジーノ レジン
ダビドフはヴェリー ジーノ レジンのほかに、ボールペンのローラーボールもラインナップしている。
【問い合わせ】
セーラー万年筆
sailor.co.jp
8.ディプロマット/DIPLOMAT|ドイツ
1922年にドイツのヘンネフに誕生した筆記具ブランド。日本では、2015年から本格的に販売が始まった。クラシックとモダンをミックスしたデザインが魅力。「エクセレン A2」や「アエロ」が人気のシリーズだ。
【ブランドを代表するシリーズ】アエロ
【問い合わせ】
ダイヤモンド
www.diamond.gr.jp
9.笑暮屋/えぼや|日本
東京・荒川区で1952年に遠藤勝造氏が「日興エボナイト製造所」を創業。エボナイト粉砕工場、製造工場で培った経験を生かし、一級品の材料を用いた質の高い製品を作り、業績を上げる。2009年に3代目の遠藤智久氏が自社のペンブランド「笑暮屋」をスタートさせた。
【ブランドを代表するモデル】立竹
【問い合わせ】
笑暮屋(日興エボナイト製造所)
https://eboya.net
10.ファーバーカステル/FABER-CASTELL|ドイツ
ドイツのニュルンベルクで1761年に創業した老舗筆記具メーカー。世界で初めて鉛筆を製造販売したブランドとして名高く、現在は高級画材から一般筆記具まで幅広く扱う。豊富なラインアップの「アンビション」が人気。
【ブランドを代表するシリーズ】アンビション
シンプルなデザインで素材の良さを味わえる、比較的リーズナブルなコレクション。
【問い合わせ】
ファーバーカステル
www.faber-castell.jp
11.ファーバーカステル伯爵コレクション /GRAF VON FABER-CASTELL |ドイツ
ファーバーカステルが1993年に立ち上げた高級ライン。シンボルマークは伝統あるファーバーカステル家の紋章だ。スターリングシルバーやプラチナなどの貴金属や、希少木材を万年筆の素材に取り入れている。
【ブランドを代表するシリーズ】クラシックコレクション
非常に耐久性のある木材と、美しいプラチナコーティングを組み合わせた代表的シリーズ。
【問い合わせ】
ファーバーカステル
www.graf-von-faber-castell.jp
12.ジャック・エルバン/JACQUES HERBIN|フランス
インクとシーリングワックスの老舗、エルバンのラグジュアリーラインとして、2017年誕生した。インク、紙製品、革小物があり、万年筆は軟調なチタンペン先の「クリッパー」と、スチールペン先の「スループ」、金ペン先の「キャンベル」の3シリーズを展開している。
【ブランドを代表するシリーズ】クリッパー
軟調なチタンペン先が特徴のクリッパー。
【問い合わせ】
クオバディス・ジャパン
https://www.quovadis.co.jp
13.カヴェコ/Kaweco|ドイツ
ハインリッヒ・コッホとルドルフ・ウェーバーが、19世紀末にドイツで創業。1976年に一度幕を閉じたが、1994年に復活。入手しやすい価格帯のモデルが揃い、同じシリーズを色違いで揃えるユーザーも多い。
【ブランドを代表するシリーズ】カヴェコ スポーツ
ミュンヘンオリンピックの公式ペンに選ばれたクラシックスポーツのほか、カラバリが豊富でかわいいスカイラインスポーツなどがラインナップする。
【問い合わせ】
プリコ
preco-corp.co.jp
14.ラミー/LAMY|ドイツ
C.ジョセフ・ラミーが、1930年にドイツのハイデルベルクで設立したブランド。さまざまな分野で活躍する世界中のデザイナーと力を合わせてデザインした、シンプルで機能的な名品を数多く生み出している。ラミー インポリウム、ダイアログ3などが代表格。
【ブランドを代表するシリーズ】ラミー サファリ
豊富なカラーで手ごろな価格ということもありコレクターも多いサファリ。限定色やコラボなど書き味だけでなくコレクションが楽しくなる人気モデル。
【問い合わせ】
ラミー
www.lamy.jp
15.モンブラン/MONTBLANC|ドイツ
モンブランは万年筆ブランドの象徴的な存在。マイスターシュテュック149、146は広く知られる王道モデル。天冠は抜群の知名度を誇るシンボルマークを施している。偉人をたたえたシリーズなど、ユニークなデザインの超高級万年筆もモンブランの魅力のひとつだ。
【ブランドを代表するシリーズ】マイスターシュテュック
傑作や代表作を意味するフラッグシップシリーズ「マイスターシュテュック」。1924年の誕生以来、万年筆の代名詞として世界中で愛され続けている。なかでもマイスターシュテュック 149は文豪も愛した名品。
【問い合わせ】
モンブラン
www.montblanc.com
16.モンテベルデ/MONTEVERDE|アメリカ
アメリカ・カリフォルニアに本拠地を置く、ヤファ・ペン・カンパニーが2001年に立ち上げたブランド。万年筆は個性的な色使いでエレガントな製品が多く揃う。世界の名山を美しいレジンで表現した「マウンテン・オブ・ザ・ワールド」が人気のシリーズ。
【ブランドを代表するシリーズ】マウンテン・オブ・ザ・ワールド
その名の通り、世界の山の名が付けられたシリーズ。山好きに贈るには最適。
【問い合わせ】
ダイヤモンド
www.diamond.gr.jp
17.中屋万年筆/なかやまんねんひつ|日本
プラチナ万年筆の熟練職人が中心となり1999年に誕生した万年筆工房。好みの軸とペン先を選ぶ、セミオーダー制の手作り万年筆は、ろくろによる削り出しや、石川県輪島市での漆塗り、芸術的な蒔絵など、日本伝統の技術が随所に光る。海外ユーザーからの評価も高い。
【ブランドを代表するシリーズ】十角
美しい10角形の軸にどこか民藝や日本の美意識を感じる十角。美しい蒔絵の特注品も中屋万年筆を代表するモデルだが、他にはないデザインの十角も代表作といえるだろう。
【問い合わせ】
中屋万年筆
www.nakaya.org
18.Namiki/ナミキ|日本
パイロットが1925年より手がける高級蒔絵万年筆ブランド。当時の社名、並木製作所から「Namiki」が名付けられた。大型50号ペン先を持つ「エンペラー」や高度な蒔絵技法を駆使した「ユカリロワイヤル」などのコレクションがナミキを代表するラインアップとなっている。他では味わえない威風堂々とした佇まいが魅力。
【ブランドを代表するシリーズ】エンペラーコレクション
ブランドの最高位シリーズであるエンペラーコレクション。約90年前に製作された大型蒔絵万年筆と同じく50号ペン先を有する。研出高蒔絵が施されており、同シリーズには龍、梟、麒麟などがラインナップする。
【問い合わせ】
パイロットコーポレーション
http://pilot-namiki.com/jp
19.オンライン/ONLINE|ドイツ
オンラインは、ドイツのバイエルン州ノイマルクトで創業した筆記具ブランド。1991年に誕生、2006年より有名デザイナーを起用している。製品は高級シリーズの「トップライン」とリーズナブルな「ヤングライン」に分けられ、金ペン先からスチールペン先まで多種揃う。ドイツを中心にビジネスマンや学生に高い評価を得ている。
【ブランドを代表するモデル】ピジョン
手ごろな価格でカラーも豊富なので、入学祝など贈り物にもおすすめ。学生が普段使いするのにぴったりな1本。
【問い合わせ】
フェリッティ
http://online-japan.link
20.ペリカン Pelikan|ドイツ
1832年、ドイツのハノーバーに絵具工場として創業し、1929年に最初の万年筆モデル100型を発売。以来、縦縞が特徴のスーベレーンなど、数多くの名作を発表し続けて、高品質なドイツ製万年筆を代表するブランドとして、世界中で愛されている。
【ブランドを代表するシリーズ】スーベレーン
「すぐれもの」の名にふさわしい性能と人気を誇る、ペリカンの代表的シリーズ。
【問い合わせ】
ペリカン日本
www.pelikan.com
21.ピナイダー/Pineider|イタリア
イタリア・フィレンツェでフランチェスコ・ピナイダーが1774年に創業した老舗高級文具・革製品ブランド。創業当時は手漉き紙の技術や石版印刷、銅板印刷で注目を浴びる。2018年に日本での総代理店が決まり、筆記具の本格的な発売が始まった。
【ブランドを代表するモデル】ラ・グランデ・ベレッツァ・ジェムストーン
アヴァターと並んでピナイダーを象徴するモデル。透明感のあるカラーが美しい1本。
【問い合わせ】
DKSH ジャパン
https://pineider.jp
22.パイロット/PILOT|日本
高級な蒔絵万年筆から、消えるインクで一世を風靡した「フリクション」シリーズまで、幅広いラインアップを持つ日本を代表する筆記具メーカー。1918年、並木良輔氏がパイロットの前身となる並木製作所を設立して、万年筆の製造販売を開始。1926年からは、蒔絵万年筆の輸出が始まり、世界中で人気を博した。現在の万年筆は、カスタムシリーズを中心に「キャップレス」「グランセ」「カクノ」など、老若男女問わず愛されているモデルを多数揃えている。2018年には創立100周年を迎え、限定の記念万年筆を発表した。
【ブランドを代表するシリーズ】カスタム
パイロットの代表的シリーズ。日本語の筆記に適したペン先は、最大15種類がある。フラッグシップモデルはカスタム845だが、雑誌「趣味の文具箱」で毎年開催しているペン・オブ・ザ・イヤーでは742が人気。
【問い合わせ】
パイロットコーポレーション
www.pilot.co.jp
23.プラチナ万年筆/PLATINUM|日本
1919年に岡山県で輸入万年筆を販売していた中田俊一氏が、中屋製作所として東京・上野に創業。1942年に「プラチナ萬年筆」と社名を変え、現在は「プラチナ万年筆」と表記している。プラチナ万年筆を代表するモデルは、富士山の標高が由来の「#3776センチュリー」や、高級シリーズの「出雲」、リーズナブルで爆発的ヒットをした「プレピー」などがある。2018年にはペン芯構造を新設計した「プロシオン」が話題となった。日本が誇る国産万年筆メーカーのひとつ。
【ブランドを代表するシリーズ】#3776センチュリー
インクの乾燥を防ぐスリップシール機構を搭載したプラチナ万年筆を代表するシリーズ。書き心地の良さにも定評があるので、入門の1本としてもおすすめ。
【問い合わせ】
プラチナ万年筆
www.platinum-pen.co.jp
24.セーラー万年筆/SAILOR|日本
セーラー万年筆は、1911年に前身である阪田製作所を広島県呉市に創業。その歴史は長く、現在に至るまで、安定した書き味の定番万年筆を数多く生み出してきた。中でも「プロフィット」や「プロフェッショナルギア」「プロフェッショナルギア Σ(シグマ)」シリーズが人気で、全国の文具店とコラボレーションした限定万年筆も多く手がけている。主要の万年筆には、たわみと開きが絶妙な設計の「21金ペン先」が搭載されている。腕利きの職人が研ぐオリジナルペン先の万年筆も需要が高く、世界中にファンを持つ。
【ブランドを代表するシリーズ】プロフィット
創業以来続く伝統シリーズ。キャップトップとボディ後端に丸みがあるバランス型が共通項。プロフィットシリーズの顔とも言える存在が「プロフィット21」。
【問い合わせ】
セーラー万年筆
www.sailor.co.jp
25.シェーファー/SHEAFFER|アメリカ
1907年アメリカのアイオワ州の宝石商、ウォルター・A・シェーファーが、レバー充填式万年筆を発明。1912年に、W・A・シェーファーカンパニーを設立した。クリップ部分にあるホワイトドットは、1924年頃の「ライフタイムペン」から続く伝統的なデザイン。
【ブランドを代表するモデル】プレリュード
シンプルで飽きの来ないデザインのプレリュード。どことなく男性的な素材感が魅力的。
【問い合わせ】
クロス・オブ・ジャパン
www.sheaffer.jp
26.シグナム/SIGNUM|イタリア
1979年にアントニオ&ファウスト・グイドー兄弟が創業した筆記具ブランド。ベネチアンガラスを胴軸に採用した「ムラーノ・コレクション」やパイソン革を使った「ノーバ・パイソン・コレクション」など、イタリアらしい艶やかで個性的なモデルが揃っている。
【ブランドを代表するシリーズ】ムラーノ・コレクション
ヴェネチアングラスを代表する生産地・ムラーノ島の名を冠した「ムラーノ・コレクション」。同軸がガラスでできており、インクが見える仕様。
【問い合わせ】
ジェットセッター
http://jet-setter.jp
27.ステッドラー プレミアム /STAEDTLER Premium |ドイツ
1835年にヨハン・セバスチャン・ステッドラーによってドイツ・ニュルンベルクに創業したステッドラーが2013年からスタートした高級筆記具ライン「ステッドラー プレミアム」。現在では「プリンセプス」や限定モデルが揃う「J.S. ステッドラー コレクション」と、上質な素材をシンプルなデザインで味わう「イニティウムコレクション」に広がっている。
【ブランドを代表するシリーズ】イニティウムコレクション
シンプルなデザインが魅力のイニティウム コレクションにあって異彩を放つのがこちら。各都市のイラストがあしらわれ、旅好きにおすすめしたい1本。
【問い合わせ】
ステッドラー日本
www.staedtler.co.jp
28.エス・テー・デュポン/S.T. Dupont|フランス
1872年、高級旅行鞄メーカーとして創業。高級ライターの製造で培った加工技術を生かし、1973年から筆記具を手掛ける。純正漆や貴金属への彫刻がデザインの特徴。「ライン D」のシリーズが代表的なモデル。
【ブランドを代表するシリーズ】ラインD
フランス大統領官邸のエリゼ宮殿の公式筆記具に採用されている代表シリーズ。いずれも上品で高級感あるデザインだが、こちらのモデルはキャップ部分がクロコダイル調になっており、より一層ゴージャスな印象だ。
【問い合わせ】
エス・テー・デュポン
www.st-dupont.jp
29.タッチア/TACCIA|日本
2003年にデザイナーのシュウ- ジェン リンがカリフォルニアに設立。2018年から、日本のナカバヤシが事業譲受し、国産の高級筆記具ブランドとなる。定番の万年筆は、光の三原色をイメージした「スペクトラム」や山頂や空をイメージした「ピナクル」などがある。
【ブランドを代表するモデル】スペクトラム
光の三原色を表しているスペクトラムは、透け感のある軸になっている。カラバリで揃えたいアイテムだ。
【問い合わせ】
ナカバヤシ
https://taccia.jp
30.ツイスビー/TWSBI|台湾
ツイスビーは1968年に創業した三文堂筆業が、2009年にスタートした万年筆ブランド。もともとは有名ブランドのOEM会社として実績を積み、その技術を生かして、自社ブランドを立ち上げた。万年筆は透明軸が多く、回転吸入式の「ダイヤモンド」シリーズやプランジャー吸入方式の「VAC」、カラフルでコストパフォーマンスに優れた「エコ」シリーズが定番モデルとなっている。
【ブランドを代表するシリーズ】ダイヤモンド
「長時間筆記しても疲れない最高のフォルムをローコストで」を目指すツイスビーのフラッグシップモデル。透明軸なのでインクの残量もひと目でわかり、容量も約2ml あるので普段使いに重宝する。
【問い合わせ】
酒井
https://twsbi-sakaijapan.com
31.ヴィスコンティ/VISCONTI|イタリア
1988年にイタリア・フィレンツェに設立。筆記具の新しい可能性を探求している個性的なブランドだ。クレセントフィラーやパワーフィラーなど、伝統の吸入機構を現代風にアレンジしたモデルも多数。黄金比を万年筆のデザインに取り入れた「ディヴィ―ナ」や、名画をモチーフにした「ヴァン・ゴッホ」シリーズなど、芸術、文学、歴史などの幅広い分野をソースに万年筆を美しく手がけている。
【ブランドを代表するシリーズ】ヴァン・ゴッホ
ゴッホの名作をイメージしたカラーがラインナップ。ひとひねりある万年筆を求める方にぴったり。
【問い合わせ】
ユーロパッション
http://www.europassion.co.jp/visconti
32.ウォーターマン/WATERMAN|フランス
1883年にルイス・エドソン・ウォーターマンが、毛細管現象を応用した万年筆を開発し、業界の礎を築いた。1926年には本拠地をパリへ移し、フランスブランドに。「カレン」「メトロポリタン」など、数々の名品を手がけている。
【ブランドを代表するモデル】カレン
フランスのブランドらしいエレガントな金ペン先とキャップが美しい一品。
【問い合わせ】
ニューウェル・ラバーメイド・ジャパン
www.waterman.com
※2022年2月時点での情報です。
(出典/「趣味の文具箱特別編集 万年筆とインク入門」「趣味の文具箱Vol.57」)
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