改めて紺ブレについて考えてみたら、やっぱり必須だった。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「ECサイトでの買い物が当たり前になったからその反動なのかもしれないが、みっちりと話しながら買い物を行うオーダーメイドの楽しさに開眼した気がする……」と語る編集・おすぎ村がお届け!

「麻布テーラー」のオーダーブレザー

少し前にライトニングが別注したブレザーを販売したのは記憶に新しいけど、アメリカントラッドを標榜する兄弟誌『2nd』にとって「紺ブレ」は欠かせない存在。私とて所有数こそ多くないけれど、撮影で見て触って袖を通したブレザーを含めれば、それなりに紺ブレ経験値は高いはず。でも、だ。「紺ブレをオーダーする」のは初体験。

カウンセリングという名の接客を受けると、やっぱり服を考えることは楽しいと再確認する。ワクワクとひらめきと迷いがごちゃ混ぜになってうまく話せないけど、そんな私相手でも希望を引き出す話術と計測技術が高いから完璧に私好みに仕上げてくれる。詳しい模様はYoutubeを見てもらうとして、言いたいことは「ライトニング読者にもブレザーは必要」という提言。

ジャケット着用が必須の職場も多く、カジュアル化が進んだとは言えジャケット着用が必要なシーンはまだ多い。授業参観、重役との面談、フレンチレストランでのデート、心から謝りたい時。そして普段のカジュアルシーン。どんなシーンも受け入れてくれるのが紺ブレなのだから。その出自はスポーツジャケットとも、ミリタリーとも言われるが、まずは一着「構築的な紺ブレ」を手にしてみよう。そこには無限のコーディネイトと着用シーンが待っている。

ゆったりフィットのボックス型でパッドや芯が控えめの非構築的なタイプと、逆にウエストに絞りを入れてジャストフィット&かっちりと構築的なものに大別されるが、オーダーの利点を活かしてやや後者寄り。前ダーツが入っていないのに、身体にフィット! なんでなの? オーダー価格64,900円(問い合わせ/麻布テーラープレスルーム Tel.03-6273-1840)

勧められた「ウィンターキューバビーチ」はハリコシが強く大正解! 接客の力は偉大。買い物が特別な思い出になる。

構築的なのにアメリカンな印象を残すディテール使いこそカジュアル&ドレスを行き来できる秘訣。ボタンにはワシ!

(出典/「Lightning 2026年1月号 Vol.381」)

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おすぎ村
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おすぎ村

ブランドディレクター

『2nd』のECサイト「CLUB-2nd」にて商品企画・開発を担当。貴重なヴィンテージをサンプリングした人気ブランドへの別注などを世に送り出している。2nd、Lightningの元編集長にして現在は2ndのブランドディレクター
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