初秋のスカジャンスタイル。@ 新大久保 イケメン通り
ジャンキースペシャルから徒歩10分のところにある新大久保の異国情緒あふれる通り。韓国料理店やコスメショップが軒を連ね、ハングルの看板も多くみられるコリアンタウンらしい雰囲気が魅力だ。ジャンキースペシャルで“服欲”を満たした後は、この通りで食欲を満たすのも◎。
ジャンキースペシャル/統括責任者・カルロス西さん|アメカジの名店「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー。豊富な知識に加え、ワーク、ミリタリーを中心とした幅広いアメカジスタイルに定評があり、多くのフォロワーを獲得している。
スカジャンコーデ攻略法は武骨とキャッチーの足し引き。

インパクトが強く、着こなしが難しく感じられるスカジャン。カルロス西さんがまず気をつけているのはシルエットだ。「丈の短いスカジャンに合わせ、太めのパンツでAラインを作ることが多いです」とダックハンターカモのトラウザーズを選択。
ここまではかなり武骨な合わせだが、ここからがポイント。「靴は武骨な革靴ではなくスニーカー。キャップもブリムの短いモノを選ぶなど、キャッチーな小物で全体を柔らかな雰囲気に纏めています」
Cap
アメカジの定番アウターとして人気を博すスカジャンだが、一方で合わせ方によっては“イカつく”なってしまうのも事実。そこでキャップを被ることで、程よいキャッチーさを加えている。また、スカジャンに合わせた配色を選んで統一感もプラスしている。
Layered
暑さが残る初秋ということで、インナーには〈ホワイツビル〉の半袖Tシャツをチョイス。スカジャンのインナー選びにおける西さんのこだわりは着丈とフィッティングだ。裾部分がスカジャンより長くなり過ぎないように、ややタイトなMサイズを選択。
Reversible
ワインカラーとは“逆配色”ともいえるシルバー×ネイビーのリバーシブル面。咆哮するブルータイガーの毛並みや縞模様を横振り刺繍の立体感と陰影によって巧みに表現している。配色が爽やかなため、全体としてクリーンな印象にまとまる。1着で2度おいしい、まさしく両A面な1着だ。
Back Style
スカジャンの醍醐味といえば、背面の刺繍。オレンジのグラデーションで緻密に描写された鷲の刺繍は、いまにも動き出しそうなほどの躍動感を表現している。ワインカラーのボディとの相性も抜群で、袖と裾に施されたカラフルなリブもアクセントになっている。
Sneakers
キャップと同様、スカジャン特有の武骨な雰囲気を和らげるのにひと役買っているのがキャッチーなスニーカー。ダックハンターカモのパンツにピンクが意外と合うということに気づいた方も多いのでは?
今回着用TAILOR TOYO LOR TOYO Lot No. TT15790-170 / Mid 1950s Style Acetaate Souvenir Jacket “EAGLE” × “BLUE TIGER”
1990年代にテーラー東洋が手がけた名作を現在の技術で再復刻。ワインカラーのボディに、オレンジのグラデーションで描写された鷲の刺繍が抜群の存在感を放つ。リバーシブル面はシルバー×ネイビーの配色で、ブルータイガーの刺繍が入る。7万4800円
(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)
Text/K.Minami 南樹広 Photo/M.Tanaka 田中誠 問い合わせ/ジャンキースペシャル TEL03-3232-0850 http://junkyspecial.com
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