自宅にあるものでどこまで染み抜きできる? 編集部員対抗! 汚れ落とし選手権

おしゃれを嗜む者として、服についた汚れの落とし方は心得ておきたいもの。専用のシミ抜きがあればいいけれど、必要なときに限って手元に無い! そんな事態に備え、編集部員が家にあるものを使って汚れ落としにチャレンジ!

挑戦する汚れは、「ケチャップ&マスタード」

なにかとハンバーガーやホットドッグを食べる機会が多いであろうライトニング読者。きっと1度はケチャップとマスタードで服を汚してしまった経験があるはず。いかにも色が残りそうな鮮やかな赤と黄色を綺麗に落とすことはできるのか!?

※撮影用に着古したものを使用

挑戦するのは若手編集部員の3人

ナマタメ(左)
汚れ落としの知識が豊富。以前古着を漂白剤でボロボロにした経験あり

こみちぃ(中央)
よく食べこぼすが、めんどくさがりのためいつも洗濯だけで済ませている

ジョージ(右)
新品の真っ白な服でない限り、シミが付いてもあまり気にしない派

【ルール】

  1. 汚れは付着してから半日ほど経ったもの
  2. 複数の材料を混ぜるのは禁止
  3. 家にあるもの、もしくは簡単に買えるものを使用
  4. 汚れを落とす前と後に水洗いを行う

ナマタメの予想:「穀物酢」「塩素系漂白剤」
穀物酢:「酸性のものって、汚れに効いてくれそうな気がする!」
塩素系漂白剤:「なんだかんだ強いのは漂白剤でしょ! 絶対に落ちる!」

こみちぃの予想:「歯磨き粉」「重曹」
歯磨き粉:「食べ物の汚れなら、歯磨き粉で普通に落ちるんじゃない?」
重曹:「汚れ落としの定番といえば重曹! これが一番万能なはず」

ジョージの予想:「酸素系漂白剤」「シェービングフォーム」
酸素系漂白剤「パッケージにも『食べこぼし』の記載を発見。これは勝った」
シェービングフォーム「泡が汚れに入り込んでくれそうだけど…落ちるかな?」

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤の粉末ひとつまみを20mlの水に溶かし、よく混ぜて泡立ったら汚れにかける。

ケチャップに比べてマスタードの汚れだけがはっきりと残っているのは、マスタードの原料であるからし菜に含まれる黄色の色素「クルクミン」が、強いアルカリ性に反応して赤に変色するという性質を持つため。

歯磨き粉

歯を磨くときの要領でチューブの歯磨き粉を歯ブラシに出し、泡立たない程度に汚れをこする。

歯磨き粉には界面活性剤が含まれるため汚れは多少薄くなったが、研磨剤と歯ブラシの摩擦により生地の表面が痛み、毛羽立ってしまった。また、色物に使用すると歯磨き粉自体がシミになることもあるため注意。

塩素系漂白剤

バケツに溜めた水5lに容器のキャップ1杯分の量の塩素系漂白剤を溶かし、汚れを漬け置く。

他のアイテムのように汚れを繊維から外すのではなく、色素を完全に破壊する働きを持つ塩素系漂白剤では、100%汚れを消すことに成功。人体に有害な成分が含まれることから、使用の際は換気と手袋の着用が必須。

シェービングフォーム

スプレー缶を振り泡を直接かける。歯ブラシを使い、汚れに馴染ませるように優しくこする。

界面活性剤が含まれるシェービングフォームは、細かい泡が繊維に入り込み思いのほか効き目あり。実はシャツの襟袖に付着する皮脂汚れなどとはより相性がよく、中性洗剤と同レベルの働きをみせることも。

重曹

重曹と水が3:1の割合になるよう重曹に水を少しずつ加え、ペースト状にして手で揉み込む。

重曹は油脂や酸性の汚れに強いが、あくまで皮脂汚れやコンロの油汚れといった表面に付着した汚れを得意とするため、付いてから時間が経ち繊維の奥に入り込んでしまったものにはあまり効果を発揮せず。

穀物酢

調理用の穀物酢を使用。米酢でも可。水で薄めず、そのまま汚れにかけてよく馴染ませる。

本来酸性の汚れを落とすには、その性質を打ち消し中和するためのアルカリ性が必要。酸性である酢で汚れが落ちたのは、酢の植物色素の構造を変える力によってそれぞれの色素と繊維との結合が弱まったから。

結果:塩素系漂白剤は最強だが諸刃の剣。

ケチャップとマスタードはどちらも酸性の性質を持つためアルカリ性の汚れ落としが有効だが、酸素系漂白剤や酢のように、化学反応が起こり思わぬ変化があることも。塩素系漂白剤が最も汚れを落とすというあまり意外性のない結果になってしまったが、無地の白いものに対してでないと使えないため、使用できる場面はかなり限定的。さらに強い成分が生地を痛めたり、汗や皮脂、日焼け止めなどに反応するとピンクに変色したりする性質を持つため、衣類に使用する際は注意が必要だ。

外出先での応急処置編

外出先で余裕がある場合は、まずティッシュなどで汚れを優しく拭き取り、お手洗いで水とハンドソープを使ってよく揉み込もう。汚れ落としは早さが命。すぐに洗えばケチャップもマスタードも綺麗に落とせる。完全に落ちなくても、応急処置として素早く油分を落とすことで、その後時間が経っても汚れを落としやすくすることができる。泡タイプならなお良し!

(出典/Lightning 2026年2月号 Vol.382」)

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