これぞ本物! 1966年に建てられた由緒正しきミッドセンチュリーハウスの暮らし。

  • 2025.08.02

誰もが憧れる、波の音が聞こえるビーチフロントの暮らしを捨て、家族のために選んだ静かな環境の家は、1966年に建てられた由緒正しきミッドセンチュリーハウス。

豊かな緑に囲まれた質の高い暮らし。

この家を訪れ、何という穏やかな空気が流れる空間だろう……という感覚に包まれた。デル・マーはサンディエゴの北に位置する、旧くから富裕層が多く暮らす街。この地域の住宅はどれも広大で、住人以外にエリアに入って来る人はほぼいない静かな場所だ。オーナー夫妻と4人の子どもたちは数年前にここに移り住んできた。敷地は4300㎡と広大だが、家の床面積はアメリカでは決して大きすぎない300㎡程。この環境を存分に活かしたランドスケーピングが、豊かさと穏やかな時間を作り上げている。庭の手入れはガーデナーを雇わず、自分たちで行っているという夫妻。「ガーデニングをしている時は本当に幸せ、しかもワークアウトも兼ねるからジムに通う必要もないのよ!」と奥様がお茶目に笑う。

家族がそれまで15年暮らしたビーチフロントの家。眼の前に広がる太平洋ビューや、波の音を感じる暮らしは本当に気に入っていたそうだが、引っ越すきっかけは子どもたちのため。この夫妻が家を探していることを知った友人から、旧い家を解体することなく生き返らせ、大切に住んでくれる人を探しているという情報をもらった。早速この家を訪れた二人は、立地、コミュニティー、そしてその家そのものをとても気に入ったそうだ。南カリフォルニアのミッドセンチュリーモダンデザインのパイオニア的存在で、サンディエゴを中心に多くの作品を残した建築家ロイド・ルーコによって設計された家だった。夫妻はとても興奮し、たくさんの修復を必要とするが、この1966年に建てられた家を迷うことなく手に入れた。

技術的な図面はプロに依頼し、リモデルのアイディアやプランは自分たちでデザインしたという。全てにおいて常に同じ感性を持っている二人は最高のチームで、一緒にプロジェクトを進めて行くことが大好きだという。

家の基本的なラインはいじらず“栄光の’60年代デザイン”を自分たちなりに再現したいというコンセプトでリモデルしたそうだ。横長の平屋には床から天井までの大きな窓が両サイドにあり、さらにスカイライトから注ぎ込む光で、室内はとにかく開放的で明るい。インテリアはシンプルな白を基調としながらも、キッチン、暖炉、バスルームなどに、個性的でセンスの良いタイルがあしらわれ、変化を与えている。

家族で過ごす時間は大半がアウトドアで、とりわけプールで遊ぶことがみんな大好き。また友人の多い彼らだから、家には常に多くの人が往来しているという。

彼らの今後の夢は2つ。ひとつは、バックヤードに小さな夫妻用の小屋を建てること。もうひとつはアルパカの小さい群れを持つこと。「彼らを見ていたら、誰もが幸せな1日を過ごすことができるでしょ?」と動物好きな彼ららしい発想だ。特にご主人はこのプロジェクトに興奮しているそうで、庭が完成したらすぐにでも彼らを迎え入れるための柵を作り始めようと計画している。

「ここに引っ越して来た当初は、今までのビーチライフを恋しく思うかもしれないと考えていたけど、そんな心配はいらなかった。ここは本当に穏やかで平和な家族の場所、そして信じられない程の幸せがある。家族にとって最高の形が完成して、全てに感謝しきれない思いでいっぱいだ」

と彼らは言う。この家を訪れ最初に感じた“穏やかな空気”は、彼らの人柄そのものだった。

キュートにデコレーションされたメインベッドルームにも厳選された家具類が使われる。一つ一つの調度品にもストーリーが詰まっているのだそうだ。

家具などの調度品はオリジナルの家の時代とマッチした’60年代のものをできるだけ揃えているそうだ。彼らが世界中の旅行先で長年かけて集めてきたものや、エステートセールで出会ったものが多いと言うが、なにより各部屋とのマッチングはさすがのセンスだ。

広い敷地の真ん中に広がる大きなプールに使われるタイルにも、オーナーのデザインに対するこだわりが見て取れる。

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