ミリタリーファン垂涎の、航空時計が誕生した!
小川 そもそも松島さん、スカンクワークスって知ってる?
松島 馬鹿にすんなよ。当然知ってるよ。ロッキード・マーティンの精鋭の開発部隊でしょ?
小川 さすが。田中角栄の名前が出てきたらどうしようかと思ったよ(笑)。正確には、ロッキード・マーティン先進開発計画って言うんだけど、すごく先進的な航空機を作ってきたわけよ。
松島 知ってるよ。F‒117ナイトホークとかでしょ?
小川 ……その名前を出すのはまだ早い。それは今回の対談の核心だから。
松島 ……面倒臭い人だね。
小川 スカンクワークスの初代ボス、ケリー・ジョンソンは、第二次大戦中に、“双胴の悪魔”と言われたP‒38ライトニングを設計した航空設計家なんだよね。
松島 知ってる。あれ、日本軍からは「メザシ」って言われてたんだよね、そのカタチから。
小川 さすが松島さん、お詳しい。その通り。で、彼が率いるスカンクワークスが作ってきたのがアメリカ初のマッハ2級の超音速戦闘機F‒104スターファイターとか、マッハ3で飛ぶSR‒71ブラックバードを作ってきたわけ。SR‒71って高高度戦略偵察機なんだど、有人実用ジェット機としてはすげー速くて、まだその記録は塗り替えられてないんだよ。すごくない?
松島 F‒117はいつ出てくるの?
小川 そろそろ出てくるから急ぐなよ。F‒117ナイトホークの初飛行が’81年。なんと言っても世界初の実用ステルス機だからね。
松島 あれ、デザインがゲイラカイトみたいじゃない?
小川 その通り。あの機体って、垂直尾翼がないんだよ。だから開発当初、「こんなんで飛べるのかよ」って言われてたみたいよ。
松島 前例のないモノを作るって、素晴らしいよね。俺たちの雑誌作りもそうありたい。
小川 ロッキード・マーティンからライトニングに繋げるなんて、さすがだね。頭が膿んでる。
松島 うるさいよ。でも、今回ルミノックスは、そんなF‒117のパイロットの要請から生まれたモデルの系譜なんでしょ?
小川 その通り。約25年前にF‒117のパイロットの要請を受けて誕生した[AIR]シリーズなんだけど、それがこうやって進化してるのよね。ルミノックスの時計って視認性も高いし、明るいでしょ? これが暗いコクピットにいるパイロットには嬉しかったらしいよ。
松島 なら、室内灯が暗い旧車乗りの人にも良さそうだね。
小川 まさにそう。俺が昔乗ってた1970年代の三菱ジープなんて、室内灯はチョウチンアンコウぐらいだったもん。無茶苦茶ルミノックスが重宝した。
松島 見やすい時計っていいよね。デザインも無骨でかっこいいし、俺も着けてみようかな。
LUMINOX F-117 Nighthawk™×Skunk Works® 6440 SERIES Ref.6442.HERITAGE.SET
約25年前にF-117ナイトホークのパイロットの要請により誕生した[AIR]シリーズ。そのイズムは今でも変わらない。スカンクワークスのトレードマークが文字盤に配され、闇夜で浮かび上がる仕様。漆黒のデザインはファッションを選ばない。8万9100円
ケース径・厚:44㎜,15㎜/ムーブメント:RONDA515 スイスクォーツ/防水:200m,20atm/ケース:CARBONOX™/ベゼル:双方向回転ベゼル/風防:サファイアクリスタルガラス(片面無反射コーティング)/電池寿命:製造から4年/スイスメイド
【問い合わせ】
Luminox TOKYO
http://www.luminox.jp
(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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