2ページ目 - 気になるルアーは店内で試せます。清澄白河にある洋服と釣りをテーマにしたセレクトショップ『JITTERBUG BOY』

隅田川沿いに店を探し、清澄白河にたどり着く。

2000年代初頭、各分野の3人のスペシャリストが起ち上げたのがナナミカだ。ゴアテックスを使ったコートで知られるノースフェイスのパープルレーベルを提案。他ブランドも含めてスポーツ×ファッションを提供する新しい試みだった。起ち上げメンバーの誘いで、鈴木さんもジョインした。

実はその数年前、別の卸会社からヘッドハンティングされ新店舗の起ち上げなどを手掛けた。が、「卸業務に戻れ」と言われていた。

「だからナナミカを選んだ。ブランド直営1店舗しかない店の店長としてのお誘いでしたから」

やはり、店が好きなのだ。

代官山の店舗に立つと服好きとアウトドア好き、両方の濃いお客さんと知り合えた。しかも少数精鋭だったから、店舗に立つ鈴木さんの声も商品開発に活かされた。「これいいよね」とRRLを仕入れて提案して顧客に喜ばれる。あの頃と似た、よろこびがあった。

だからこそ18年間、ナナミカでキャリアを積んだ。離れたのは2020年代に入ってからだ。ナナミカは時流にのり売上も認知度もあがった。すべてオリジナル商品になり、店もスタッフも増えた。「そろそろか」と独立を選んだ。

「身体の調子を崩したこと、節目の50歳を迎えたこと。いろいろ理由はあるけど、やはりずっと店に立っていたい人間だったので」

ではどんな店を? 釣り×ファッションがすぐ浮かんだ。好きを2つをあわすと他にないオリジナルになったからだ。場所は川の近くで探した。ルアーやロッドをすぐ試せる店にしたかったからだ。

「本当は隅田川沿いにしたくて東京の東を探すうち白河に着いた」

川からは少し離れたが、店内にオリジナルの水槽をつくり、ルアーで遊べるようにした。店名『ジッターバグ・ボーイ』はハナから決めていた。ルアーの名であり、トム・ウェイツの曲名でもある。

「ネペンテス時代、先輩が店でいつもかけていた。好きになって」

2022年11月、こうして鈴木さんはオーナーになった。

ルアーとロッドと古着のラルフ、バスプロショップのTシャツにパープルレーベルのパーカー。まさに鈴木さんの半生を形にして額に入れたような店となった。

代官山や原宿とは客層が違う。それでも、わざわざ訪れる人や釣り好きやファッション好きがいる。 親と一緒に訪れ、水槽でルアーで遊んだのをきっかけに釣り仲間になった小学生なんて話しも。

「釣りを始めたきっかけがこの店なんてたまらないですよね。きっと良い人生を送る助けになった。釣りってそれくらい面白いから」

静かに、口角があがった。

自らエイジング加工したガラスケースに入れてルアーを展示。アンティークフィギュアのように見えるが、もちろんガシガシ釣り場で使える
ココでしか買えないコラボ商品やオリジナルも多い。もちろん釣りモチーフですよ
フィッシングショップのTシャツなど古着も販売。釣り好きも、古着好きもぜひ

釣り前に、道中で、もちろん釣り場でも——。アングラーの気持ちを高ぶらせる服とギア。

小学生の頃から好きだった釣りへの愛情と、ネペンテスやナナミカで積み上げてきたファッションの知見。2つを協奏させたありそうでなかった『JITTERBUG BOY』のアイテムたちを紹介。

BassProShops

アメリカの有名釣具店の古着。ボディはヴィンテージラッセル。2万1780円

Polo Ralph Lauren

レザー使いがラルフローレンらしいベスト。むしろ普段使いで。3万9380円

Fullclip×NaughtyBait

フィッシングバッグブランドとの釣りをモチーフにしたブランドのコラボ品。1万3200円

手書き友禅のオリジナルTシャツ

京都の友禅作家・荒谷尚さんに直接お願いして、ブラックバスや釣りをテーマに一点一点手描きしてもらった京友禅のTシャツ。「下描きなしで描かれた芸術品です」。1万5950円

桐箱入り。こっちには手描きのルアーが。洒落ている

開発クランク/B-Tight DR

ビルダー開発学氏によるハンドメイドのクランクベイト。4290円

手製釣具からんば/リチウム

潮拓郎氏の手によるハンドメイドルアーの逸品。使うもよし、飾るもよし。9300円

開発クランク/Chip

痴虫/カイバード

トップウォーター界の異端児・松本光弘氏が作る『痴虫』のルアー。非売品

気になるルアーは、店内で試せます。

「このルアーどんな感じで動くんだろう?」。美しいデザインを見ながらそう思う方も多いはず。そんなニーズをわかっていた鈴木さんは、店内に特注の水槽を用意。ルアーはここで試せるのだ。もう水中で動かすだけでテンションがあがるので、かなりのオススメです。

【DATA】
JITTERBUG BOY
東京都江東区白河3-1-17
TEL03-5621-9997
平日14時~19時、土日祝:12時~19時
https://www.jitterbugboy.info
Instagram:@jitterbugboy_japan

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