快適装備のコブラに乗るという選択はいかが?

キャロル・シェルビーがイギリスのACエースにフォード製V8を搭載したスポーツカーがシェルビー・コブラだ。ところがコスト高やフォードとの契約など、様々な要因が重なりビジネスとしては決して成功と言えるものではなく、’60年代半ばには生産を終了。現存台数は非常に少ない。その後、コブラのレプリカは様々な会社からリリースされるが、そんな中でキャロルシェルビーに唯一公認されているのが、今回紹介するスーパーフォーマンス製の継続生産される新車だ。

2020 SUPERFORMANCE MK-Ⅲ

取材車両は、スーパーフォーマンスの正規販売店である埼玉県のバズファクトリーで販売しているマーク3の認定中古車。外観は427ciを搭載したコブラマーク3を忠実に再現しつつ、新車の安全基準をクリアしている車両だ。

エンジンはオリジナル同様の427ciも選ぶことができるが、取材車両は最近のマスタングなどにも搭載されているDOHC5リッターV8の通称コヨーテエンジンを搭載。トランスミッションも6速オートマチックで、パワーステアリングまで装備。見た目からは想像もつかないほどイージードライブが可能だ。新しいエンジンにオートマチックの組み合わせを邪道という人もいうかもしれないが、現代の路上で無理なくコブラをドライブできるこのクルマは、まさに乗って楽しい一台! こんな選択肢もアリなのではないだろうか?

フロントに短いスクリーンが備わるのみのシンプルな構造。ソフトトップやハードトップはオプションとなる。乗員の頭部は後部に設置されたパイプ製のロールバーが保護する仕組み。

内装はオプションのブラウンレザーで豪華な雰囲気。シート後ろのボディにスピーカーを設置し、オープンエアでも音楽を楽しむことができる仕組みとなっている。

各種メーターやトグルスイッチが並ぶスパルタンなダッシュ周りだが、センターコンソールには2DINのナビやETCもインストールされる。ナビ右脇の光るレバーがサイドブレーキ。

エンジンは最近のマスタングなどに搭載されている302ci(5リッター)DOHCのCOYOTEユニットで、6速オートマチックの組み合わせとなる。パワステも完備しておりイージードライブが可能。

マフラーはオリジナルのCOBRA Mk-Ⅲに倣ってボディ側面で集合するサイド出しタイプを再現。もちろんしっかりと消音されており、煩すぎない心地良いエグゾーストノートを堪能できる。

ホイールは純正のハリブランドスタイルのセンターロック式を忠実に再現したホイールを装着する。

右リアフェンダーに備わる懐かしいモンツァスタイルのガソリン給油口は内部に鍵を備える最新式。

Specification:

全長:3870mm
全幅:1780mm
全高:1220mm
ホイールベース:2290mm
エンジン:水冷V型8気筒DOHC
排気量:4951cc
燃料供給方式:電子制御インジェクション
駆動方式:FR
乗車定員:2人
車両価格:1598万円(税込)

【DATA】
バズファクトリー
埼玉県川越市脇田新町7-7
TEL049-238-8110
9時30分〜18時30分
第1、2、3、4金曜日&祝日休
http://www.buzz-factory.net/

(出典/「Lightning 2025年3月号 Vol.371」)

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