
「チルローブ」オーナー・島倉弘光さん|神保町の名店「メイン」にアルバイトから入社。カントリー貿易に約30年勤め、名物バイヤーとして活躍。2021年に独立し、オンライン古着店「チルローブ」営む。
ヘビーデューティなロクヨンクロスの汚れも手洗いが基本。
[ Before ]


1970s ウールリッチのマウンテンパーカ
世界初の機能素材として誕生し、アメカジとも縁の深い「ロクヨンクロス」。ヘビーに使えるタフな素材ではあるが、日頃の手入れを丁寧に行うに越したことはない。今回はマウンテンパーカで特に気になりがちな汚れナンバー1、「袖口の黒ズミ」を綺麗にしていく。
[ After ]

用意するもの

リンス、食器用中性洗剤、バケツや桶、手持ち洗濯板。
メインテナンスの手順
STEP1.汚れのある部分を水で濡らす。

ロクヨンクロスは水を弾きやすいため、表面だけでなく生地にしっかりと水を染み込ませる。
STEP2.食器用洗剤を指につける。

使う洗剤は多すぎないのがポイント。写真のように、指先に必要量だけ取るようにする。
STEP3.指で表面を擦る。

汚れている部分全体に洗剤が行き渡るよう、指でやさしく擦るように馴染ませていく。
STEP4.頑固な汚れは洗濯板を使用。

手持ちの小さな洗濯板を使えば、軽い力でも洗浄力がアップする。頑固な汚れも無問題。
STEP5.水ですすぐ。

洗剤が残らないよう、水でしっかりと洗い流す。タオルなどで水気を取り、乾かせば完成。
ファスナーのヨレはリンスで解消。ジメチコンが入っているか確認!

「ロクヨンクロス」のマウンテンパーカには、ウールライナーが付くモデルも多く存在する。洗濯によってウールが縮むと、ファスナーがうねってしまうことがある。そんな時はリンスを使い、ウールの繊維を整えることでヨレを解消できる。

裏地に使われるウールとファスナーテープと洗濯による縮み量が違うため、ヨレが発生してしまう。

家庭にあるリンスやコンディショナーを、お風呂くらいの温度のお湯に溶かしていく。

その溶かしたお湯に、ファスナーのヨレが気になるマウンテンパーカのウール部分をしっかり浸す。

そして、伸ばしたい部分のウール生地を濡らした状態で引っ張る。その後は脱水して陰干しで元通り。
ゴアテックスは、ちゃんと洗ってしっかり乾燥。
一見すると洗わないほうが良さそうに思えるゴアテックスだが、実は定期的な洗濯と十分な乾燥が、透湿防水機能を正しく保つポイント。そして島倉さんオススメの洗剤も教えてもらった。

US AIR FORCE ALL PURPOSE PARKA

専用の洗剤を入れておしゃれ着洗い。

乾燥機でしっかり乾燥するのが、ゴアテックスの防水機能を長持ちさせる秘訣。
おすすめの洗剤

ドイツ発「フレディレック」のアウトドア専用洗剤。驚くほど撥水性の回復を実感したそう。
Photo/Norihito Suzuki 鈴木規仁 Text/Yu Namatame 生田目優